4月22日(水) 斉藤壮馬さんのお誕生日

起床。8時間睡眠成功。故に調子良好。
日記を読んでくだすった方からファンレター並の熱いLINEが届いており心底感動。

良い濃度に仕上がった味噌汁にうずらの卵をぶち込み、白米に納豆とキムチをのせ、冷凍食品のつくねらしきものを添え、朝食。
某国の長が姿を見せていないらしく様々に報道されている。大丈夫か。

かつて労働というものが行われていた遺跡の発掘に出かける。
車内でファンレターにお返事。作家気分だ。

Twitterを見ると今日は声優・斉藤壮馬さんのお誕生日らしく、手始めに1stEP「my blue vacation」を聴く。
このEPはとにかく3曲目の「ワルツ」が大好きだ。彼が作る三拍子の曲(「C」「るつぼ」「ワルツ」がある)はどれも良い。

それでワルツが始まってイントロだけで感極まっていたが歌詞が何か、以前まではただ素敵な物語世界を作ったものだなと思って聴いていたが何か、灰羽連盟、灰羽連盟だ、この感触このワードチョイス、根拠はないが絶対に灰羽連盟のことを歌っていないか?

調べるとやはり彼はアニメ「灰羽連盟」の大ファンで、「ワルツ」の歌詞は勝手な二次創作として書いたらしい。
この間「灰羽連盟」を履修したことが意外な形で運命を結んだ。言葉の一つ一つにあの世界への愛と郷愁を感じ、車内にも関わらず涙が出そうになる。

はいいろのはねがおちて
せかいのひまくがやぶれ
かのじょはうすくわらって
このかぜのひだにとけたの

遺跡の最寄駅に降り立つ。
役立つアイテムはないかといつものドラッグストアに寄るとガーゼがあり、マスク作りに勤しむ母への贈り物として購入。
このストアには見たこともないアイテムがいつも入荷されている。どういう仕入れルートなのか。

発掘開始まで余裕があるため遠回りで往く。
夏の予感を宿す空と木々が目に映り、ハッとして積極的に眺める。斉藤壮馬のやわらかな歌が足取りを軽くする。なんという幸せ・・・。

葉の生い茂る壁の前にボロボロの一人用ベンチだけが置かれたバス停を過ぎる。トトロに出てきそうなあのバス停を見るのが好きだ。
いつかあそこでバスを待ってみたい。

遺跡に近付いてきたがまだ余裕があるためセーブポイントの公園に寄る。
桜の木の下のベンチで一休み。ここで桜吹雪を浴びた日が懐かしい。
あれだけ美しい桜の記憶があろうと、今私の心を捕えるのは今目の前にある新緑の輝きだけだ。
いつもそうだ。あれだけ惜しんで泣いていたのに次の戦隊、次のライダーが始まれば1話でハマる。

軽やかな気持ちで遺跡に到着し、発掘開始。
そこからはとてつもなく忙しかった。
期限の迫る作業がいくつかあり、ひたすら追われる気持ちで発掘していく。

期限というものを恐れるあまり、生まれて初めて昼休みにも自主的に作業を進めた。ただしPassCodeを聴きながら。
休み時間が残り15分というところで外に飛び出し、PassCodeを聴きながら手ぶらで歩いた。
こんな時にもPassCodeは合う。反抗的なリリックや、カタルシスに満ちる転調や、何より今田夢菜のデスシャウトが心にぴったり寄り添い励ましてくれる。

午後も頭がおかしくなる勢いで発掘した。
つまりは「ゴールデンウィーク」と「在宅勤務」によって作業時間が減るから、作業を速めねばいつも通りの「支払期限」に間に合わないらしい。専門用語が多くてよくわからない。

とはいえ合間合間にトイレで休むことも忘れない。本業の日記も少しずつ進めた。

やがて発掘が終わり、気付けば家に帰還していた。
今朝の戦利品であるガーゼをマスク職人の母に渡すと想像より遥かに喜ばれた。
生まれてこの方見たことのない喜びようだった。今まで贈ったプレゼントや花や現金とは比べ物にならないほど喜んでいた。
これは良い親孝行をした。大学を辞めてがっかりさせたこともこれでチャラになるだろうか。

この後は斉藤壮馬を流しながらお風呂に浸かり、斉藤壮馬を読みながら眠りゆくだろう。
壮馬くん、お誕生日おめでとう。

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