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苦味ゼロ、フルーティー。謎のビール白濁。 1000BeerChallenge(8/1000)

■ここらでちょっと変化球を

ここらでと言っても、ビール1000種チャレンジを始めてまだ7本しか飲んでないのですが。
エビスやプレミアムモルツといった有名どころ、IPAやペールエールといった主流派を飲んでみました。ちょっと変化球を挟んでもよかろうと思い、たまたま目に入った「白濁」を飲んでみます。


■謎のビール「しろにごり」

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白濁は、「はくだく」ではなく「しろにごり」と読むようです。缶にもそう表記がある。
特徴的なのが、このビールの濁り具合を上手に飲んでもらうために、注ぎ口が下になってラベルが印刷されていること。注ぎ口を上にしたままで保存していてそのまま注いだり飲んだりしてしまうと、濁りが下に溜まってよろしくないから、ということのようです。注ぎ口が下にあるので、飲むときは缶を半回転させることになる。すると自然と濁りが混ざる、と。
こだわりを感じさせ、見た目のインパクトもある。なかなかの主張上手のようです。
変化球感ある。

そして、誰がつくっているのかがわからない。
ベルギー産とは書いてある。輸入販売が日本ビール株式会社とは書いてある。しかし、製造者は書いていない。いわゆるOEMなのでしょうか。
謎です。


■ホワイトエール、ベルジャンホワイト、ヴァイツェン

ホワイトビール、あるいは白ビール、と呼ばれる種類のビールがあります。
名前の通り、僕らが慣れた金色や琥珀色のビールとはちょっと違って、白っぽい色をしたビール。この色は通常のビールに使われる大麦麦芽ではなく、小麦をつかっていることに由来するとのこと。で、エールかラガーかという分類ではエールになるので、ホワイトエールと総称されるらしい。

ただ、ホワイトエールにも種類があって、代表的なのがベルジャンホワイトとヴァイツェン。

ベルジャンホワイトは名前の通りベルギー発祥のホワイトエールです。コリアンダーとオレンジピールを使っているのが特徴、というか必要。苦味が少なくて柔らかいホワイトエールに、コリアンダーやオレンジの風味がついて華やかです。

それに対して、ヴァイツェンはドイツのホワイトエール。小麦麦芽を使っているから白っぽく、苦味が少なく、フルーティーで柔らかい。ここまではベルジャンホワイトと同じですが、コリアンダーやオレンジピールといった香りづけは特におこなわないらしい。


■[beer008]白濁

で、「白濁」です。
ベルギー産と書いてあるのでベルジャンホワイトなのかなと思うと、実はこのビールにはコリアンダーやオレンジピールは使われていません。スパイスなしの、小麦本来の味わいを楽しんで、という説明。
ということは、ベルジャンホワイトではなく、ヴァイツェンなのか。
でもベルギー産だし、缶にもベルジャンホワイトって書いてあるぞ。
なんて思考が巡ってしまいます。
日本ビール株式会社のWEBサイトを見てみると、スタイル欄にはただ「ホワイト」とあるだけ。
結局答えは出なそうなので、ホワイトってことでいいですね。


■ビール情報

名称:白濁
メーカー:不明
輸入販売:日本ビール株式会社
産地:ベルギー
タイプ:ホワイト
アルコール度数:5%
価格:400円くらい
入手場所:カルディ


■味わいメモ

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外観:淡く白っぽい麦わら色。濁っている。
アロマ:フルーティー。強い酵母感。トースト香も。
味わい:柔らかくフルーティーな甘さ。苦味は非常に少ない。もろみっぽい感じと野菜のような香り。
ボディ:フルボディ

苦味がほとんどなく、甘みが主体。フルーティーな熟成香が強くて、若干酸味もあるような。ヨーグルト系の飲み物を思わせるような柔らかさなので、ビールって苦くて飲めなーいと言っている人にも勧められるかも。
濁りはあるし、酵母の感じが強いので、軽い感じはしない。どっしりしているので、甘みを楽しみながらゆっくり飲める。


好き度:★★

これはこれで美味しいなとは思うものの、ちょっとパンチが弱いかなという印象。コリアンダーやオレンジピールをつかってたら、もうちょっと楽しいかもなあ。


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ビール代になります。