193.休みとってデート行こう

ここのところ、一日デートをしていない。私の用事のあとにほんの少し散歩するとか、仕事のあとに数時間だけ会うとかが多い。
しかも約束してた日に夫がインフルエンザになって会えなくなったり。娘に引き続き夫もインフルエンザに罹って2回デートの予定がキャンセルになった。
夫は泊まり出張が元々予定されていたけど当然行けなくなり。夫が帰って来ない日はいつも彼と夜に電話してるけど、それもできなくなった。

ホントに健康第一だ。家庭円満で家族が健康でないと、不倫なんてできないなぁと。

なのでせめて、夜に寝るまでに何度かやりとりをするメールが私の楽しみなのに、ここ数日彼は飲みに行って帰りが遅いから、あまりメールもできなかった。

「会いたいなぁ、寂しいなぁ。」
と、書こうかと思ったけど、そう口に出したところで次に会える日は決まっている。

それに私が「会いたい」ということに対して「僕も会いたいです」と返してくれなかったら・・・と思うと手が止まってしまった。
一人で晩酌をして、ほろ酔いになりながらただ彼からの連絡を待っていた。

結局、23時半を過ぎても連絡がないから、きっと疲れて寝落ちしたのかもしれないと思った。
「連絡なかったな。。おやすみなさい」
とメールを送って、
"そう、彼は今アマゾン川にいるのだ"と思いながら眠りにつこうとしたところで、彼からメールが来た。
残業しててそのまま同僚と飲みに行ったらしかった。
昨日も飲みに行ってたのに、2日連続だったんだ。

「昨日も行ってたから今日は飲みに行ってないかなと思った」
「最近疎遠だなー」
「疎遠って…私と??」
「そうでもないか。最近会い過ぎてましたからね」
そっか、彼もそう感じてたんだ。
私がなんとなく寂しいなと思っていたこと、彼もそんなふうに思っていたのかも。

「実はちょっと寂しかった」
私は正直に書いた。
「体調不良でしたからしょうがないですからね。
8月に休みとってデート行きましょ」

私は思わずニヤけた。彼が自分から"一緒に休みとろう"って提案してくれたのがとにかく嬉しかった。いつもいつも私が予定を決めて調整してるから。
前に"月末月初は忙しいから休めない"と言われたことがあって、でも家族の都合のためなら月末月初だとしても休んでいた。私はそれについて密かにいじけていたけど、家族のために使う休暇を確保するぶん、私に割くことは難しいのは理解している。

私も彼も多忙なので、本当に休みを合わせて取れるかどうかはわからないけど、同じ気持ちでいることがわかっただけでも嬉しかった。
彼とやりとりをしたから寝るのが遅くなったけど、幸せな気持ちで眠りについたのだった。


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