マールボロ・マクラーレンM8製作記

今回は、メカたま日記OVER DRIVE!!から少し離れて、大滝の「マールボロ・マクラーレンM8」を組み立てたのでそれの製作記をやっていこうと思う。それでは早速レッツゴー!!まずこの車が一体何のカテゴリーに出ていたのかと言うと「CAN-AM(カンナム)」というアメリカとカナダで行われたレースに出ていた車だ。このカテゴリーを聞いてピンと来た人は、間違いなく車とモータースポーツ好きなオッサン世代か「変態オタク」の二手に分かれていると思う。マシンもとにかく「排気量&馬力バカ」と言っても過言ではないマシンのオンパレードだった。ポルシェ917/30KだったりシャドウMKシリーズだったりシャパラル2Jだったりと。とにかくデカイ馬力とデカいエンジンでアメリカとカナダのファンの心を鷲掴みにした。そんなカテゴリーだ。そこに出ていたマクラーレンM8は、マールボロのスポンサードを得ての参戦であり、伝統の「パパイヤ・オレンジ」では無くて「マールボロカラー」という今でも愛されているカラーリングを纏ってのエントリーだった。そのマシンをキット化していた大滝は、相当な企業だった事が窺える。そんなキットを俺は昨年の静岡ホビーショーのモデラーズフリマにて3000円即決購入という形で入手。組もう組もうと言いつつもかれこれ1年放置プレイしていたので、流石にマズイとダンボール箱を引っ張り出してサルベージする事からスタートして、箱を開けると、そこには当時のレースシーンが色濃く残されていた。図太いタイヤにバカでかいエンジン。「シンプル・イズ・ベスト」と言われる空力パッケージに簡素なコックピット。これが当時最新鋭マシンですよと言われても、今の人は納得するのだろうか?多分「あれがねぇこれがねぇ」だのとくだらない駄々を捏ね始めるのがオチである。でも俺は違った。「当時乗ってた人はすごいな。」と。考えてみて欲しい。大してろくに軽くもなさそうなマシンをパワステも電子制御の類も無しに巧みに操ってたと考えると脱帽せざるを得ないという事を。そう思いながらいざ製作してみると「一筋縄では行かない」という言葉が真っ先に出てきた。どこかを付けると、どこかが取れる。それの繰り返しだった。そして俺は「最後の手段」を講じざるを得なかった。それは「ステアリング機構及びモーター駆動機構を廃して、手転がし専用設計にリファインする。」という「禁忌」を講じたのだ。本当ならばこの行為は「冒涜」に及ぶレベルなのだが、如何せん前輪が取れまくるものだから痺れを切らした俺がやった事である。ただその「副産物」として接着剤の塗布時に溶けた樹脂を「汚れ」として再現する事が可能になったのだ。こうして色々ありながらも完成したマシンを見つめてみると、こんなに小さいながらも実車はかなりの迫力があってすごいんだろうなと思いながらまじまじと見つめていた。しかしCAN-AMシリーズは、上記のポルシェ917/30Kが来たことにより所謂「生態系バランス」が崩壊してしまい「終焉」という悲しき最後を迎えてしまっている。ただ、そのマシン達のインパクトは強烈で、日本の子供にも憧れの的になっていたとか。多分知ってる人は分かるだろうけど「日産R380~382」や「トヨタ7」なんて言うのも仲間にいたりして、覚えてるおじ様方多いと思います!!俺も好きです!!R382やニュートヨタ7に関しては俺がガキの頃に親父が「クリスマスプレゼント」や「誕生日プレゼント」としてミニカー買ってくれたりする程思い入れあります!!


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