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2021年映画感想

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2022年1月の記事一覧

2021年の映画作品振り返り

 年明けてからそこそこ経ってしまいましたが、恒例として昨年観た映画作品の振り返りしておきたいと思います。  2021年は42本の映画感想を書いております。感想書きしなかった作品の『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』『呪術廻戦0』を含めると44本観ることが出来ました。今の生活ペースだと、このくらいが精一杯ですね。3桁以上観ている方は、どういう生活してんでしょうか。  ちなみに、『閃ハサ』『呪術』は、感想書き出すと内容のネタバレどころか、まだ映像化していない原作部分のネタバレが

映画『ラストナイト・イン・ソーホー』感想 60年代への憧れと贖罪

 2021年の感想書き、ラストになります。映画『ラストナイト・イン・ソーホー』感想です。  『ベイビー・ドライバー』で知られるエドガー・ライトの最新監督作品。『ベイビー・ドライバー』では、劇中での音楽の使い方が半端じゃないセンスだったのが印象的でしたが、今作でもそのDJ的な音楽センスが爆発しています。本当にこの監督は、映像に音楽を重ねるのが上手いですね。  ジャンルとしてはド直球のホラー。けれども、サスペンス要素としての犯人探しもあるので、至る所にミスリードが仕掛けられて

映画『パーフェクト・ケア』感想 「完全超悪」映画

 面白さは超一流、だけど手放しでは楽しめない。映画『パーフェクト・ケア』感想です。  高齢者の成年後見人を務めるマーラ・グレイソン(ロザムンド・パイク)は、多くの老人の後見人として完璧なケアを行っており、裁判官からも信望の厚い女性。だが、マーラのケアの実態は、医師や高齢者施設と結託して、まだ自活出来る健康な老人を偽の診断書で施設に閉じ込め、その資産を管理する名目で横領するというものだった。  マーラは、ジェニファー・ピーターソン(ダイアン・ウィースト)という身寄りのない老婦