6月15日(月) ミッションイン地底

恐ろしくすっきりと目覚める。しばしダラダラして朝支度。
久々に早めの列車で旅立つ。旅のお供はヴェルヌ『地底旅行』。
何も知らずにジャケ買いしたが軽快に読める冒険小説のようだ。最近ドラマ漬けだったから小説が楽しい。

彼らより先に地底(会社の隠語)の最寄駅に着きミッションをこなしていく。まずは銀行Aから銀行Bへ現金の輸送。ドラッグストアAで塩タブレットと塩飴を購入。コンビニAで鉄分入りのグミを買い占める。
それからようやく地底に辿り着き、地底でのミッションを粛々とこなしていく。

地底のサボり場(トイレ)でスマホを見ると今日はアドリブ休日をキメたという友人からLINEが来ていた。ナイスアドリブ!
今日もどこかで誰かが私の代わりにアドリブ休日を謳歌していると思えば気が晴れる。

気付けば地底の昼になり、高速で昼食を補給し再び外のミッションへ。マグマに近い地底は異常な暑さだ。
ATMで追加資金を調達し、駅券売機で定期券を継続、コンビニBで労働の罰金(税金の隠語)を払い込み。
書店を巡回し、笹井宏之の歌集『えーえんとくちから』を購入、Tシャツとタンクトップも購入。

無事に外のミッションを終え再び地底の最深部へ。地底人たちの目を気にしながら午後のミッションを無理矢理作り上げては遂行し、時の流れを加速させていく。
するとすぐに地上へ還る刻が来た。

地底から地上へ這い上がっていく電車。
『地底旅行』を読んでいたら酔ってきたためMaison book girlを聴くと「地下」という言葉が耳についた。

滴る地下で嘘をついて色を買う。
仮面の中で笑っていた黒い人。
高いビルの屋上で今、鳥になる。
なにか変わるかな。透明で描いてる。
♪Maison book girl『悲しみの子供たち』

この格好良い詞を疾走するような五拍子に乗せて四人が歌い継ぐのがとても好きだ。
やたら音が遠いと思ったらイヤホンの左右を間違えていた。正しく入れ替えた瞬間のサウンドに心底感動。

夕食は筍づくしの青椒肉絲。地上の食べ物は旨い。
久々に『世界!ニッポン行きたい人応援団』を観る。ベラルーシから来た将棋好きの女の子の元にフワッと現れる羽生名人があまりにも強かった。

夜は早速『えーえんとくちから』を読んで寝よう。枕元を護衛している読みかけの本達がそろそろ雪崩を起こしそうだが。

Maison book girlのベストアルバム『Fiction』発売まであと9日。

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