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5月30日(日)〜6月4日(金) Maison book girl

2021 0530

Maison book girlは削除されました。

色を失い、名を失い、光を失い、
Maison book girlだった少女達は私の目の前でこの世界線から消えてしまった。

酷く大きな音が耳に残る。
あれは葬儀の鐘?
祝福の鐘?
Solitude HOTELを解体していく、
Maison book girlを削除していく、
あるいは時空が割れる、世界が砕ける音だったのか?

「僕らの夢はいつも叶わない きっと」

それが、少女達がこの世界に残した最後の言葉だった。

ホテルの外には雨が降り始めた。
いつだって雨の似合った少女達の本当の終わりを悼むように、寿ぐように。

2021 0531

起きた瞬間、同じ世界であることを悟った。
許せない新しい朝が来る。

覚めていった夢を今日も探すの。
それはきっと忘れてゆくことなの。

井上唯さんの痕跡が消えてゆく。
胡蝶蘭の最初の一輪は昨日萎れきってしまい、今日の夕方地に落ちた。

2021 0402

駅のホームでスマホを開くと母からLINEが来ていた。家の胡蝶蘭の最初の一輪が咲いた。

ホテルは本だった。能動的に読むことで私に開かれる世界だった。答えは彼女達が奏でる詞の中にあった。全部内包されていた。

2020 0105

見たくなかった。
 見たくなかった。
  見たくなかった。
   見たくなかった!
    見たくなかった!
     見たくなかった!

2020 0624

胸が詰まって涙が出そうで、ずっと涙が出そうで、何も書けない。

2021 0601 

   はどこにもいない。
   はどこにもいない。
   はどこにもいない。
   は、どこにもいない。

2014 1124

始まりの日。僕は君を知らない。

2018 1125 

僕が君の実在を確かめた初めての夜。

2020 0125 

ハイタッチ一瞬の出来事だったけど人からあんな満面の笑みを向けられたの何年ぶりだろう すごく自分の生を肯定する気持ちになったし思い出すと泣きそう

2021 0501 

アクリル越しに見つめ合った彼女達は同じ人間とは思えないほどそれぞれに美しくて、優しくて、アイシャドウがキラキラ光っていた。

2021 0602

今どこにいますか、メゾンブックガール。

あの日からずっとノイズの音だけ聴いている。
新しいイヤホンが届いた。それでも今はまだ。

2020 1105

世界は時間や場所を超えて遍在し、そこにMaison book girlは遍在する。夢の世界、崩壊した世界、生前の世界、死後の世界、未来の世界、フィクションの世界、あるいは観客の「私」の世界。どれが本物でどれが偽物、どれが虚構でどれが現実、どれが過去でどれが現在、そんな区別なく全ては遍在する・・・

2021 0130

四人の踊るところはブクガの世界になる 四人だけの狭い世界に段々なっていく

2020 0812

ラストシーンがとにかく格好良くて映画のようで、いつまでも脳裏に残った。

2019 0414 

静かなバスで見ていた三茶-渋谷の夜。グリーン車越しの東京。

覚えておかない。見た美しさ全部、忘れる。
そうしよう。
 そうしたら、忘れられないものだけ克明に残ってしまうでしょう。

2019 0226

以前のライブのその曲の時の空間や感情とつながるんだよ。今まで思い出せなかったことまで、そこでだけもう一度出会える。

2019 1117 

No Wanderland.

Maison book girlは
人間の声と動きによって詩を空間的に建設する行為
言い換えれば"少女達が本を家にする営み"である

2018 1216

美しくも不気味な歌。壊れた人形のようにワルツを踊る四人。バグが続いていく世界。そのまま舞台の幕が左右から閉じ始める。

覚めていった夢を、明日からも探し続けていく。

2021 0603

やがて来る梅雨は否応無く彼女達を思い出させるだろう。
こんなにも晴れた街はこのまま夏になってしまいそうなのに。

いまだ動かないタイムライン。四人はMaison book girlと共に削除される覚悟だったのか?

2021 0604

夢を見ていました。
四人と同じホテルの部屋に戻ると、葵ちゃんがステーキを振舞ってくれる。明日で最後だからって。四人ともMaison book girlのロゴ入りシャツを着ていて。
温かくて優しくて。四人が四人でいてくれることが幸せで。

最後の日にも私は四人の夢を見たんだ。

2021 0817

最後の言葉が届く日。

2017 1228


ホテルの4Fに僕はいない。

2021 0530

「本を燃やして」
「僕を見つけて」

最後の叫びがまだ身体の底に反響していて、だから僕は、君を見つける旅に出よう。

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