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後になって気づく。

昨日の仕事帰りは、ゲリラ豪雨というやつで
生まれてはじめてくらい、びしょ濡れになった。
大波かと思うくらい水しぶきをあげて、車が無情に走り去ってゆく。
買い物帰り風の、さあ傘さしながら自転車で帰れるかしらという体の(まだ濡れていない)女性が、もろその波を受けている様を見ておかしくなる。
サッバ〜ン…って、漫画じゃないんだから。
その場を通り過ぎたわたしも一緒にその波をかぶっているけれど、
すでにびしょ濡れだからなんてことない。

嘆くわけでもなく、怒るわけでもなく
わたし、意外と平気みたいだ。
靴の中までびしょびしょ
ジーパンもぐっしょり濡れて固くなってギシギシして、
自転車が漕ぎづらいな
こんなに濡れて、ポケットのスマホ大丈夫かな
スマホとiPad、無事だといいな
歩行者もいるし、今更だし、急がず行こう
そんなことを思いながら帰路についた。

玄関で脱いだ靴、かけたバッグやジーパンの下に小さな水たまりができた。
昨日の夜と今日は、洗濯したり乾かしたり、その対応に時間を割いた。

淡々としている、無事に帰れたことに感謝すらしている。
わたしこんな人間だったっけ?
10年前ならどうだろう…平気でいられたかな。

変わりたいのに、変われない。
少し前までそう思っていたのに、ふとしたことで、気づく。



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