9月11日(土)〜9月12日(日) rest in peace

9月11日(土) 現世の川

川の方歩いて写真撮ったりしてたら気分良くなってきて、暑くて、雲も夏みたいで、そしたら○○先生に言われた気がした。そっちにいるうちは楽しんだらいいって。
どうせ死ぬまでの生なんだし、現世を楽しめばいいんだね。旅先とか学校とかあるいはアイドルを推すことも、期限が来る前は思いっきり楽しんどきなよってアドバイスしたくなるよね、そーゆー感じで。本当に○○先生に言われたと思った。
私は先生にいつまでもこんなに思い入れる資格ないかもだけど人の感情も勝手で、楽しめばいいって、生きてる特権なんだって思うよ。散歩すること、本読むこと、本に飽きること、シャッターを切ること、ドンキを物色することも、今しかできない。JKが「今しかできない」ってゆーよーなこと。現世にいられるのは今だけ。それは終わってみれば決して長くないし、気付かずに終わることもある。楽しもうね。先生、ありがとうございます。

9月12日(日) 八本脚の蝶

二階堂奥歯が必死に去ろうとした世界で私は今生きているんだね。二階堂さんがなぜ死んだかを、今死にたいと思っている全ての生者は理解できないだろう。平凡な悩みで、病的な衝動で死を選んだんじゃない。膨大な知性、哲学、信念の果てに絶望したんだ。私が一生かかってもその見地には辿り着けない。二階堂さんは自殺に値する魂の持ち主だった。そこに敬意と祝福を贈りたいよ。

私はこんな浅瀬にいるのにどうして苦しいんだろう。

奥歯さんはすごい人だったんだね、って、他者から見た奥歯さんの姿を読んで初めて泣いた。二年以上日記を読んであなたの趣味嗜好に親しみを覚えてきても、あなたのことを全く知れはしなかった。それはそうよね。
あなたはファッションやコスメを愛しているうちは元気そうだった。私も見たことのないあなたのファッションに倣ってもうちょいこだわってみる。
日記は生の証であって死の解き明かしではなかった。あなたは最後まで苛烈に生き、二階堂奥歯として苛烈に書いた。だから読み終えて尚、読み終えたらより一層、あなたが輝いて見える。
私サイズであなたを語れない。でも私の中に私なりの二階堂奥歯が生まれた。あなたはいつまでもどこかで私の指針になる人。私の代わりに飛び降りてくれた人。

ところでリバイス2話は本当に面白かった。五十嵐一輝の闇と異常性、あの強い眼差しをずっと忘れないだろう。これから毎週彼の戦譚を追えるのが嬉しくて仕方ないデモン！