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ファニーフェイスが特徴のフォルクスワーゲン「ワーゲンバス」の魅力

フォルクスワーゲンの名車の1つにワーゲンバスがある。大きな丸目のヘッドライトが可愛らしく面白い、個性的な顔立ちが魅力のバスタイプのモデルだ。
ワーゲンバスの型式はフォルクスワーゲン・タイプ2で、初代モデルのT1からT6までのワーゲンバスを総称した「フォルクスワーゲン・トランスポルター(Transporter)」が正式な商品名になる。

初代モデルのT1は1950年に発売、世界各国で爆発的な人気を獲得して日本では1953年にヤナセが初めて輸入した。T1の製造は1967年に終了、T2は1979年に終了、T3は1992年に終了、T4は2003年に終了、T5は2016年に終了、ワーゲンバスの第六世代にあたるT6は2020年現在も生産されている。

日本でワーゲンバスを指すときは第一世代のT1を指すことが多く、中古車市場でもフォルクスワーゲン・タイプ2と検索すると、T1のトランスポルターがヒットする。
T1とT2は世界中で売れたモデルで、特にT1は何とも言えないファニーフェイスが評判で、今でも世界中から愛されている。
日本にも数多くのT1が輸入され、今でも指名買いするユーザーがいるほどの超人気車種になっている。

ワーゲンバスの中古車はプレミア価格で500万円以上のモデルも

1950年に販売されたワーゲンバスだが、70年以上たった今でも中古車が出回っていて、程度の良いモデルだと500万円以上のプレミア価格で取引されている
過走行のモデルや、そもそも走行距離が不明のモデルも多いが、それでも200万円を超える値がついているから、人気なのが良くわかる。

しかしワーゲンバスは年式の古さや輸入車特有の電気系統の弱さなど、切っても切れないメンテナンス代がとてつもなくかかる。さらに修理するためのパーツが手に入りにくいという欠点もあるため、購入するには敷居が高いモデルでもあるだろう。

国内には「ワーゲンバス仕様」にするキットを販売しているショップが多数存在する。ベースは軽自動車やハイエースなどのミニバンを使い、ワーゲンバスそっくりに仕上げてくれる。
見た目はワーゲンバスでも、中身は国産車なのでメンテナンスも容易で最新装備も搭載しているため、「快適で安全なワーゲンバス」を探している方はキットを購入してワーゲンバス仕様にするのもアリだ。

ワーゲンバスが2022年に電気自動車(EV)になる

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ワーゲンバスの次世代モデル「IDバス(ID BUZZ)」は2017年にペブルビーチでワールドプレミアされたコンセプトカーで、2022年に市販化するということもフォルクスワーゲンが公式に明言している。
現在販売中のT6は2016年に発売しているため、IDバスがT7の型式になると予想する。

ボディサイズは4,942mm×全幅1,976mm×全高1,963mmでホイールベースが3,300mmあるため少し取り回し難い大柄ボディになっている。ホイールベースも長いため駐車には気を付ける必要があるだろう。

注目ポイントは、IDバスにはエンジンがなく、モーターで駆動する電気自動車(EV)になること。
4WD駆動で、最高出力は375ps、最高速度は約160km/hに達する。バッテリー容量は110kWhで航続可能距離は430kmになる。
世界一売れているという、同じ電気自動車の日産リーフは62kWhの航続可能距離がWLTCモードで458kmなので、IDバスも実用的な距離を達成していると言えるだろう。
加えてIDバスのバッテリー容量はリーフよりも多いため、市販モデルでは航続可能距離が430kmより伸びる可能性も十分考えられる。

トランスポルターT1の面影を残しつつ先進性のある表情が特徴で、発売されたら世界中で話題になることは間違いないだろう。
今のところ日本発売は明言されておらず、北米と欧州と中国を主戦場にすることがアナウンスされている。

日本のマーケットでもT1似のIDバスは間違いなく人気になるだろうから、販売時期が遅れても是非導入して欲しいモデルだ。

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