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ひとを好き、のマーケティングが好き

ひとを中心に据えたマーケティングが好きです。マーケティングってビッグワード過ぎて、扱いづらいですが、4Pを介した消費者と企業のコミュニケーション、みたいなざっくりした捉え方をしています。社会学部卒なので。(説得力のある言い訳)

今日はファッションの気分なので、仕事で着ているジャケット・パンツについて書きます。

私の職場では、基本的にジャケット・ネクタイが必須です。小売りだと、よくある事かもしれません。一時期、クールビズでネクタイを無しにしたこともあったのですが、お客様からクレームが入りました。それ以降、夏もネクタイが必須です。なんて旧時代的!

1年目は、周囲の目を気にしながらなんとかスーツで過ごし、破かぬよう、傷めぬよう、そして清潔であるよう、工夫していました。ただ、意外とクリーニング代ってバカにならないものです。5着ほどをまとめ買いして着まわしていましたが、月平均5千円ぐらいはクリーニング代を払っていた気がします。

大して愛着のない、海千山千で売られていたスーツに、月5千円のクリーニング代を払うのはバカにならないし、馬鹿らしく感じていました。

2年目の夏、たまに使っていたセレクトショップで、機能性素材のジャケパンに出会いました。正直、デザインは好みでなかったのですが、着丈やストレッチ、縫製の丈夫さ、洗濯ができることなどを天秤にかけ、購入を決めました。

実際に使ってみて驚いたのは、洗えることの気軽さです。汗をかこうが、多少汚れようが気にしないで良い、というのは感動的でした。

それ以降、冬も夏も、基本的に私はポリエステル素材のジャケパンで通しています。夏用で2着・3シーズンを3着・4シーズン(無理矢理)を1着。十分に、回せます。

進化する素材

機能性素材を愛しています。魅力的です。

特に、「ジャケパン」という文脈で機能性素材の製品について言えるのは、消費者が非常にわがままだということかと思います。

・自宅で洗濯したい

・アイロンはめんどくさい(皺になりにくいものがいい)

・スーツのように見える(ウール様の素材がいい)

・↑特に、細いウールで縫製したような、光沢のある記事だと高級感がある

・伸びると楽

他にも、センタープレスをつけたいとか、秋冬は起毛っぽい生地が良いとか、夏用は麻混のような生地がいいとか、ニーズを上げればキリがないでしょう。

ただ逆に、これらを満たす素材で、個人に合わせる型があれば、多くの人にとってウールで作られたスーツの代替となりえるという事かと思います。

そして、国内でも東レさんや帝人さんの生地は、多くの要望を満たしつつあります。個人的に、この数年で生地そのものが、とても進化したと感じています。

「ひとの為」に純度があるなら

これまでも、各ブランドは、またファブリックメーカーは、当然のように進化してきたのだと思います。

よりデザインを美しく、

素材を軽く、

体型を美しく見せる型で、

もしくは、安く、大量に。

全ての進化のベースは、基本的にひとであったと思います。時代に合わせ、時代に生きる人に合わせて。

でも、機能性素材の進化は、あまりにも早く、早いがゆえに、ひとへの寄り添い方がハンパではありません。人の欲望を素早く捉え、追いついているように思います。ひとの為に、の純度が高く見えるのです。

それが、私はたまらなく、美しく思えて好きです。

一方、デザインはいまいちな製品も多いのですが。

ファッションは自己表現、という基準で捉えたとき、機能性素材の立場はまだ、低い位置にあるように思います。あくまで模倣・代用品だと、「世間一般に」思われている。それゆえに、消費者の目では比較されても、作り手のうちでの競争はいまだ規模が小さいように思います。既製品では裏地に手が付けられていなかったっり、デザインが画一的だったり……。

これも時間の問題であろうと、私は期待しています。ひとに寄り添うマーケティングが、ひとを「好き」なマーケティングが、大きく伸びていくなら、なんだか嬉しいです。ただ、個人的なわがままとして。

好きなものとそれへの感想を記録するのは楽しいので、今後も折をみてアップデートしたり、ほかのことについても書こうと思います。

割と長くなってしまいました。読んでいただいたかた、ありがとうございます。校正もせずとりあえず上げて、あとから気が向いたら校正しよう、ぐらいの気持ちで書いています。読みにくくて、すみません。

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