4月19日(日) 新緑

ニチアサ。
「仮面ライダーゼロワン」32話を視聴。
迅くんこと仮面ライダー迅の登場が毎回あまりにも格好良くて幼児のように心が躍る。

社会の道具であったヒューマギア(AI搭載人型ロボ)が夢を見ていいと気付き始めた横で、いつまでも悪徳上司の道具であり続ける人間の唯阿さん。彼女の画はいつも哀しい。
が、次回ついに唯阿さんが反逆するらしき予告が流れ泣きそうになった。

続けて「魔進戦隊キラメイジャー」7話。
今作初の三条陸さん(大好き)脚本回で期待していたが、まさかの次回に続く二話構成で今話を観ただけではかなり謎のお話だった。充瑠くんはどんなリーダーになっていくのだろうか。
敵側のドラマが面白かった。ガルザはなかなか良い悪役になっていきそうだ。

「歎異抄」を買うべく本屋へ出かけるも開店前だった。
久々に街を歩いて過ごす。本当にいつぶりだろうか、目に映る全てが懐かしい。
日差しの質感がもう夏だった。フラフラ散歩していたいくつもの夏が呼び覚まされる。

木々はまだ桜花の名残を留めつつ、綺麗な緑に様変わりしていた。雪桜を撮った日を遠く思い出す。
光に透ける新緑と、道に色濃く映る影。緊急事態下で触れる初夏の息吹はあんまりにも鮮烈で、奇跡を見ているようだった。
相棒のフィルムカメラを葉に向ける。この子はこういう緑色を良く写してくれるから。

本屋へ行くと開店早々今まで見たことがないレベルの人出だった。
色々見て回り「歎異抄」と「日本思想史」を買うことに。コミケのごとく伸びるレジ列に怯みつつも並ぶ。
本来ならこういう本は図書館で借りていたなと思う。もう二ヶ月以上「昔」の話だ。

良い散歩も出来たし目当ての本も買えたが、やめておくべきだったと酷く後悔した。人ごみの中で気を張り続けて疲れた。恐怖も猜疑心も罪悪感もなく歩けていた平時がどれだけの奇跡だったか。
ただ、店も開いていない、家に居なければならない状況下で本を求める人が多いという事実には、何か人間に対する希望を持たされもする。

帰宅し「スクール革命」を観ながら昼食。
その後日記。昼寝をして掃除機をかけた。
調子が悪くなっていたがダルゴナコーヒーで持ち直す。

「歎異抄」を少し読む。漢文・古文をたまに読むと面白い。それにしても法然×親鸞か?親鸞×唯円か?
笑点を観ながら夕飯。無観客笑点は楽屋感がどんどん加速しておりそれはそれで面白い。

ダラダラTwitterを見ていて急に途方も無い恐ろしさに呑まれた。5月6日という仮のゴールがどこかで心理的な支えになってしまっていたが、この閉塞感・恐怖心が一年続く想定をしたら気が狂う。
安定した時期に生まれてきたがために乱世への耐性がない。誰かが保証してくれると思い込んでいる。だから宗教がなくても生きていられた。

ぴえん。未来ではなく今日のことだけ考えよう、特に夜は。夜は本当にやばいから読書だけしてすぐ寝よう。

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