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温故知新の進化系。

いやぁ、
某メルカリでポチッてしまいましたよ。

またしてもYAMAHAのアコギ(笑)。
YAMAHAにしか興味がないと言われてもしょうがないかなぁ(笑)。

型番は【YAMAHA FSX3】というギターで、
2020年製というつい最近製造されたモノでしてねぇ。

そもそものきっかけは、
カナダの【Don Alder】というギタリストが【FSX3】の上位機種の【FSX5】を弾いている動画があって、
めっちゃイイ音させていたのが気になりまして。

懐かしのYAMAHAの音叉マークは憧れですなぁ。

YAMAHAが1966年にFGシリーズを発売して、
かの名機「赤ラベル」と云われた【FG-180】や【FG-150】等は、
今やジャパンビンテージギターマニアには定番として人気でして。

【FSX3】はそんな「赤ラベル」の復刻版かと思いきや、
最新技術が詰まっているようで。

「1960年代の美学と、50年以上にわたり磨き続けてきた熟練の技術が結合」
(公式サイトより)

トップは『A.R.E.』加工が施されたシトカスプルース単板。
指板・ブリッジはエボニー。
サイドバックのマホガニー単板と相まって、
パワーがありつつもマホガニー特有の軽快さが心地よいですねぇ。

スペックから行けば【Martin 00-18V】あたりを想像しますが、
個人的には【Martin】よりも骨太な音っていう印象がありますねぇ。

当時の「赤ラベル」と呼ばれていた名機である【FG-180】とか、
あたしが実際に持っていた【FG-140】もそうでしたが、
ほとんどがオール合板ボディーでして。

ただ合板ボディーながらも、
ゴリゴリッと唸る独特の低音の「旨味」に魅了されたギタリストは数知れないでしょう。

まぁ、
あたしもそんな旨味に魅了されたひとりですが。

同じYAMAHAで【LL-16】というローズウッドのジャンボタイプも持っていますが、
同じYAMAHAでもサウンドキャラは全く異なるワケでして。

表現が合っているのかは判りませんが、【LL-16】は重厚でかつ骨太な音で、
【FSX3】は軽快かつ骨太な音がする印象を受けますねぇ。

ただ、
当時の「赤ラベル」のギターというのが、
あたしの経験則からいって全般的に弾きにくいものばかりでしてねぇ。

だからなかなか手を出しにくかったんですが、
復刻版となるギターならば手を伸ばしやすいかなと。

このギターに関して言えば、
中国製の廉価版のギターですが、
それでも出来はなかなかのモノ。

弾きにくさを感じさせないのはさすが。

さらにこのギターはエレアコでしてねぇ。


YAMAHAの最新ピックアップシステムである【Atmosfeel】が搭載されてまして。

ピエゾ+コンタクトピエゾ+コンデンサーマイクという3way方式。

真ん中のツマミでボリューム、
左側ツマミでコンデンサーマイクトリム、
右側ツマミで低音を調整出来るという、
何ともシンプルなコントロール。

真ん中のツマミのボリュームでピエゾとコンタクトピエゾの音量を同時に調整されるので、
これだけでもラインサウンドはかなりナチュラル。

そこにコンデンサーマイクをミックスするので、
かなり生音に近くなりますねぇ。

恐らくライブで使うにはコンデンサーマイクは少し混ぜる程度でしょうが、
それでもかなり生音に近いのはプレイヤーにとってはめちゃくちゃありがたい。

世に出回っているエレアコってパリッとするような音色で、
アコースティックギターの生音とはかけ離れてしまっているのが弾き手にとってはかなりストレスなんです。

あたしもコンタクトピエゾとマグネティックをよく使いますが、
それでも生音に近いと言われれば「?」を出さざるを得ないぐらいですし。

最近はコンデンサーマイク付のエレアコを使う事が多くなりましたが、
そこで付きまとうのがハウリングの悩み。

最近のライブで出番が多いYAMAHA【FPX-300】もピエゾもコンデンサーマイクも主張が強いせいか、
ハウリング対策にホネを折らなくてはなりませんでした。

それが【FSX3】は最初からナチュラルなのでコンデンサーマイクに頼らなくても良さそう。
コンデンサーマイクもそんなに強烈にかからないので、
ハウリング対策にホネを折らずに済みそうですなぁ。

ハウリングに強くてかつ生音に近いラインサウンドって中々実現出来なかったのが、
それをスルッてやってのけるYAMAHAさんスゲェなぁ(笑)。

あとはそれを生かすも殺すもあたしのウデ次第ってコトですかねぇ(笑)。

ところで・・・。

YAMAHAの中国工場はコロナの影響でつい最近まで生産が中止されていたそうでして。

そんな状況で廃盤になってしまった製品や、
件の【FSX3】などの「3」がつくシリーズがなかなか手に入らない状況だったそうで。

ましてやモノが枯渇していただけに中古品が出回る事などまず無かったので、
今回手に入れられてホントにラッキーでしたよ。

どんな音に育っていくか。
それが楽しみになってきましたよ。

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