6月6日(土) 2gether

朝は遅く起きて昨日のカレーを食べ、ピアノレッスンの本を少し読んでみてからまた延々と寝た。
労働現場の嫌な夢を観た余波もあり、なんだか休日に対する熱意が湧かない。暗澹たる気持ちになる。

王様のブランチを見ながら昼を食べてネットを回遊しているとタイの『2gether The Series』という男同士恋愛ドラマが物凄く流行っているらしいと知った。
アジアの男同士恋愛ドラマにはずっと手を出しそびれていた。いくつか気になる中国ドラマはあって購入すらしていたが人気作ほど圧力で打ち切られたり続編を中止させられているようで微妙に気が乗らなかった。

そこでタイである。以前タイを訪れた際ショッピングモールに男同士恋愛ドラマのポスターがあったのを思い出す。
『2gether』は世界中で大人気&ついこの間完結したばかり&何故かYoutubeで全編公式無料配信中&日本語字幕も完備されているそうでもう四の五の言わず第1話を再生した。

開始1分でもう面白い。一見ベタなラノベアニメの導入のようなのに全くベタさを感じない映像で凄い。何だこれは。
そして開始5分で脚本のリテラシーが完璧であることが分かる。もうこれだけでタイドラマのレベルの高さが伝わってくる。

髙地優吾にちょっと中島健人を足したようなイケメンでアホな主人公・タインがある男に告白されてしつこく付き纏われるようになり、そいつをどうにか追い払うため大学一のモテ男・サラワットに偽装彼氏を依頼する計画を立て・・・という話。このサラワットがちょっと目を疑うほど全ての動作において格好良い。

いかにも王道で読めそうな話なのに二人のパワーバランスが全然読めずどんどん引き込まれていく。とにかく「目を離せない二人」なのだ。
タインとサラワットそれぞれの友人達も良い奴で見ていて楽しい。段々他の新キャラの恋愛も加えられていくのだが全員美形で怖い。タイの俳優やばすぎんだろ。

展開スピードが丁度良く余計な話もなく、キュンとするポイントの配分が絶妙で毎話面白い。
音楽、ギター、「Scrubb」というバンドの曲が二人を結び付けるキーパーツとなっておりその使い方が毎度あまりにも魅力的で参ってしまう。
タイの大学生活や食事の様子を見られるのも楽しい。タイ語も超有名な語句なら分かるから嬉しい。

午前中の暗澹たる気持ちなど完全に飛んでいた。人生で一番楽しいかもしれなかった。
止まらなくなり6話まで一気に観てから夕飯。
タイの人はいつもこんなに面白いものを観ているのか、自分は今まで何を見てきたのだろう、と考え込んでしまう。タイに住みたい。
でも日本の利点は殆どの海外コンテンツを規制なく母国語訳で受け取れることだ。これを機に海外ドラマを掘りたい。

今日はここまでで我慢して明日また観る、なんてことが出来るはずもない。限界まで走り続けよう。無我夢中で追える作品に出逢えるのは幸福なことだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?