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【クリア感想】LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶【ネタバレなし】

「LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶」クリアしました!
物語に関しては今、現在い扱うべき題材を選び描いていくのは素晴らしい。
そして、メインストーリーと戦闘アクションは素晴らしい。
ただそれ以外のゲーム性が、100点を取る気が一切なく60点ぐらいの妥協点にまみれたゲームで、全体を見るとどうしても手放しで褒めることが出来ない作品でした。

今作は、「JUDGE EYES:死神の遺言」の続編。
ジャニーズの木村拓哉を主役にしたセガが制作するアクションゲームの第二弾。
元弁護士の探偵が謎を暴く!そんなゲームです。基本的には。
ストーリーは重厚で、大人向けで非常におもしろく、戦闘システムも龍が如くから継承させたアクションで安定して楽しい。
ただ、革新性はない。
正直、設定の上で変わるところはあるが、前作のような連続殺人を扱っておらず、ただ巻き込まれ型のため、求められるのが推理力ではなく、察しの良さと喧嘩力だけ。
なので正直、桐生一馬でもありえたようなストーリーが気になって仕方ない。
ストーリーだけを追う人は、関係ないのだがサブストーリーをやり始めるほどノイズが増大する。
今作の本当に良くないのは力の入れたサブストーリーを、やり続けるのが辛い。
そこそこぐらいの面白さのミニゲームを何回もプレイしないと進行しないというところが本当にクソ。
物によっては、バーチャファイター5で4勝しろという、ゲームが得意ではないひとには厳しい暴論すらなげかける。
今作は本当にプレイヤーを舐めている・・・というより一切信頼していない作品である。
だからこそ、ゲームが破綻してなければやり込む楽しさの必要性を排除し納期を間に合わせるために仕上げたようなミニゲーム性が乱立してる。
正直、ストーリーで触れる探索やステルスモードもひどいもの。
探索でいう「アンチャーテッドシリーズ」、ステルスでも「アサシンクリードシリーズ」や「メタルギアシリーズ」が存在している現在においてこんなにクオリティの低い妥協に溢れた作品は久しく見るよ。
造り手側の強制力が強く、ユーザーに一切の自由度がない。
決められたルート以外許さない仕様が本当に2021年も後半にプレイしているとは思えない仕上がりだと思う。

今作をプレイしたことで「龍が如く7 光と闇の行方」のシステムがいかに勇気のいる決断で素晴らしい選択だったのかということを思ってしまうのよ。
「LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶」は戦闘システムに進化はなく改良しかない。
それを考えると今後ジャッジシリーズはキムタク地方巡礼シリーズという未来しかなく、そのときの時勢の問題点を提起しながらゲスト俳優をもてはやす作品になる未来しかないように思えたよね。
まぁ問題提起することはすばらしいけどゲームとしては死に向かってる。

悪いように読み取れば、キムタクファンというスーパーカジュアル層がターゲットといいわけをしながら仕上げた作品としか読み取れない。
ストーリーの評価を真に受けて、ゲーム性を改善しないビジョンがみえる。
セガというブランドが好きだけれど、今作は、映画のような作品を作ろうとしたことに固執してゲームということを忘れてしまった作品ではないかと思って仕方がないわ。

でも65点から70点をとるからすごいのよ。このゲーム。
だけどはなから100点、120点狙ってない置きにいった作品でした。
物語も読みたいけれど、俺はゲームがしたいんだけどな!!!!!!

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