日常をコンテンツ化するために

桜前線という言葉がある。これは主にソメイヨシノが南から北にかけて順に開花していく様を天気図の前線に喩えた呼び名である。
順に開花していくのはソメイヨシノが接木でのみ増えるクローン種だからである。全てのソメイヨシノは同じ遺伝子情報を持つ個体なので、開花時期は外部要因(気温)にのみ左右されることになる(んだと思う)

まあ、こんな知識は正直どうでも良い。
どうでも良いが今日、いろんなフォロワーが一斉にさくらの写真を上げていたのを少しだけ楽しく眺めることが出来る。

これは当然だけど桜前線に限ったことではない。
今年の話で言うと1月に大阪に鯨が現れたときも良かった。丁度昨年読んだ本の中に国立科学博物館の学会員が書いた本があり、ワクワクした。著者は駆けつけているのだろうか? やはり死体は砂浜に埋没させるのだろうか? 色々なしがらみもあり、結果としてはモヤモヤする形で終結した鯨騒動だったけど、より解像度を上げた状態で事態の行く末を見れたのは純粋に良かった

当たり前だけど、僕が日々取りこぼしてる情報は無限に存在しているし、その全てを理解出来ることなんてあり得ない。
とはいえ、本を乱読しているだけでも、現実に起きていることの解像度が不意に上がることがあり、とても楽しい。

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