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聖奴隷斡旋所(綺羅光)を読んだ

御大(綺羅光)の聖奴隷斡旋所を読みました。皆ももちろん発売日に買って読んだよね?
どう思った?
なんか表紙が正面を向くようになった気がしますね。あらぬ方を見てる表紙、怖かったから今後もこうして欲しいです。

さて、本編ではまず最初にここ5年の中では一番の出来だったと思われる「インテリ美人弁護士、堕ちる」の江島侑里子の名前が出てきて驚きましたよね。

スタートも良くて、御大、今回はマジなんだなと。筆に熱量があるぞと。そう感じました。そして新たにシリーズ化で出てきそうな竿師となってくるのか、宇藤史郎にも大きく期待していました。Amazonの説明文にヒロインの室戸夕奈や左岸霧絵の名前が出ていないのに宇藤史郎の記載はある。これは今までの羽生や黒島や間宮、長沼などに匹敵する力の入った竿役が爆誕してしまうのだろうかと、読む前から期待が広がりましたね。

まあ結果としては噛ませでしたね。宇藤史郎。んー。弱かったですね。キャラクターも。なにもかもが。これからバンバン宇藤史郎シリーズでいくぞって感じじゃなかったね…なんかタイトルの聖奴隷斡旋所もちょっと違くない?猪俣グループのただの一味の一人だったじゃんかよ…

でもね、今回も御大は我々に寄せてきてくれてましたよ。24歳に50代の竿役を『おじサマ』って呼ばせるのはねえだろ?今どき50代はそこそこ若いぞとか色々古い部分ももちろんあるんですけれど、でも、今回も光ってた部分が沢山ありました。精液を飲ませた後のキスで「精液の味がするがまんざら悪くないぞ。俺達二人の初めてのコラボだからな」みたいなセリフが出てきました。コラボ、とか知ってるんスね。御大。なんか使ってみようかなって感じで使ってるなって感じました。あのセリフ。
こういう御大のこっちに寄せてくる努力がある以上、我々ファンも作者に寄せていこうという気になるんですよ。竿役への呼び方がおじサマでもいい。そこは頭の中で適切に置き換えていきます。

中身としてはあれですね。「インテリ美人弁護士、堕ちるⅡ」みたいな感じなんですけど、「インテリ美人弁護士、堕ちる」の江島侑里子や赤坂千聖の外見描写が『お前らもう読んでるだろ?』って感じで少なくてどんなキャラだったっけとはなりました。
が、それこそコラボの醍醐味でもあって、「インテリ美人弁護士、堕ちる」を読み返そうと思える存在感をそれぞれ発揮していましたね。ファンの気持ち、判ってるう。

そうそう、描写にも新たなチャレンジがあってヒロインが竿役に屈辱的なセリフを言わされる描写が今までになかった節回しの良さがあったように思います。屈辱的なセリフを無理やり言わせるの、御大が好んで挟む描写なんですけどこれまでそんなに良いと思ったこと無かったんですよね。無理やりさとセリフの古さが悪い方に偏っていて。
でもそこが今回、凄く艶っぽくて今風でしかもヒロインが自発的に追加でダメ押していくという凄く良い場面がいっぱいありました。なんかノリノリな感じしました今作。ここに至って新たな描写が出てくるの、凄いです。ただ、なんか二次元ライトノベルっぽさが出てきてるの、御大?ともなりましたけれど。

ヒロインはなんで女優の左岸霧絵を入れたの?室戸夕奈一本と「インテリ美人弁護士、堕ちる」組でよかったんじゃない?って感じで左岸霧絵が浮いている気もしましたけど、室戸夕奈は良かったんじゃないスか。ねえ、なかなか。幼い感じの大人キャラ、個人的には然程って感じなんですが、でも室戸夕奈は清純さをバカそうな感じで表していなく、とても良かったです。やっぱ腕が違うよ御大。

御大は左岸霧絵推しっぽいですけど、江島侑里子に凌辱女学院の千里役を二人で分けたような室戸夕奈、赤坂千聖組にとヒロインが増えてきました。新たな大ヒロインを誰かが担い、大きなシリーズ物に発展していったら、僕としては嬉しいです。おすすめです。「インテリ美人弁護士、堕ちる」と2冊まとめて買いましょう。

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