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#ピボットの冒険

冒険家の皆さん、今日も邪竜スマウグに奪われた祖先の土地を取り戻すために忍びの者として旅を続けていますか?

さて、先日ちょっと怖い話を聞きました。おそらく試験や課題ごとにエクセルで集めている学習者のデータを、学生一人ひとりずつ紙に手書きで転記しているというのです。


エクセルから転記しているということは、データの電子化はできているということですよね。であればごく初歩的な操作をするだけで、 学生個人の情報を取り出すことができます。簡単に言うと以下のようなことです。

「小テスト(月曜日)」
学生A:100点
学生B:99点
学生C:98点
学生D:88点
学生E:77点
学生F:66点

「小テスト(火曜日)」
学生A:98点
学生B:77点
学生C:68点
学生D:79点
学生E:98点
学生F:66点

「小テスト(水曜日)」
学生A:88点
学生B:77点
学生C:89点
学生D:99点
学生E:89点
学生F:78点

このようなデータを以下のように集計することができます。

「学生A」
小テスト(月曜日):100点
小テスト(火曜日):98点
小テスト(水曜日):88点

「学生B」
小テスト(月曜日):99点
小テスト(火曜日):77点
小テスト(水曜日):77点

さて、このブログでも時々申し上げている個人面談をやる場合には、クラス全体の一覧表ではなく、学生一人ひとりがどのようなパフォーマンスをしているかを知るためのデータがとても重要になります。

もちろん Google Classroom などの学習管理システムがあれば、こうしたデータは学生の名前をクリックするだけで参照することができるのですが、そうした学習管理システムを使っていない場合は、「ピボットテーブル」という機能を使うと同じことができます。僕も2000年頃から働いていたモンゴル日本センターというところで、毎月テストだけやって、その結果をフィードバックすると言う仕事を企画していたのですが、その当時はあまり使いやすい学習管理システムがまだなかったので、このピボットテーブルには非常にお世話になりました。

最近エクセルは全然使っていないのですが、その当時からこの機能は実装されていましたし、今でももちろん使うことができるでしょう。 Google のアカウントを持っていれば、特に表計算のソフトをインストールしなくても、 Chrome というブラウザを使うだけでGoogleスプレッドシートからこの機能を利用することができます。

Google スプレッドシートは Google フォームの自動採点の結果を保存するのにも使うことができますから、定期的な小テストなどを作ってしまえば、その採点も自動的に行うことができますし、その採点結果を学習者1人1人のデータとして集めることもできるのです。

それで先日、 Google フォームの自動採点結果をピボットテーブルで個別の学習者ごとに集計するオンライン研修のニーズがあるかを聞いてみたところ、「無料なら参加する」 という答えが一番多かったです。


ということは、プロのインストラクターのマーケットをこちらが食い荒らしてしまうこともなさそうですし、来週火曜日の午前5時半(カナダ山岳時間)に行ってみたいと思います。お住まいの地域での時刻はこちらをご確認ください。

https://www.timeanddate.com/worldclock/fixedtime.html?msg=adventure+of+pivot&iso=20191210T0530&p1=80&am=30

主な対象は、以下のような人たちです。
・ 日本語教師など、教育に関わっている人。もしくはこれから関わりたい人。もしくは休職中の人。
・ Google スプレッドシートに慣れていない人。(ただし Google のアカウントは必要です)
・所属機関で学習管理システムを使わせてもらえない人。
・クイズなどの数値化しやすい評価基準を使っている人。
もちろん全てに該当しなくてもご参加になれます。

やる内容としては、以下の通りです。

まず事前に、お申し込みいただきたいと思います。理由は Google フォームの中に皆さんがご自分を特定できるニックネームを入れたいからです。名前を選択肢にしておくと、集計の時に間違いがでません。キーボードなどで入力する場合は、漢字とひらがなの表記の違いとか、 「うさぎ」「ウサギ」などのような表記の違いがすべて別々のものに認識されてしまうので、面倒くさいことになってしまうのです。

Zoom ミーティングが始まったら、まずこちらがあらかじめ作っておいた自動採点機能付きのGoogleフォームに回答していただきます。3種類ほど準備しておきたいと思います。難しい質問はしませんし、意図的に間違って欲しいとも思いますので、3種類あっても3分程で終わるのではないかと思います。

その後、自動採点された結果の Google シートへのリンクをZoomのチャットボックスなどで共有しますので、皆様はご自分で新規に作られた Google シート(sheet.new)に、その結果をペーストします。3種類の小テストがあれば3回のコピー&ペーストが必要になります。

そしてその後にピボットテーブルという機能を使って、参加者一人ひとりが3種類のテストでどのような得点を出したかを自動的に集計してみましょう。

そして最後に、「#ピボットの冒険」というハッシュタグで Twitter にコメントを共有していただきます。(アカウントをお持ちの方のみで結構です)

たぶん30分ぐらいで終わるんじゃないかと思います。

このような流れで考えておりますので、参加したい方は是非、 以下のGoogle フォームでご登録ください。

https://forms.gle/UqURis5SFMVfnXRX8


人数が少ないとピボットテーブルの力を感じられないので(例えば一人しかいなかったら、手で書いたほうが速いかも)、最低興行人数(?)5人とします。参加したい方は、できればご同僚の方にもお声かけください。

本番の5分ぐらい前に、お申し込みいただいたメールアドレスにZoomセッションのリンクをお送りします。

なお、これは僕が自分の教師研修で使うかもしれないネタの練習として行います。自分の復習用として録画はしますが、外部には公開いたしません。

そして冒険は続く。

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