冥王星、土星で考える人生の課題

人生には、「乗り越えるべき課題」と「受け入れるべき課題」があると思っています。

前者に関しては、頑張って立ち向かっていくべきで、乗り越えることができれば、大きな成功に繋がるでしょう。

後者に関しては、一見理不尽にも思えるアクシデントかもしれません。
例えば「毒親の元に生まれてしまった」、「先天性の障害がある」など反発してもどうにもならないことが多いです。

無意味どころか、そこに固執しすぎると人生の長い時間を棒に振ってしまいます。どれだけ解決策を考えても、あなたの思うようにはいかないでしょう。

効率よく生きるためにには、時にも諦めも肝心です。

4ハウス 蠍座 冥王星

これは私のケースです。
干渉が強い家族(父親)がいて、すごく窮屈さを感じる青春時代でした。
兄弟は、自立を許されず、高校卒業後家業を手伝っています。

私もそうなるように高校生のころからずっと言われていましたが、根気強く粘り、なんとか家を出ることに成功しました。

「じゃあ乗り越えられているじゃん」と感じているかもしれませんが、ただ逃げているだけです。

解決できない干渉的な父親の人格を兄弟に押し付け、私は罪悪感から年に一度帰省するのみ。

私のこれまでの人生、そしてこれからの人生にも大きな影響を与えるしこりとしてずっとあり続けています。

それが無しでは、私の人生のいきさつは語ることができません。
「恋人選び」、「職業選択」などの大きな選択の根っこにそのことが一生あるのです。

解決できない問題が冥王星に現れています。

7ハウス 水瓶座 土星


これは私の解決できる人生の課題です。
人と向き合い、お互いを尊重しあう関係を構築すること。

以前は、恋人との関係でいわゆるメンヘラ的な発狂を起こしたり、なぜか強烈な人見知りがあり、高校時代は友人は2人ほどしかできませんでした。

人間関係を構築することに、プレッシャーと恥ずかしさなどを感じ、またそのことに劣等感を強く感じていました。

年を重ねて自分が成長することで、恋人との関係は落ち着いたものに変化しました。
また、周りの人よりも広いコミュニティの中で友人を作り、友人が少なさを恥じることもありません。

高校生の時に比べ、人間関係に劣等感を感じる機会はほぼなく、
逆に様々な属性の人との巡り合いが私の人生をとても豊かにしてくれていると確信しております。

2つの課題の感じ方の違い


○土星の課題は、自分がアクションを起こすと想定できる範囲でレスポンスが返ってくる。

○冥王星の課題は、自分が良かれと思ってやったことでも、何も起こらずに、自分の無力さを感じることがある。

○土星の課題は、過ぎ去れば古いただの思い出になる。

○冥王星の課題は、解決したと実感することは少なく、乾ききっていない生傷のように感じることがある。

などあげればキリがないのですが、きっと二つの問題には違いがあります。

解決できない課題に苦しめられなくて良い


「じゃあ、私は冥王星の課題にずっと苦しまなきゃいけないの」

と悲観的に思う必要はありません。
私が思う最善の方法は、できるだけ早く受け入れることです。

私の場合では、「父親が支配的な人間である」ということを受け入れることでとても気持ちが楽になりました。
そこは変えることのできないものですが、付き合い方を変える(支配されないよう物理的に距離をとる)だけですごく楽になりました。

ここの「逃げる」は全く放置するという意味合いとは少し違うかもしれません。
というか逃げたとしても、あなたの人生にずっとついてくるものだから逃げることはできません。
「無駄な抵抗をやめる」といった方が良いでしょう。

例えば、あなたは金髪に憧れる日本人だとします。
血眼になって、金髪が自然に生えてくる方法を探し、それに時間やお金を費やすことは良いことではないでしょう。

「黒髪しか生えてこない」という事実に関しては、素直に受け入れ、髪を染めたり(フェイクを上塗りして満足する)、黒髪でも自分に合うヘアを見つけたり(妥協)していくわけです。

精神的に不安定な時は、「どうして私は金髪に生まれなかったんだろう」と落ち込みことはあるかもしれません。しかし、普通はそれに関して悩むことは全く無意味であることをあなたはすでに知っているはずです。

そのように人生には「受け入れるべき課題」が存在しています。
どんな理不尽も解決できるべきという潔癖な考えは、時に自分を消耗してしまうことを知っておきましょう。




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