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【クリア後感想】The Cosmic Wheel Sisterhood【ネタバレなし】

総括

「The Cosmic Wheel Sisterhood」クリアした!
良い味わいのある作品だった。
世界感も素晴らしいし、音楽もいい。
そして、なによりプレイヤーの選択がゲーム自体の絶妙なバランスを取ってる。他人事で選択肢を選ぶことが出来なくなり、当事者として選択を行う責任を伴う感じとか含め素晴らしくインタラクティブな体験ができるゲームでした。

スペインのデベロッパー、Deconstructeamが開発。DevolverDigitalが販売。
ストーリーは、不吉な予言をしたことで、魔女のコミュニティから、追放されたフォルトゥーナ。
1000年の刑期の中、200年がたったときある契約をする・・・。
というお話。

感想

基本的にはビジュアルノベル。
主人公はタロットカード占いができて、カードを使い、訪れる人々を占うというながこのゲームになります。
カードは自分で作り出すことができて、自分で背景や絵柄を選択することで色々な意味や効果をもったオリジナルカードで占うことになります。
このカードづくりが、地味におもしろい。
そして、そのカードが導き出す複数の回答をプレイヤーが選ぶことになります。
主人公のフォルトゥーナはただ読むだけでカードが導き出したこと(プレイヤーの意思)として進行していきます。
だから、フォルトゥーナに意思決定がすべてが収束するのではなく運命自体をプレイヤーが選び、フォルトゥーナもまた巻き込まれているというような環境になります。
これが、プレイヤーに当事者意識を植え付ける。
すごい絶妙なバランス。
様々なキャラクターと対話することで進行するのだけれど、運命、政治、性、友情さまざまな問題を扱うからこそ、安易に選べる選択肢がないんだよね。
おそらくだけど、トゥルーエンドというものはなくて、それぞれプレイヤーが旅をして導き出した物語に帰結するのよ。
自分は比較的、フォルトゥーナに恨まれるようなエンディングになってしまったね。
ストーリーも・・・ネタバレできないけど最初の印象から想像もできないところに運んでくれたなって印象もありました。

そんなわけで、非常に良い体験ができた作品でした。
もう1周ぐらいしてみようかな。
夜、お酒や煙草をくゆらせながら、しっとりプレイするのが結構オススメです。

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