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世界の19カ国コロナアンケート結果 vol.3~社会の変化編

vol.3は、新型コロナウイルス感染拡大の各国の社会の変化についてです。

19カ国21人の現地在住者(日本人や現地人)にご協力いただきました。国は以下の通り。

回答者0501

今回紹介するのは、「どのような物事、行動、ものの考え方、習慣、文化が新型コロナウイルス後の居住国で起きましたか?」に対する回答です。(質問は日本語と英語で記載しており、英語の回答は日本語訳しています)。

アメリカ(ニュージャージー在住日本人女性)

医療関係者をはじめ、デリバリースタッフなど、このような状況下で私たちの生活を支えてくれている人たちへの感謝の気持ち。NYCなどでは、医療関係者がシフト交代で帰宅する午後7時ごろには町中で拍手が起こるなど。
マスクの使用。(日本では花粉の時期などマスク使用は見られたかと思いますが、こちらではマスクの使用は今までほぼありえませんでした)
バーチュアルプレイデート。オンラインの画面上で友だちと話したり遊んだりする。
誕生日会の代わりに、誕生日を迎える人の家の前を友人たちがそれぞれメッセージボードなどを抱えながら、お祝いを叫びながら、車でマーチングする。

イギリス(ロンドン在住日本人女性)

不便や不安に腰を据えて対処する、忍耐強いイギリス気質が見られます。隣人同士で笑顔で挨拶することも増えました(敵意はないという、安全確認的なものかもしれません)。
朝6時から開くスーパーなどへ買い物に行く人も結構いるようで、朝方・日中への活動シフトがあるようです(夜型は減った?)。
都心や離れた地域に自動車通勤していた人達が地域に留まって生活、子連れで活動しているのをよく見かけるようになりました。一緒にバドミントンをしたり、車を洗ったり、微笑ましい光景もちらほらあります。
また、他人との間に2mの距離を置く(social distance)習慣が、確立しつつあります。
量的にはマイナーな出来事ですが、自宅待機令の出る直前から、中国人らしい人達が旅支度でスーツケースを引いていたり、コストコで大量の食品や生活用品を買い付けていたり、大の男が中国語で何かを言い立て泣きながら道を歩いているのを目撃したことがあります。私(日本人)も中国人と間違われて、現地の男性に通りすがりに嫌味を言われたことが2回ほどあります。

ドイツ(バイエルン在住日本人女性)

マスク着用者の出現:ドイツ人は普段マスクをかけている人を全く見かけませんが、(マスクをしていると変人かという目で見られた為。)これを機会にマスクを着用する人が増えました。ただ、普段日本で見かけるレベルぐらいで、まだ付けていない人が大多数です。普段マスクを買う人が居ないので、どのお店に売っているかも分かりませんが、オンラインショップでマスクの販売の案内を見るようになりました。
買占め:トイレットペーパー、パスタ、小麦粉など保存がきく食品の買占めが外出制限が出た当初に置きましたが、2-3週間で落ち着き、今はそれらの在庫も十分あります。
テレワークの増加:普段テレワークをしていない企業も次々とテレワークを導入。
時短勤務の導入:色々な企業が時短(最大100%)を活用しています。(従業員の給与支払いへドイツ政府の補助がでます。)

ドイツ(デーレントルプ在住日本人女性)

教区によって異なるが、教会の礼拝の代わりに例えば定期的に鐘を鳴らし、その時間に各自が家で同じ祈りをする、などの宗教的な集団の工夫
一部商品の買い占め(マスク、手用の消毒液、トイレットペーパー、石鹸、小麦粉、イーストなど)
公共の場からトイレットペーパーなどが盗まれる
遠隔授業など、遠隔会議など新しい教育、労働コンセプト
デリバリーサービスの拡大(スーパーやレストラン)

フランス(パリ在住日本人女性1人目)

コロナ対策が始まってから、考える機会が増えました。小さなことから今まで考えなかった社会問題まで。 時間の感覚 も 変わり 、 物作り も 増えました。
私は今までフランスと言う国を舐めていました。それはフランスがラテン系の国だからまさかこんなにフランス 人がルールを守れるとは思いませんでした。 今は フランスが取った対策のおかげで少しは安心して暮らせます。国が会社の支援を進めています。税金が高い国だからこそできる対策なのかもしれません。
ニュースを聞けば、経済が落ち込んでると聞きます。でも、今必要な物だけで生活してるのに何で経済が成り立たないのか疑問です。普段、私達は必要以上の物で経済が成り立っていると言う事です。環境問題が 厳しく なっているので、逆に本当に必要な物は何かと考えます。これから、自宅待機が終わって、経済を復活することだけを考えずに良い社会 を築きたい築きたいと思っています。と思っています。

フランス(パリ在住日本人女性2人目)

「ソーシャルディスタンス」を守ることやフランスにおいては慣れないマスクを着用した生活。握手やハグ、ビズで挨拶する風習の国では、人に触れない日々がこんなに長いことは人生で初めてのことでしょう。もはや文化活動は休止になり、オペラ、コンサートなどの文化プログラムの無料配信が行われました。選択肢を持てる人たちは、田舎に疎開しました。テレワークをしたことのない人たちも義務付けられました。遠隔授業も行われましたが、ネット環境が整っていない家庭では受けられないケースもあります。家族と過ごす時間が増えて、幼い子供を抱える家族は貴重な時間と捉える場合もあれば、夫婦喧嘩や家庭内暴力が生じるケースもあります。家庭でできる趣味に目覚める人たちも多いでしょう。

イタリア(ミラノ在住イタリア人男性)

イタリアはインターネットの使い方やデジタルツールの進歩が著しいと思います。EU諸国の中では非常に遅れていました。そのため、パンデミックの影響で、多くの人がより近代的なコミュニケーション技術を使い始めることを余儀なくされました。また、イタリアは仕事に関しては非常に保守的でした。企業家や経営者の間では、スマートワークは生産性に悪いという一般的な(間違った)考えがあったため、従業員の在宅勤務を認めている企業はほとんどありませんでした。今では、企業がスマートワークを認めざるを得ない状況になってきていますが、それは受け入れられつつあり、良いことだと思います。風習や伝統については、冠婚葬祭が許されないのは国民にとって辛いことです。多くの人が新型コロナウイルスのために大切な人を失い、きちんとした葬儀をすることができませんでした。これは非常に悲しいことであり、人々は喪に服することを適切に処理することができません。伝統と、一般的に、娯楽のためのもう一つのハードなことは、映画館、劇場、音楽イベントに行くことができないことと、すべてのスポーツの選手権や大会が停止されていることです。

スペイン(アリカンテ在住日本人女性)

スペインは夜の8時の拍手はずっと続いています。イタリアが歌だったらスペインは拍手で、最初に始めたのがスペインです。今では全世界でされていると思います。次にスペインの明るさが反映されていて、SNSで回ってくる画像やビデオは本当に面白いのが多いです。底抜けに明るいなあと思うことが多いです。警察は毎日規則を守っていない人を取り締まっていますが、それでも規則を守っている人も多いと思います。
軍隊の車両等もみますが、国民はよく守っていると思います。
スーパーや買い物へ行くときは、ソーシャルディスタンスを取ることは普通になりました。
外出時のマスクも普通、さらにゴム手袋も着用が普通になっています。
今はまだスペインの規制も厳しく、外出もできないため、新しい文化や考え方はよくわかりません。ただ経済への打撃は底知れないのはみんな恐怖だと思いますが、暴動や盗難も増えている感じではないです。今は待つ時期と考えている人が多いと思います。

ケニア(ナクル在住日本人女性)

1.ナイロビではパニック買い占めが起きたが、他の都市ではそれほど見られない。買い占めが出来ない所得の人が多い。買い占めしないように政府やお店から呼びかけもあった。
2.夜間外出令に関する警察の横暴に対して国民がデモ
3.マスクをする習慣が今まではまったくなかったが現在はマスクが普及
4.国中のテイラーを総動員してマスクを作る動き(ケニアファッションカウンシル)
5.富裕層にはオンライン授業などがこれから普及し始める
6.スーパーや新鮮な野菜などのオンラインショッピングも注目されている
7.あいさつが握手やハグから肘を合わせるなどに変化
8.社会的隔離
9.教会に行けない
10スーパーには各家庭を代表して1名のみが入店。入店時は中の人数を制限するため、中にいる人が出てくるのを並んで待つ。支払い時も2メートル距離のシールが床に貼ってあり、そこに立って距離を保つ。
11.ホームスクール、在宅ワークの認知向上
12.政府高官が権力で空港での検査を回避したり(その後陽性発覚)、一部の人々は隔離すべき期間にパーティーをするなど、自己中心的振る舞い
13.結婚式はキャンセル、葬式は近親者のみ
14.公共交通機関(バス)の値上げ。政府令により一台にぎゅうぎゅうに詰めて載せられなくなったため
15.住宅が密集するスラムの人々では田舎に避難する人も
16.各所に手洗い場の設置
17.日本に比べて貧困層を思いやり、寄付する傾向
18.コロナについての歌や、政府を風刺する歌が制作され、それを受けて政府から歌手や芸術関係の人々に約20億円を寄付する約束
19.政府が賄賂や汚職を見直し、そこから得られたお金をコロナ対策に使う
20.大統領と副大統領の給料80%カット、大臣らは20%カット
21.学校に行けないことで、子どもが家で性的虐待にあったり児童労働させられる事件の増加
22.孤児や未亡人に100億円の寄付を政府が約束(具体的には未定)

中国(上海在住日本人男性)

疫病が蔓延し上海が半封鎖状態になった頃から人民がお互いにマスクや手指消毒に関し互いに注意するようになった。住宅街、飲食店ではその地区に入るために毎回簡易の検温がされ、署名、電話番号の記入を必要とする場所もあった(公園、大型スーパー) 中国版LINEのwechat やAlipay上で身分証と連動させた健康状態証明アプリが追加され、その提示を求めるところもあった。(4月10日現在未だ継続中)
2月上旬感染者が本格的に拡大してきた頃は一部の買い占めにより上海のスーパー(ネット含む)から野菜、卵が消えたが2週間後には回復。
テレビでは連日感染者情報が報道され、2月上旬からは全国で強制的な自宅待機が行われた。中国本土では基本的にGoogle、YouTube、Twitterなどの海外SNSにアクセスすることができないため、国内の大部分の人達は国が公表する情報にしかアクセスできなかったが、VPNを使える層(私を含め中国在住の外国人、30代までの中国人若者など) は常日頃そのような情報に触れていたのもあって、中国政府の発表にはやや懐疑的であった。2月上旬頃から海外の悪質な悪戯などによるデマが流れ始め、それを政府がテレビや中国国内SNSで否定するというやり取りが何度かあったが、正直どちらが正しかったかは判断がつかない。
変化した基本習慣はさほど見られなかった様に思う。欧米の様に挨拶で身体接触をする事もない。疫病対策で手洗い、うがい、消毒は新たに習慣化したもののどこの国でも同じだろう。
ただ、肺炎関連で指摘された喫煙を辞める人は増えた。

韓国(ソウル近郊在住韓国人女性)

徹底した手洗い文化。
人との触れ合いは限られている。
ネット通販のような物を買うのはオフラインよりも好きです。

台湾(台北在住台湾人女性)

人間は社会的な生き物であるため、社会的な集まりを最小限に抑え、社会的な距離を保つことで、孤立感やネガティブな感情が生まれます。マスクを着用することが習慣となり、今年の台湾でのインフルエンザの致死率や発生率を減らすことに貢献しています。人々はより良い個人の衛生状態を保つように訓練されており、公衆衛生の向上に良いです。

タイ(バンコク在住日本人男性)

社会的距離を取るようになりました。
マスクに関して付け方がずれていると指摘されるようになりました。
集団感染が起きた場所には近づかないようになりました。
若い人は掛かりにくいとの報道もある中、学校関係者は特に感染リスクを避けるため
インターンシップなどを急遽取りやめるようになりました。

インドネシア(ジャカルタ在住インドネシア人男性)

宗教の礼拝(モスク、教会)がなくなった。
じきラマダンに入るが普段は毎日の夜モスクで集まり、大勢で礼拝するが今年はなくなる。
またラマダン明けに祭りがあり、みんな里帰りをするが、今年はない。

マレーシア(クアラルンプール近郊在住日本人男性)

まず、マレーシア国内でも新型コロナウイルス感染者が出てきたころから、衛生に対する考え方が大きく変わった。それまではマスクや消毒に対してはそれほど関心がなかったが、こうした商品を求めってドラッグストアには民族を問わず長蛇の列ができていた。
また、感染者が急増してきたことで、仕事による経済活動や宗教よりも命が大切といった考えが強まり、行動制限令で会社やモスクなどの宗教施設、教育機関の閉鎖が発令されたが、これに対しては反論など大きな混乱は生じなかった。一部、イスラム教徒によるモスクでの金曜礼拝については宗教指導者が感染リスクは低いとしていたが、モスクでの感染者が急増したことからこうした声も聞こえなくなった。つまり、以前はマレー系においては宗教、中国系においては経済の優先度が高い傾向にあったものの、命を最優先する考えになっている。
さらに、マレーシアでは日本のように高い規律性がないと思われていたが、スーパーの買い物ではソーシャルディスタンスを守りつつ長蛇の列に並んだり、買いだめをしたりするパニックに陥らなかったことも目新しい行動の変化だと言える。他には、以前であればマレーシア人の多くは外食中心の生活であったが、これが一気に家で家族と食事をとる方向へ変わった。フードデリバリーサービスが普及していたこともあるが、意外とスムーズに移行できたと言える。

ベトナム(ハノイ在住ベトナム人女性)

衛生意識を高める
家計の支出が慎重
在宅勤務
オンラインショッピング
外食より自炊

シンガポール(シンガポール在住日本人男性)

家族で食事を共にする機会が増える
子供教育はこの1ヶ月間はすべてオンライン
居宅以外の人間と原則会えない
外国人労働者居住区がクラスターとなり外出の油断ができない
これから起こる変化に対してまだ、あまり皆が理解していない
旅行好きなシンガポール人が自分の仕事等における存在意義を問うている
時間は自由に使えるという認識が増えてきた

フィリピン(マニラ在住フィリピン人女性)

私たちの社会にも、もちろん私や私の家族にも大きな影響があります。第一に、私は今、家族との時間を持つことの意味をもっと理解し、大切にしています。第二に、私たちはそれがいつ起こるかわからないかもしれないので、それは私たちの将来のニーズのために、またはその緊急時/予期せぬ状況の時のために、より多くのハードワークと保存することが重要です。第三に、外出するときはいつでも社会的な距離を保つこと。衛生の適切な方法と私たちの健康の重要性を理解しています。
また、あまり人付き合いをしないこと、または重要でない場合は外に出ないことは、感染防止と私のセキュリティのためにもずっと良いです。

ミャンマー(ヤンゴン在住ミャンマー人女性)

陽性例の増加が発表されたことで、人々はより一層の警戒心を持つようになりました。
NGOや民間、多くのボランティアが予防法の啓発に努めており、寄付金も日に日に増えています。家庭検疫や施設検疫では、予防のために人々の目が行き届いています。

ラオス(ビエンチャン在住日本人女性)

ラオスでは、確定感染者2名が初めて公表されたのは3月24日ですが、周辺国のウイルス対策と並行し、かなり前から外出を控えるなどの予防策が自主的に取られてきました。また、手洗いや消毒の予防策は市民の間では十分浸透しており、マスクをしない買い物客は入店できないなどの措置が取られてきました。こういった行動の根拠は必ずしも政府からの指示によるものではなく、海外のニュースやSNSを通じて得た情報を基にした行動の場合もあり、ときに偏った考えが共有されることもあります。例えば、ラオスで感染者が確認される前にはウイルスは外国人が持ち込むものと考えられ、普段は概して外国人に親切なラオス人から外国人が差別的な対応をされる時期がありました。また、ウイルスに感染した患者はずっと罹患したままであると考える人も多く、感染者に対する非難、差別等が懸念されます。しかし、全般的なコロナウイルス対策に関しては、ラオス政府は感染拡大を阻止するためにできる限りの対応を取ってきたように思われます。空の便に関しては早い時期に国際線、国内線のキャンセルが決まり、陸路国境も3月23日に物資の輸送を除く行き来が禁止されました。陸路の閉鎖に伴うタイへの出稼ぎから戻る大勢のラオス人の帰国ラッシュについては、国境でラオス側の医療・保健チームとともに警察、軍が対応にあたり、すでに休校になっていた国境近くの学校などに帰国者を二週間隔離する対応が取られました。さらに、来週から始まるラオス正月については、仏教団体から寺院での恒例の行事を中止することが発表されています。市内の繁華街の消毒等の活動は、華人協会のボランティア活動によるものです。また、感染が確認された患者の濃厚接触者の追跡、立ち寄った場所等の情報が毎日政府から公表されており、個人情報の問題は残るものの、ラオスの人々の安心材料になっていると考えられます。社会主義国ラオスの政治権力の強さが、今回の感染症対策にはプラスに働いていると思います。

インド(デリー在住インド人男性)

多くのことが変わってきていますが、それは次のようなことです。
1) 人々はより健康を意識し、衛生を維持する基本的な習慣を身につけるようになりました。
2) 人々は誰かと会うときに手を組んでナマステをするという古い文化に戻りつつある。
3) 私たちは以前、医者は神の化身であると読んだり聞いたりしていましたが、今では、彼らがどれだけ敬意を払っているかに気付き、彼らの命を危険に晒しながら、私たちを救おうとしていること、そして私たちが正確に私たちの敵を知らない時代に、彼らは私たちを救おうとしていることに気付いています。医師への大きな尊敬の念。
4) 衛生士の仕事でも、電気技師の仕事でも、水道関係者の仕事でも、すべての仕事が崇拝であり、大切なものであることを理解するようになりました。すべての仕事は尊重されている。
5) ガバナンス、特に警察に対する感覚が変わってきている。彼らはにも敬意を払っている。
6) 私たちは今、より良い方法で自然を尊重しています。自然は私たちに純粋な空気や水などの素晴らしいものを無償で与えてくれていますが、私たちは自然を尊重していませんでしたが、今では自然に干渉しないようにし、自然を持続的に利用するようにしています。
7) 外出が制限されているので、宅配で食料品を調達しています。

まとめ

色々と興味深い指摘がありました。

・「環境問題が 厳しく なっているので、逆に本当に必要な物は何かと考えます。」(パリ在住日本人女性1人目)という、環境と経済のバランスの問題

・「パンデミックの影響で、多くの人がより近代的なコミュニケーション技術を使い始めることを余儀なくされました。」(ミラノ在住イタリア人男性)のように、これまで使っていなかった人もITやデジタル技術を取り入れざるを得ない状況になってきていること

・「ラマダンに入るが普段は毎日の夜モスクで集まり、大勢で礼拝するが今年はなくなる。」(ジャカルタ在住インドネシア人男性)のように、宗教の信仰の仕方についても変化が起きること

・「以前はマレー系においては宗教、中国系においては経済の優先度が高い傾向にあったものの、命を最優先する考えになっている。」(クアラルンプール近郊在住日本人男性)のように、宗教や経済第一主義が揺らいでいること

・「社会主義国ラオスの政治権力の強さが、今回の感染症対策にはプラスに働いていると思います。」(ビエンチャン在住日本人女性)のように、政治体制の違いにより感染症対策がうまくいったという実績から、自由主義の政治体制が揺らぎそうということ

・「健康を意識し、衛生を維持する基本的な習慣を身につけるようになりました。」(デリー在住インド人男性)のように、途上国における衛生観念が変化してきたこと

などに私は注目しました。色々な変化が各国で起きてきているようです。

次回は、本シリーズの最終回として、「どのような物事、行動、ものの考え方、習慣、文化が新型コロナウイルス後の居住国で起きると思いますか?」という質問、いわゆる,アフターコロナ・ポストコロナにタイする質問への回答を紹介します。また是非読んでいただけたら嬉しいです!


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