「無理なダイエット」「賢いダイエット」の二極化?!


18年4月号
「無理なダイエット」「賢いダイエット」の二極化?!
 
スポーツ庁が「週1日以上運動・スポーツをする成人の割合」が51.5%(前年度42.5%)と9ポイント増加し、初めて5割を超えたと発表した(※)。運動参加率が低く将来の健康状態が懸念されてきた20代女性に至っては17.6ポイントも増加した。全体的に参加率は改善し、中でも高齢者と若い女性の運動参加が顕著となった。この改善理由には2年後に迫る東京五輪ムードの高まりもあるが、この数年の中高年から若年層にも広がる健康志向が大きい。運動や食事や健康的なライフスタイルヘの関心が確実に増している。それはオーガニック・ナチュラル志向食品の売場拡大、コンビニの低糖質・低カロリー食の増加、外食チェーンのヘルシーメニュー化にも見てとれる。健康メディアだけでなく女性メディアでも美容とともに運動や栄養情報が語られヘルシーで賢いライフスタイルを提案する。こうして、自身の健康に関心を持つ健康リテラシーの高い消費者が出現した一方で、「国民健康・栄養調査」(平成28年)が示すように肥満者は10年間減ることもなく、痩せ過ぎの若年女性は依然増加している。誤った知識 による無理なダイエットや偏った食生活という深刻な課題は変わらない。ライフスタイルの2極化がそのまま健康リテラシーの2極化を産み ダイエットにも影響を与えているようだ。

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