マガジンのカバー画像

2021年映画感想

43
運営しているクリエイター

#ドライブ・マイ・カー

2021年の映画作品振り返り

 年明けてからそこそこ経ってしまいましたが、恒例として昨年観た映画作品の振り返りしておきたいと思います。  2021年は42本の映画感想を書いております。感想書きしなかった作品の『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』『呪術廻戦0』を含めると44本観ることが出来ました。今の生活ペースだと、このくらいが精一杯ですね。3桁以上観ている方は、どういう生活してんでしょうか。  ちなみに、『閃ハサ』『呪術』は、感想書き出すと内容のネタバレどころか、まだ映像化していない原作部分のネタバレが

映画『ドライブ・マイ・カー』感想 抑えきれずに、わずかだけ溢れる想いを描く傑作

 濱口監督作品の神髄を、初めて理解、堪能することが出来ました。映画『ドライブ・マイ・カー』感想です。  俳優で劇作家の家福悠介(西島秀俊)は、妻である脚本家の音(霧島れいか)の事を深く愛している。それが故に、音が他の男と不貞を働いていることにも気づかない振りをし続けていた。ある日、家福は音から、今夜話があると告げられるが、その夜、家福が帰宅すると、音はくも膜下出血で還らぬ人となっていた。音と、音が話そうとしていた事を永久に喪ってしまった家福は、舞台に立つことが出来なくなって