5月1日(金) 明日へ向かって

スッキリと目覚めた。アラームの1時間前だった。
早朝の時間の流れを味わっていると「夏休みのような気持ち」としか言いようのない澄んだ感じが衝き上げてきた。
枕元にある斉藤壮馬のエッセイを欲し、読む。

少々早めに朝ご飯を錬成。味噌汁が美味しく感じられた。朝ご飯は早い方が体に合っているのかもしれない。
ニュースで大阪と北海道の知事が両方映り爽やかな気持ちになる。

通勤まであと1時間あるため夏休み気分で「ゆゆ式」を観ることにした。
クリスマスまでの6話とお正月〜バレンタインの7話を鑑賞。高校生活も冬の寒さも友達と出掛ける日常もここにはないもので、良い・・・と思いながら観ていた。

犯罪者の気持ちで外出し電車に乗り込む。罪悪感はあれど恐怖は麻痺しつつある。
あの遠い世界に出勤する要請が外を歩く免罪符として私を救ってきたのだと自覚する。責任を企業になすりつけながら散歩という生き甲斐を死守してきたのだ。

などと書いていたらnoteがフリーズした。自己批判はやめろということだろうか。
しかし明らかに間違っていることを間違っていないように書くのは未来や過去の自分を裏切ることだった。

あの遠い世界の最寄駅に着きドラッグストアを覗くといつも通りセンスの良いアイテムが入荷されておりアルコールタオルを購入。
夏のようだけれどまだまだ夏レベルの低い日差しに少し汗ばみ、公園のそばで上着を脱ぐ。

斉藤壮馬を聴きながら歩いていると前の職場の町を思い出した。休み時間の散歩のお供がしばしば壮馬くんだった。
仕事はともかくあの町を愛していた。そしてあの町の四季を一通り知ったから辞めた。

労働は適当に済まして早く昼休みに「ゆゆ式」を観たい。
と思っていたら忙しすぎて昼休みまで仕事をする羽目になった。
何の懸念もないクリアな連休を目指してとにかく働いた。泣きそうにもなったが五日間休めると思えば力が出た。

そして全て終わった。これを機にバックレても何とかなるレベルまで終わらせた。
疲れた。もう自由だ。PassCodeを聴く。疲れた。本当に疲れた。もう自由だ。いつだって自由だ。

歩きスマホで日記を書きながら生温い夜を往く。一秒ごとに家が近付く。鞄に埋もれた鍵を探す。その鍵で扉をこじ開ける。本当の私がいる世界へ、光に満ちた明日へ向かって。

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