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月刊プレイリストボーイ2023年7月号

【今月のプレイリスト】


1.Tubular Bells(From“The Exorcist”)
/マイク・オールドフィールド

チルミュージックというのかミストというのか、とにかく夏に冷んやりヒーリングしたい時に聴く音楽があるが、ここまで暑いともう「エクソシスト」くらいでなければ効き目はないのではないかと思うのだが。

2.Devil's Haircut/ベック
単に前曲から「悪魔」繋がりで。ローファイ&サンプリングのダスティな90'sサウンドと厭世的な歌。

3.地獄の皇太子/聖飢魔II
悪魔といえば閣下。メタルは得意ではないが聴くならやはり真夏が良し。どうせならこれくらいオドロオドロしく、だけどサラッと聴けるのが良し。歌詞に「豚の胃袋」が出てくるが、つい「ガツ」を思い浮かべてしまう。ビールのアテに良し。

4.内部告発/光風&GREEN MASSIVE
某大手中古車販売業者は内部告発により小さな斧で大木を倒したのかも知れないが、除草剤で木を枯らすのはアカンやろ。

5.War/ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ
むかし衛星放送でみた「ボブ・ディラン30周年記念コンサート」で、大ブーイングの中、この歌詞の一節を叫び、ステージから去ったシンニード・オコナーに衝撃を受けた。その少し前、彼女はアメリカのテレビ番組でローマ教皇の写真を破り捨て「Fight The Real Enemy(真の敵と戦いなさい)」と言ってキリスト信者の反感を買っていたのだった。やはり彼女といえば真っ先にそのことを思い出す。

6.All Apologies/シンニード・オコナー
彼女のアルバムで最も良く聴いた「Universal Mother」に収録されているニルバーナのcover。重くて冷たいウィスパーヴォイスがなんだか癖になり、当時何度も聴いてた。R.I.P.という言い方は彼女は喜ばんよな。安らかに。

7.So Much(Bright-Side- Mix)
/ピーター・ガブリエル

毎月、満月の日ごとに新曲を配信しているピーガブ。3つのミックスちがいが発表されているが今回はマーク・スパイク・ステントによる「Bright-Side Mix」この曲に関してはチャド・ブレイクによる「Dark-Side Mix」の方が明るい印象なのだが…

8.想い出のロックン・ローラー
/ジェーン・バーキン

この歌に登場する人たちに名を連ねるくらい、ジェーン・バーキンもロックンローラーだったと思う。安らかに。

9.海星の海/cero
最近知ったバンドだけど、かなり面白い。リズムもメロディもサウンドもまったく予測不能なのにポップ。これも涼みたい時にピッタリの音楽。

10.星ふたつ/ゆらゆら帝国
世界で最も好きなギタープレイのひとつ。アナログのテープエコーみたいな音がたまらん。ゆらゆらはどの曲に限らず、ちょびっとオカルトが入ってるのでやっぱり夏には特に良い。

11.They Can't Take That Away From Me(Live)
/トニー・ベネット&エルヴィス・コステロ

トニー・ベネットに思い入れはないが、このデュエットだけは印象深い。2人は全然ちがう声の筈なのに、どっちがどっちがわからなくなる瞬間がある。コステロは完全にベネットの歌唱に寄せている。そういうリスペクトは微笑ましい。安らかに。

12.蛹化の女/戸川純
あなたを思い過ぎて蝉になったという女の歌。この季節、毎朝散歩する公園のそこかしこに蝉の抜け殻を見る。愛が届くといいね。



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