映画『ドライブ・マイ・カー』感想 抑えきれずに、わずかだけ溢れる想いを描く傑作
濱口監督作品の神髄を、初めて理解、堪能することが出来ました。映画『ドライブ・マイ・カー』感想です。
俳優で劇作家の家福悠介(西島秀俊)は、妻である脚本家の音(霧島れいか)の事を深く愛している。それが故に、音が他の男と不貞を働いていることにも気づかない振りをし続けていた。ある日、家福は音から、今夜話があると告げられるが、その夜、家福が帰宅すると、音はくも膜下出血で還らぬ人となっていた。音と、音が話そうとしていた事を永久に喪ってしまった家福は、舞台に立つことが出来なくなって