境界線を越えていく
誰を信じようが、何を選ぼうが、自由だ。
一人ひとり見た目が違うように、ものの見方も違う。
気の合う相手とだって、意見が異なることもある。
それって当たり前のことだ。
目の前の出来事はただ起こっているに過ぎず
わたしの「うれしい」は、
向こうからみれば「悲しい」かもしれない。
違う角度から見ているのだから考えてみれば自然なことだ。
他の人の見方は、わたしに新しい視点をくれる。
そういう考え方もあるんだ、おもしろいな
わたしはそうは思わない、わたしならどうするかなぁ
そうやって、自分の世界を広げたり、深めるきっかけになる。
うつみさんも、わたしに新しい視点をくれた。
精神療法や食事療法、医原病など医学の話。
社会毒、近現代史、優生学などの思想について、先住民のこと。
東京都の現状や問題点などなど。
「善玉菌・悪玉菌とは、人間が自分たちの都合のいいようにつけた名前で
善も悪もないんだ。(日和見菌も含め)どれも一定の割合で必要で、
どっちがいいとか悪いとかではない」(“免疫と微生物”の話)
「右翼か左翼、どちらか、ではない。
(先住民のように)時には右翼的、時には左翼的な発想を選択していく
という考え方(それを両翼または双翼と呼んでいるそうだ)を
自分は採用している」(“政党政治”の話)
からだの中のことも、政治の話も
さらにはわたしが普段感じていることとも構造が似ていて
おもしろいなあ、と思った。
一方、ひまそらさんは、ニュースでその名前を聞いたことがあった。
個人で、都に対して公金の不正疑惑を追及し、
裁判に勝ったというものだった。
ひとりで大きな権力に立ち向かうなんて、
そんな人いるんだな、くらいの印象だったが、
候補者の一人と聞いて驚いた。
彼もまた、「自分には右も左もない」と言っていた。
今回の都知事選、バラエティに富んだ大勢の立候補者で
嵐のような祭りのようなすごいことになっていますね。
でも、わたしにとって
応援してみたいと思える人が何人かいる、初めての選挙です。
今までそんなこと一度もなかった。
投票が楽しみ、なんて生まれて初めてだから
それだけで、希望を感じる。
選挙は多数決、結果はわからない。けれど、この機会に感謝します。
どちらが正しいとか間違ってるとかではなく、
わたしが何を選択するか。
誰を選ぼうが、何を信じようが、自由だけど
ぜんぶ自分で決めたこと。
自分の選択を大切に思えれば、
誰かの選択もその人にとっては大切なんだとわかるはず。
そんなことを思いつつ、今日投票に行こう。
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