180310_SCB_きるけ_-_1___1

「新しいことをやりたい」けど「前例がないからダメ」という矛盾と、その突破方法

「新しいことをやりたい!」と言ってたのに「前例がないからダメ」と断られた。一体どっちだよ!

といった話をたまに見かける。

「新しいことをやりたい」というモチベーションを持って行動している人にとっては "あるある" だと思う。

僕もたくさん経験がある。

とはいえ、ここで「アイツは理解力がない!」とか「日本の悪い体質だ!」と一蹴してしまうと、そこで試合終了になってしまう。

何故そんな矛盾した話になってしまうのか。

じゃあ、どうすればいいのか。

という話を個人的な経験を元に書いてみた。


「新しいことをやりたい」には枕がある。

画像1

この写真は、LEXUSの「Tokyo Shampoo」 という企画で、「都市を遊ぶ」というコンセプトの元、東京の色んな場所で泡パーティーをやって、その様子をレスリーキーが撮影するというプロジェクト。

「よく実現したな」というプロジェクトだけど、例えば、世の中に「泡パーティー」というものが存在しない時に、実績ゼロの学生が「LEXUS × 泡パーティーをやりたいです!TOYOTAさん!」と提案しにいっても、99%実現しない。

まず「新しいことをやりたい」の言葉の前に枕があることを認識した方がいい。

(信頼できるという前提で)新しいことがしたい。

(関係各所を説得できるなら)新しいことがしたい。

(成功する確信が持てるなら)新しいことがしたい。

本当はこういう「前提」が含まれている。

困ったことに、言っている本人すら、この「前提」をちゃんと認識できていないことが多い。

だから、提案が「信頼不足」「情報不足」「確信不足」だったとしても、具体的にどうしたらいいかまで返せない。

結果「(新しいことがしたいけど)実績がないからダメ」という謎の返答になる。

じゃあ、どうすればいいのか?

思いつくことを3つほど書いてみた。


立場関係なしに、チーム意識を持つ。

画像2

そもそも「前例がない新しいこと」は、考えつくよりも実現させる方が圧倒的に難しい。

そんな中で、実現させるためには色んな人との協力プレーが必要不可欠だ。

それも「クライアント」とか「プロデューサー」とか「制作」とか、そういう立場を超えて、実現させる為に何が必要なのか、どう行動すればいいのかを皆で考える体制をつくらないといけない。

立場を超えたチームのような関係

「前例がないからダメと言われた」という話は、見方を変えれば相手=「クライアント」や「権利元」と、自分=「提案者」といった、距離のあるビジネスな関係になってしまっている可能性が高い。

写真は、映画「東京喰種S」の公開に合わせて企画したイマーシブレストラン「喰種レストラン」

普通に考えれば、原作や映画に出てくるレストランを忠実に再現するのがセオリーだが、そのまま再現しても既にやっているコラボカフェと同じようなものになってしまうと思い、「血と薔薇」という独自のテーマをつくり、4万本の薔薇に囲まれた内装、血と薔薇をコンセプトにしたフルコースを食べるという形を考えた。

松竹株式会社からの依頼で企画した案件なのだが、企画コンセプトや理想像を理解してくれて、クライアントとクリエイターという立場を超えて、社内や権利元の調整をやり遂げてくれた松竹メンバーがいて、初めて実現した企画だと強く思う。

立場を超え、チームとしての関係をつくり、一緒に実現に向けて走る。

それができるかが、実現できるどうかの「差」につながってくる。


三方よしの企画を考える。

画像3

面白い企画でも、独りよがりな企画にはお金も人もついてこない。

もっと言うと「面白いだけ」の企画は実現しない。

その企画をやった時に、相手はどうなるのか?

単に儲かるかどうかだけじゃなく、色んな人に知ってもらうだったり、業界や世の中が少し良くなるだったり、色んな結果に繋げられるはずだ。

「三方よし」は当たり前のようでいて、意外と抜けがちな視点だと思う。

個人的にも反省したり、もっとやれることがあるなと思うことは多々ある。

例えば、写真の「SAKURA CHILL BAR by 佐賀」は、佐賀県の日本酒「佐賀ん酒(さがんさけ)」や、佐賀の名産品をPRする体験型のバーとして企画した。

「120万枚の花びらに埋もれるチルアウトバー」というコンセプトで、色んなメディアに取り上げられたり、参加者が沢山SNSにアップしてくれている。

おかげで連日行列ができるほどの人気だが、より佐賀の魅力を伝えるためにはどうしたらいいのだろうと考えて、今年は新たに「佐賀ソムリエ」という企画を提案した。

佐賀ソムリエは、佐賀の日本酒を語れる店頭スタッフであり、PRのスポークスマンであり、ファン化のきっかけをつくる存在だ。

画像4

サクラチルバーに来場するお客さんは、日本酒に詳しくない初心者が多い。

そんな人たちの日本酒との初めての出会いをつくるときに、どんなコミュニケーションがふさわしいかをきちんと考えるのは大切だ。

相手のことを思って、案を練っていくと「ただ面白い企画」から「面白くて自分たちの為になる企画」になっていく。


自分の責任でさっさとやる。

画像5

若い人や、今まだ実績がない人に強く勧めたいのは「自分の責任でさっさとやってしまう」という考え方だ。

関係値をつくり、相手のメリットにもなるように一生懸命企画をつくっても「前例がないからダメ」と言われた場合は、絶対的に信頼が足りてないということだ。

「人として信用できない」ではなく、「信頼が賭けるのに必要なレベルに達してない」ということ。

これが冒頭に話した「泡パーティーが存在しない世界で、実績ゼロの学生がTOYOTAに提案しても99%無理」という話だ。

あのLEXUSの企画は、僕が泡パーティーを始めて2年ほどたち、世の中に充分に話題が広がっていたタイミングで、窓口となっていた大手広告代理店と、泡パを全国でやっているアフロという二重の信頼のもとに成立した企画だ。

つまり「人や会社としての信頼と実績が足りないと、どうしても無理な局面はある」ということ。

じゃあ、どうするか?諦めるのか?

いや、自分でやればいいんだよ、という話。

小さくてもいい。

信頼と実績の最初の一歩は「行動」からしか生まれない。

泡パーティーも、僕がサラリーマン時代に「泡パーティーをやりたいのでお金ください」と会社やクライアントに言っても、まず通ってないと思う。

自分の責任で、やれる範囲でやってみる。

そしたら、結果として、信頼も実績も、その先に、お金も人も「後から」ついてくる。

相手にリスクを求める前に、まずは自分がリスクをとってやる。

その勇気が一番大事だなと思う。



前例がないような、新しいことをやりたい!という人のヒントになれば幸いです!



世の中に、もっとワクワクを。

アフロマンスAfro&Co.

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

182
アイディアと実現力で新しい体験をつくる。 「世の中に、もっとワクワクを。」Afro&Co. Inc.代表。 泡パ®、マグロハウス、スライドザシティ、ランタンフェスト、バスタブシネマの主催、サクラチルバー、喰種レストラン、低音卓球の企画及び監修など。