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どんな雨の日もこいつがいれば快晴

彼がいなくなってから

今から私の大好きだった人の話をしようと思います。違う。好きだった、じゃない。今も好きでこれからもずっと好きでい続けるだろう、そんな人の話をします。
ここにこうして書くのが正しいのかはわかりません。きっとみんなそれぞれ色んな意見があると思います。でも、少しでも彼がいた痕跡を残したくて、私はここに書きます。

2023年12月30日。

別にいつも通りのなんてこともない日になるはずでした。明日の大晦日の生配信を楽しみに勉強を頑張る、そんな一日のはずでした。25日のあは朝の欠席も、26日のゴールデンラヴィットの欠席も、体調不良と聞いていたから、「年末に体調崩しちゃって大変だな。早く元気になってね。」と、そんなふうにしか思っていませんでした。

だからその日の夜も、ちょっと休憩しようかなとそんな軽い気持ちでXを開きました。すると、その瞬間に「福本大晴 契約解除」この言葉が目に飛び込んできて、そこから私の絶望の日々が始まりました。


最初は信じられませんでした。だってついさっきまでいたのに「はい、今からもういません」とそう急に言われても信じられるわけがない。きっと何かの間違いだとそう思いました。何かの手違いで変な報道が出されたんだろうと。だけど、調べれば調べるほど「コンプライアンス違反で契約解除」それが事実であることを知りました。でも、理解ができませんでした。「コンプライアンス違反って何?」「一発アウトってそんなひどいことしたの?」考えれば考えるほど疑問が尽きませんでした。理由もちゃんとわからないまま、もういませんと言われても納得できるわけがなかったから。

その日はすぐにSNSを見るのをやめて、全ての情報を遮断しました。次の日も。そして、その次の日も。だって、信じられなかったから。大晴くんがもういないなんて、嘘でも聞きたくなかったから。大晴くんがいなくなるはずがないってそう思っていたかった。


だけど、1月2日のブログで、もう避けられない事実なんだということを嫌でも理解させられました。


「これから5人でやっていくけど、みんなには、今までの約5年、6人で色ん
 な思い出作ってきたことを無かった事にはしてほしくなくて。 
 俺にとっても大切な思い出やし、無かった事にするつもりもない。
 大事なメンバーであることには変わりないから。」
「俺は2023年に起きたことを何一つ忘れる気はありません。」
「たまには写真フォルダを見返します。それぐらいええやんな笑」

メンバーの言葉はきっと彼らも悔しいんだろうと思うものばかりで、大晴くんのことをどれだけ大切に思っているかが伝わってきました。誰よりも彼の近くにいたんだから5人も私と同じか、きっとそれ以上に納得がいってなくて、それでも前を向かないといけないんだ、そう感じてあの日から初めて私は泣きました。誰も納得がいっていないこんな状況なのに、彼が契約解除されたことはもう変えられない現実なんだということがあまりにも残酷で、これから生きていく意味も何もかもわからなくなりました。


それから1ヶ月間、色々あったと思うけどあまり覚えていません。気がついたら彼がいなくなってから1ヶ月以上が過ぎていました。

私はその間ずっと6人でいた頃の動画を見続けていました。完全に現実逃避です。大晴くんがいないという事実は、受け入れるにはあまりに辛くて、受け入れるのが怖くて、ずっと逃げていました。大晴くんがいない5人のAぇ! groupは見たくなくて、全て遮断しました。SNSも一切開きませんでした。きっと契約解除はなにかの手違いで、こうしていたらそのうち大晴くんは帰ってくると、そう思っていないとどうにかなりそうだったから。

でも、今までずっと楽しみにしていたAぇちゅーぶもヤンタンもグレショも何もかも見ない日々は、嫌でも大晴くんはもういないという事実をじわじわと突きつけてきました。過去の動画を見てかわいいねと思っても、次第に心にはむなしさだけが残るようになりました。

今まで推しが結婚したり、熱愛報道が出たり色々ありあました。でも、推しのプライベートはアイドル姿とはまた別と思っているので、別にダメージなんて一切喰らいませんでした。私の見える範囲でアイドルでいてくれたらそれでいいと思っていたから。でも、アイドルじゃなくなるとは微塵も思っていなくて、初めてアイドルを推すということの代償を知った気がしました。

そして2月18日。

見る勇気なんて当然ありませんでした。納得がいってなくてもちゃんと前を向いている5人には申し訳ないと思いつつも、この期になってもまだ私は信じたくなかったから。

でも、もしかしたら大晴くんのことを教えてくれるんじゃないか、そんな淡い期待を抱いて、私は1ヶ月以上ぶりにXを開きました。そこにはやはり色んな情報が溢れかえっていて、もう前を向いている人、まだ私のように前を向けていない人、色んな人がいるんだと感じました。

そして流れてきた横山くんのメッセージ。

「最後に、ここにいるはずだった福本大晴くん。ここにあなたがいないのは、正直悔しくて悲しいです。それはここにいるみんなの思いです。ここからのあなたのすることは、恩返しは、5人が悔しがるぐらい大きく、でっかい人間になることです。それは簡単なことではないです。でも大丈夫です。あなたはこの芸能界、そしてこのAぇ! groupで戦ってきた人ですから。絶対にどこでも輝けるはずです。私は、いやみんなそう信じています。」

誰もいない空間にスポットライトが当てられて、横山くんが涙ながらにメッセージを読み上げ、それまで泣かなかったメンバーが全員涙を流す姿を見て、私も泣かずにはいられませんでした。

「ここにいるはずだった」という言葉で、これがどれだけ唐突なことだったかがわかる気がしました。誰もが彼がいなくなったことを悔しいと思っていて、なのになぜいなくならなけらばいけなかったのか、それがわからないのがとても悲しかった。でもそれと同時に、こんなに大晴くんのことをみんな思ってくれることが嬉しかった。全員に嫌われていなくなったのであれば、こんなに悲しいことはないから。何があったのかは未だわからないけれど、でもこんなに彼のことを大切に思ってくれている人がいるんだから、私も前を向かないと、とようやくそう思えました。


それから1ヶ月後の3月16日。

その日は朝から出かけていて、Aぇがデビューすることは家に帰ってから知りました。絶対にデビュー発表だと思っていたから、驚きはあまりありませんでした。ようやく大好きな人たちの夢が叶ってすごく嬉しかったけど、それと同時に大晴くんがどうしていないのかと悲しくなりました。喜びたいのに喜べなくてずっと1日中泣いていました。5人のことも本当に大好きだから、おめでとうって言いたいのに、6人でデビューしてほしかったと、そうどうしても思ってしまう自分がいることがすごく嫌だった。

5人だとわかっていても私にはそこにいる大晴くんの姿が見えました。大晴くんがどんな表情をしているかなんて、考えなくてもわかるぐらい本当に好きだったから。ずっとこの日を夢見てたから。



彼がくれたもの

私が大晴くんに出会ったのはちょうど3年前。私はまだ中学2年生だった。

私の母親はかなり厳しい人で、私は今どき珍しくスマホを持っていなくて、テレビを見ることすらもあまり許されてなかった。そんな私が初めて知った芸能人が嵐だった。嵐を知ってから私は溺れるように落ちてったな。嵐を見ている時が、唯一つらい日常から逃げ出せる時間だったよね。母親から毎日のように浴びせられる人格を否定されるような言葉の数々。何度も何度も死にたいと思い、それでも私が明るく振る舞うことができたのは嵐がいたからで、嵐はその頃の私にとってはこの世界の全てだった。

そんな嵐が活動を休止し、なにか嵐に変わる心の支えを見つけないとと思ったのが今思うと全ての始まりだった。

できる限り長い間ずっと心の支えになってくれる人がほしい、そう思って私はジュニアに新しい推しを作ることを決めた。とりあえず最初はジュニアチャンネルを見始めて、関西でも関東でもどっちでもいいと思ってたけど、やっぱり関西人だからか関ジュに惹かれていって、一番最初に好きだなって思ったのは、なにわ男子の長尾くんだった。顔がほんとに好きだったから。(今でも長尾くんのことはめっちゃ好きです)

長尾くんを島動画で追いかけて、そこで出会ったのが大晴くんで、最初は「いつもギャグをしてる元気な子で、長尾くんとはまた違ったかわいさがあるな」という印象だった。そうだった。

気になって試しに調べてみたら、大阪市立大学に通ってることを知って、「あ、落ちる」そう感じたあの瞬間は今でも鮮明に覚えてる。あんなにギャグとかしまくってるのに、頭が良くて努力家というそのギャップがたまらなく好き!!!!!!って思っちゃったんだよね。


そこからはもう毎日が楽しかったな。こんなに人を好きになったのは初めてで、大晴くんのことをただひたすら追いかける日々がほんとに楽しかった。私にもこんなに幸せな毎日が訪れるなんて大晴くんに会うまでは想像もしてなかったから。ほんとに毎日が輝いてた。いつも明日が来ることが楽しみだった。今までの私の人生で一番楽しくて濃い時間だったよ。

ファンクラブには入れなくて、ライブとか一切行けなくて、結局大晴くんには会えずじまいだったのが唯一の心残りかな。バレて親に怒られてでも、中の良い相互さんに誘われた時に断らずに現場に行くんだったな。全ツの時も、大学生になるまであと2年きったし、「大学生になったらファンクラブ入っていっぱい大晴くんに会いに行こう」そう思って行くのを我慢したよね。行っとけばよかったな。大阪の昼公演なら、友達と遊びに行くって嘘ついて行くこともできたのに。今思うと大晴くんに会える最初で最後の機会になるんだったら、バレた時のリスクは高くても行っておくべきだったな。

実は母親に怒られるから、狼煙もおてんとも友達に代行を頼んでこっそり買って、1度だけ親がいない時に見てからは今でもずっと学校のロッカーに眠ってるのはここだけの話です笑

あと、2023年の一年間ほんとに雑誌とか多すぎたよ。今までなら大晴くんが雑誌にのったら嬉しくて頑張って買ってたけど、さすがに去年は無理だった。どんどん買う時の基準が高くなっていって、最終的には大晴くんのビジュがお気に入りのものと、Aぇが表紙飾ったものしか買わなかったよ。それでも結構大変だったし。これも全部大学生になったら全て買うつもりだったからなんだけど、大晴くんがいなくなった今となっては、なにわちゃんよりも大晴くんにもっと使うべきだったな。

テレビの出演も去年は異常に増えたよね。親に怒られるから、録画するのは無理で、Tverだけじゃ見れなくて泣く泣く諦めたのはいっぱいあった。大学生になって時間ができてからそれを全部探して見るのを楽しみに我慢したんだけどね。でも、見れても見れなくても大晴くんがテレビに出るのがすごく嬉しかった。最初はたどたどしかったコメントもみるみる上達していって、自分の言葉で頑張って伝えてる大晴くんを見たら、私も頑張ろうって思えた。共演者の方みんなに愛されてる大晴くんを見るのが、ほんとに幸せだった。

私は母親のこともあって、努力は報われるものじゃないとずっと思ってたんだけどね、大晴くんのことを見ていると、努力は報われるものなのかなってそう思えたよ。大晴くんの努力が確実に叶っていくのを見て、私も勉強頑張っていい大学合格してやるぞ!!!!!!っていつも思ってた。実は私が勉強を頑張ってた理由の9割ぐらいは大晴くんがしめてたんだよね。ほんとよくないな。大晴くんがいなくなって、全然勉強できなくなってようやくそれに気づいた。私もとことんばかだね。

大晴くんは本当に抱えきらないぐらいたくさんの幸せをくれた人だからさ、私はこんなふうになっても大晴くんのことを嫌いになれない。きっとなにか良くないことをしちゃったのは事実なんだと思う。だけど、大晴くんが今までどれだけ努力をしていたかを知ってるから、大晴くんがメンバーのことをどれだけ大切にしていたか知ってるから、どうしても自分からグループを離れるようなことをするとは思えないっていうのは私のエゴなのかな。大晴くんは本当にメンバーのことが大好きだったし、メンバーに好かれたいと思っていることを私はいつも感じてた。私がおもわず嫉妬しちゃうぐらいに、メンバーのことが大好きだったよね、大晴くんは。

大晴くんはみんなに愛される天性の愛され力があるけど、それと同じぐらい私達ファンにたくさんの愛をくれる人だったよね。誰か一人に依存するのはよくないけど、でも大晴くんはそれを許し、そうさせてくれる人だった。私が大晴くんにあげるとんでもない量の愛も全部受け止めてくれたよね。だから私は彼のそれに甘えてた。まさかこんなことになるなんて思ってなかったから。

大晴くんは私が今まで見てきたどんなアイドルよりも表情管理が完璧で、一瞬のカメラにもいつも最高のビジュを見せてくれた。それがほんとに好きだったよ。感情がすぐに顔に出ちゃうところも、ちょっとイキリなところも、大きな口で笑うところも、あまり得意じゃないけれどいつも心を込めて歌ってくれてたところも、ライブの煽り声も、全部全部大好きだったよ。ライブの最後の挨拶で泣いちゃうところも、すぐに拗ねちゃうところも、感受性が豊かなところも、最初はあまり好きじゃないって言ってたベースを今ではすごく楽しそうに弾いている姿も、全部ほんとに心の底から大好きだった。大好きって言葉じゃ言い表せないぐらい、ほんとに、ほんとに好きだったよ。


みんな言ってるけどさ、大晴くんは名前の通り私の心を大きく晴らしてくれるほんとに最高のアイドルだった。福本大晴って名前を私は一生忘れないと思う。


大晴くんは私の心の太陽だった。



きっと大晴くんは生まれてきたときからアイドルになることが決まってたんだと思うよ。だって大晴くんほど天才的なアイドルはどこにもいないもん。




ねぇ大晴くん、今何してますか?

元気にしてますか?

ちゃんと笑えていますか?

大晴くんが言っていた大人は、ちゃんと今大晴くんのことを助けてくれていますか?

デビューも決まって将来も約束されてたのに、どうしていなくなっちゃったのか私はまだ大晴くんのことが分からない。

私は大晴くんがデビューするところも、Aぇ! groupで5大ドームツアーをするところも見たかったよ。大晴くんが見せてくれるって約束した景色をこの目で見るのが夢だったよ。ドームでペンラのオレンジ色の海を大晴くんに見せてあげたかったよ。

私はあの日から毎日「もう一度大晴くんがいた頃に戻らせて下さい」と願ってから寝るのが習慣になってる。そんなことおきないってわかっててもやっちゃうぐらい、奇跡を願っちゃうぐらい、このことが嘘であってほしいと思ってる。

こんなことになるんだったらね、大晴くんにもっとたくさんありがとうって言うべきだったな。

いつもファンの人が求める福本大晴を追い求めてくれてありがとう。

初めてのベースで不安なことしかなかったと思うけど、それでもベースを弾くと決めてくれてありがとう。

今までたくさんつらいこともあったと思うけど、それでもアイドルを続けてくれてありがとう。

生まれてきてくれてありがとう。

たくさんの幸せをありがとう。


こんなことになってもね、私にはありがとうしか出てこないんだよ。今まで大晴くんにたくさんの幸せをもらったから、大晴くんのことを恨むなんてできないんだよ。

きっと名前も知れ渡っちゃってるから、これから普通に生きるなんて無理だと思うけど、それでも大晴くんならきっと大丈夫。だって大晴くんは天性の愛され力をもってるんだもん。きっと周囲の人に愛されて幸せな人生を送れると信じてる。

きっと私はもう大晴くんに会うことはできないんだろうな。結局一度も会えずじまいだったね。結構近いところに住んでるのにね。


どうせなら幸せになってね。

大晴くんが幸せじゃないと、大晴くんがいなくなって悔しくて悲しい思いしている人たちがみんな報われなくなっちゃうから。

大晴くんが幸せに過ごせるんだったら、つらくても我慢できるよ。

大晴くんがまた笑って幸せに過ごせる日々が来ることを私は願ってるから。



それでさ、もしファンのことを考えて戻ってきてくれるというなら、すごく嬉しいけど、でもきっと大晴くんのことを色々言う人がいっぱいいると思うから、無理せずに大晴くんのペースで頑張ってね。

無理だけは絶対にしないでね。
大晴くんが幸せにいられることが私の一番の幸せだから。


まだつらくてなかなか5人の姿は見ることができないけど、でも私は大晴くんが大切にしていたAぇ! groupをこれからも大切にしていきたいと思ってる。きっとこれからも5人の中に大晴くんの姿を何度も見ちゃうと思う。でもそれでも5人のAぇ! groupも私は応援したい。私の大好きな大晴くんを、同じように大好きでいてくれてる5人がいるんだもん。

特にこじけんはさ、人一倍情に厚くて、大晴くんと親友だったから、きっとこれからもずっと大晴くんのことを思ったままアイドルを続けるんだろうね。大晴くんの思いを背負って立ち続けてくれるんだろうね。ありがとう。

こじけんがことあるごとに「6人だった」って言ってくれて、大晴くんのことをいなかったことにしないでいてくれる姿を見て、私は絶対にAぇ! groupをこれからも大切にしたいと思った。

ずっと距離感よくわかんなかったけど、大晴くんが誠也くんのこと尊敬してるんだろうなってことが伝わってきたすえちぇ。

なんだかんだ言って大晴くんが一番安心していっぱい話してたチャイパー。

顔が好きって言われて嫌そうな顔してたけど、大晴くんが内心喜んでるのが伝わってきたドーキーズ。

わちゃわちゃしながら大晴くんが一番楽しそうにしていたビバちぇ。

いつも大晴くんがお兄ちゃん感を出したがってたさのちぇ。

私は大晴くん以外の5人のこともほんとに好きだったよ。

PRIDEを初めて聞いて時、Aぇ! groupのことを好きになってよかったって心の底から思った。それは大晴くんがいたからってだけじゃなくて、この6人が魂を込めて奏でている音が私の胸に響いたから。つらい時に何度も聞いて、いつも私を元気づけてくれる最高の曲をありがとう。



そして、願わくば福本団だけはこれからもずっと一緒にいてほしいな。

福本団forever!!!!



大晴くんの未来が幸せなものでありますように。






ずっと、ずっと、大好きだよ。