200.寂しさの正体を捉えても。

私には夫がいて子どももいて、友人も少ないながらも何人かいて、私を大切に思ってくれる婚外の恋人もいる。
それなのに、なんとなくいつも寂しい気がしていた。

その理由はわかるようでわからない。
私が欲張りで、彼ともっと一緒にいたいから?
デートが終わってまた次に会える日まで寂しいというのはもちろんあるけど、それだけではない気がしていた。

そんなとき、たまたまフォロワーさんが紹介していた記事を読んで腑に落ちた。というか、諦めがついたというか。

その記事は新聞のコラムで、婚外恋愛をしている40代の女性からの人生相談だった。
"8年も家庭外に恋人がいるけど、ずっと恋愛で悩み続けている。離婚して婚外彼と一緒になるつもりもないし、今の関係の方が都合がいいくらい。それでもずっと寂しい。これは仕方がないことなのでしょうか"と。
その相談に対して、有名な社会学者の女性が答えていた。

「それは仕方がないこと」

「結婚や家庭をゴールとしない、お互いを独占するつもりのない大人の恋愛は、必ず孤独を引き連れてくる」


なるほど…と思った。"孤独を感じるのは仕方がない"と第三者に断言されて、諦めがついた。"孤独を引き連れてくる"という文言の意味が正確に理解できてないかもしれないけど、なんとなくニュアンスはわかる。

何度もnote記事で書いているけど、私も彼と結婚したいとは思っていないから、妻の座に着けないことを悔しがったり、今の関係に不満があるわけではない。もちろん世間では許されない関係ではあるけど、恋に落ちてしまった。その時にたまたま相手が既婚者で、私も既婚者だった。ただそれだけ。
そして、かれこれ1年半近く、相手の家族を含め絶対に傷つけないように気をつけながら、できる範囲内で関係を続けている。

自分を思ってくれる人がいること自体がとても幸運なことだから、寂しさや孤独感もひっくるめてしみじみと味わうということなんだろう。
この関係が終わるまでは。

新聞記事です。字がだいぶ小さいですが、良かったら読んでみてください。



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