6月17日(水) 疲れた日

異様に早く目覚めたため遊ぼうかと思われたが体力温存のため2時間ほどうとうとする。後にそれは良い判断として評価された。

外に出ると木の葉が朝陽を直射され眩く光っていた。カメラを置いてきたため素通りしたがその緑色がずっと頭から離れなかった。俳句で閉じ込めようとするもどうにも詠めない。
そういう時は、そのまま日記に書けば良かった。

始まりの刻に間に合うギリギリの列車に乗り込み『地底旅行』を読みながら旅をしていく。
彼らはいよいよ地底へ通づる穴へ入って行った。冒険小説かと思っていたらSFらしい。

地底以外の場所(会社の隠語)に着き、時折『地底旅行』を思い出しながら小銭を稼ぐ。
彼らの旅行に比べればなんてことのない仕事だった。

昼休みを迎え、焼きうどんを食べながら『球詠』11話を観る。引き続き強豪校との試合が行われている。
試合運びについてのモノローグや話し合いの描写がとにかく多く、野球の試合というものがどのような思考で進められているのか分かりやすい。
野球への関心が薄いから野球アニメも二、三しか観たことはないが『球詠』の戦術描写は今までの野球アニメとはどこか違っていて私には面白い。

観終わって少し散歩に出ると空気の輝度や街の彩度、肌に感じる湿度、全てにおいて夏だった。雨と寒さと快晴を繰り返しているからか夏らしさを味わうたび新鮮に感動してしまう。
コンビニで森永ミルクキャラメルのドリンクを買ってみる。それはキャラメルを水で薄めたような味わいだった。

午後、ひたすら加湿器の片付けを進めていく。何かが地味にとても疲れる。立ったまま磨いているからか。
休憩がてらサボり場(トイレ)で今日の日記を書く。今日こそは完全なる「無」を覚悟していたが一行書き出せばあとは魔法のようにするする編まれていく。何事もない一日なんてこの場所じゃあり得ないぜ。

疲労に疲労を重ね満身創痍で終焉。今日までは暇つぶしの肉体銭稼ぎに追われたが明日からはデスク銭稼ぎが忙しくなりそうだ。
地底以外の場所を定時で去って迷い込んだ列車にソフランの広告があり、相葉ちゃんがとても微妙な表情をしている。どう撮ればそうなるのか。

広告の街、と思いsora tob sakanaを聴く。『広告の街』しか知らなかったが解散前にきちんと聴いてみようか。寂しくなるだろうか。

夜はキリッとしたテイストの麻婆豆腐を頂く。
笑ってコラえて!を観ているとギリシャ語を口笛に置き換えて会話する民が映った。人の意思が口笛に乗って遠くまで伝達されていく様はロマンがあり非常に格好良かった。

皿を洗う前に寝転んで日記を書く。今日は疲れが酷いから最速で眠りたいが疲れが酷い故キビキビ動けない。どうにかこのラストスパートを越えて本を読んで寝よう。

Maison book girlのベストアルバム『Fiction』発売まであと7日。

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