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Favorite〜2022◌⑅⃝*॰ॱ

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私のお気に入り。面白いな、胸に響くな、好きだなと思った記事。 基準は、まったくない。 このマガジンに入っていないけど大好きな記事もたくさんある。ここに居るのは、その時の気分と直感…
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#エッセイ部門

世界中から花束をもらおうと決めた日。妊娠を望んだ日々の考えごと

あの頃。 子供が欲しいと、世界中の神様にお願いし、それから、世界中の神様に憤怒してたころ。 そういえば、あの頃、私は、 それまでの人生で1番文章を書いていた。 ブログに、インスタに、Twitterに、 それから誰にも見せられない直筆のノートに。 そして、もがいてもがいたその先で 心の中の、優しい部分に気がついて あの頃の私が、その先の私を作った。 結婚して、すぐに子供の話しが出た。 産めるなら3人ぐらい。 女男女がいいな。 そんな夢を漠然と見ていたが1年ほど経過した

あの日一度散った私たちは最強になった、かもしれない。

「ケツメイシがお好きでしたら『さくら』流しませんか?」 ウェデングプランナーさんが言った一言に、私たち夫婦は顔を見合わせる。 17年前の5月、およそ2年の社内恋愛を経て、私たちは結婚式を挙げた。 そう、あの日、人生で最良であると謳われるあの日、私たちの結婚式では、ウェディングプランナーのそのひと言で、ヒュルリラヒュルリラとさくらが舞い散ることとなる。 結婚式の遡って数ヶ月前、入場からケーキ入刀、キャンドルサービス、お色直しの入退場、両親への手紙に至るまで、BGMを考えて

あれからどこを探しても見つからないマイ綾瀬

自分の美のピークを、目視したことがありますか?ピーク。すなわち頂点。 時間にしておよそ6時間。 私は、みた。自分のピークを。 27歳の時だ。 社内恋愛真っ只中だった。ホヤホヤだった。会社に行くのが、べらぼーに楽しい時期だ。 彼は2日前から東京に出張に行っていた。 2日間顔を見ていない。 その東京から電話がかかってきた。 電話の相手は、彼ではなく、ボスの方だった。 「悪いけど、明日の展示会の受付、ヘルプで来てくれない?」 TOKIOで受付! 地方でデスクワークをしている