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カフェ文化の発祥の地!トルコの喫茶文化について

こんにちは!珈琲labo所属、14期の齊藤月奈です。

私たち珈琲laboは「世界の喫茶文化とカップリング」をテーマに、自身が関心を寄せる各国の喫茶文化と伝統菓子について学びを深めています。

第4回となる本記事では、トルコの喫茶文化について紹介していきます。


カフェ文化発祥の地

今や世界中どこにでもあるカフェ、実はトルコが発祥と言われています。

オスマン帝国時代に持ち込まれたコーヒーは、はじめは政治家や宮殿の高官など富裕層の飲み物でしたが、庶民にも人気が高まり帝国中に広まりました。元々人が集まり談笑する文化が根付いていたトルコ。そのコーヒーの広まりとともに、カフェ文化も開花していきました。トルココーヒーの誕生から間もなくの1554年、オスマン帝国の中心部近くに世界初のコーヒーハウス「Kiva Han(キヴァ・ハン)」が誕生。現在のカフェの原形と言われています。

こうしたコーヒーハウスはカフヴェハーネと呼ばれ、文化、哲学、宗教が語られる文化の中心地となっていきました。宗教上男女別の社会のため、カフェに集まるのは男性だけでしたが、女性は女性専用のハマム(トルコの伝統的な公衆浴場)などでコーヒー文化が発展していきました。カップの底の模様で運勢を占うコーヒー占いも女性が集まるコミュニティから生まれた文化です。モスク離れや治安が懸念されたことなどから、コーヒーが禁止された時期も何度かありましたが、コーヒー文化が衰退することはありませんでした。

トルコでは現在、日常的にはチャイのほうがよく飲まれていますが、特別な日や、大事な人をおもてなしする時にはトルココーヒーを振る舞う習慣があります。トルコの文化において今なお欠かせない飲み物です。

トルココーヒーとは

トルココーヒーとは、コーヒーの粉を水から煮出し、その上澄みだけを飲むコーヒーのことです。トルコ文化に深く根付いているトルココーヒー。2013年には「トルココーヒー文化と伝統」としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。

トルココーヒーは、深煎りで細かく挽いたコーヒー豆が使われています。それをジェズヴェ(イブリック)と呼ばれるひしゃく型の小さな鍋を使って、熱した砂で煮立たせて作るのが伝統的な方法です。

トルココーヒーを作っている様子

できあがったコーヒーは、エスプレッソに使うデミタスカップほどの大きさのカップで提供されます。

実際に提供されたトルココーヒー

上の写真は2枚とも実際に珈琲laboで訪れた「ザ・モスク・コーヒー」というお店で撮影しました。下の写真が実際にお店でいただいたトルココーヒーになります。まろやかで飲みやすいのですが、味はしっかりと濃くとても癖になるような味でした。お砂糖の量を注文する際お好みで選べるので、苦いものが苦手な方でも楽しめると思います。


最後に

今回、トルコの喫茶文化について詳しく調べてみて、カフェ文化の発祥地がトルコだということにすごく驚きました。私自身カフェが大好きなのでいつかその発祥となったお店にも訪れてみたいなと思いました。

トルココーヒーについても、ゼミの実習で初めて訪れたのですが、小さな鍋を砂の上に置いた後コーヒーがふわ~っと浮かび上がってくる光景は魔法みたいですごくわくわくしたのを覚えています。ぜひみなさんにも一度見てほしいなと思います!最後までお読みいただきありがとうございました。

溝辺ゼミ14期 齊藤月奈

参考文献

・カフェはトルコ発祥?トルココーヒーとカフェの歴史を徹底解説!,Toruko Tabibu, 掲載日2021.7.25 最終閲覧日(2023.11.9)

・占いもできるトルココーヒーとは?トルコ人直伝の入れ方や特徴を紹介!, Toruko Tabibu, 掲載日2021.7.18, 最終閲覧日(2023.11.9)


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