「年齢は?」「6歳(仮)です!!」

もうアイスを1日2つ以上食べても、ご飯前にお菓子を食べても、嫌いな物を残しても怒られない歳になった。

私自身10年前とさほど変わっていないのに、世の中の私への態度は大きく変わったように思う。
税金だとか、保健料やら年金、パワハラセクハラ責任問題、エトセトラ、エトセトラ。

この歳になると、「女優としては遅いのよ」なんて言われるし、実際自分でも遅いと思っている。
だから「○歳の時から始めていれば…」とか「○歳までに売れなかったら…」とか「○歳以上になったらどうしよう…」とか、年齢への後悔や不安は尽きない。

なので、年齢をスワイプすることにした。

「年齢を非公開にする」。
こんな端くれにいる私の年齢が非公開になったところで世の中は変わらないだろうしさほど興味もないだろうが、このことで私自身はすごく気が楽になった。

「年齢というのは人が秩序ある社会を組み立てるための所謂番号付けであり、それに自分の意志、社会の風潮が左右されるのはいささか気に食わない。
10代だから、20代だから、30代だからという理由で簡単に夢みて諦められる訳じゃないし、40歳でちゃらんぽらんな人もいれば、高校生なのに心配になるほど大人びてる人もいる。年齢はただ外見によるレベルの話であって、中身の年齢はその人によって変わるし、変えられる。」

と、少なくとも私は思うので、私は年齢を非公開にすることにする。
私がそうしたいからそうするので、それは違うと思うとか言われても、ああそうですかとしか言えないし、てかほっといてくれ。

これで私は高校生の役も出来るし専業主婦の役も出来るし、天に召される一歩手前のおばあちゃん役も出来るだろう。(避けられない見た目によるある程度の制限は…精進しよう)

前述した、私は始めるのが遅かった、これは紛れもない事実で変えられない。それならあらゆる枷を外し制限を無くし、可能性を拡げていきたい。

2020年4月29日。
何回目かの誕生日を迎えまた一枚脱いで、何歳かの1年も自分を大事に、「らしく」を探して生きていこう。

ちなみに年齢非公開で思い浮かぶのは、女優の吉田羊さんだけど、彼女も若い頃自分と同じ思考に至ったのだろうか。そう考えると私の先も明るい。

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