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ツイッターにクソリプ防止機能が!


冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?

書きたいこと、書かなければいけないことが山ほどあるのですが、なかなか時間が取れずに申し訳なく思っております。

さて、中でも今日は新しく実装されて話題になっているツイッターのクソリプ防止機能についてご紹介したいと思います。

【クソリプとそのリスク】

そして、語学学習にツイッターを使うことに対して教師が抱く不安の一つが、こうした心無い反応だったりすることもあるようです。いや、学習者に使ってもらう以前に、アナログな教師自身がツイッターを使いたがらない理由としても、こうしたリスクがあるのではないかと思います。

とはいっても、学習者や教員がツイッターを使いはじめてクソリプを受けてしまう可能性というのは、実はほとんどありません。というのも、使い始めたばかりの人の投稿はほとんど誰の目にも入らないからです。クソリプがつくほど拡散されたら、それは実は大成功と言っていいほどです。

僕自身もときどきクソリプをつけられることがありましたが、たぶんフォロワーの数が1000を超えるぐらいまではそんなことはなかったのではないかと思います。そして、ここで何度か書いているような、自動的に大量にブロックするツールなどを使ってからは、クソリプとは無縁なツイッター生活になりました。(そういえば先日、フォロワー数が5000を超えました。ありがとうございます。)

ですので、日本語教師が自分でツイッターを始めたり、教室活動で学習者にツイッターを使わせたりするときには、クソリプをつけられるリスクは実質的にほとんどなかったと思います。問題は、その実質的な感覚が未経験者にはわかりにくいことだったのです。

その意味で、今回、正式にクソリプ防止機能が誰でも使えるようになったことには大きな意味があると思います。なぜなら名実ともにこれでクソリプを完全に防止することが可能になったからです。

【クソリプ防止機能の使い方】

Twitter のアカウントを持っている人は以下のリンクを開いてみてください。
https://twitter.com/compose/tweet
開くと分かると思いますが、これは Twitter で何かを投稿する時の入力画面です。
地球儀のマークのすぐ右に、英語版を使っている人は「Everyone can reply」(誰でも返信できます)と書いてあるのが見えると思います。(日本語版の正式な表現は忘れました)

この部分をクリックすると他に二つの選択肢が表示されます。
「People you follow」(あなたがフォローしている人)
「Only people you mention」(あなたがメンションする人)
誰をフォローしているかはそれほど難しくないのですぐにわかると思いますが、メンションは「@midogonpapa」などとTwitter の ID をその投稿の中で言及している人です。僕は最初これまでにメンションをしたことがある人なら返信できるのかと思っていたのですが、確かめるためのテスト投稿をしてみたら、佐久間司郎さんと松原潤さんと谷口拳人さんのおかげで、そうではないことがわかりました。これまでにメンションをしたことがある人ではなくて、特定のそのひとつの投稿の中でメンションしないとそれ以外の人はコメントできないのです。つまり誰もメンションしていない投稿に対しては、誰もコメントすることができません。また、僕の投稿に対して、佐久間さんがつけたコメントで谷口さんをメンションしても、谷口さんはコメントすることができませんでした。つまり最初の投稿の中でメンションされた人しかコメントできないわけですね。


【それでもコメント付きRTはできる】

これはクソリプを避けるためにはとても良い機能なのですが、その一方でフェイクニュースなどを批判できないとするとそれは社会的に良いこととは思えません。これまではその動向に対するコメント欄を見ればだいたいどのような反応があるかを知ることができたのですが、フェイクニュースの発信者がこのクソリプ防止機能を使ってしまうと、そうした批判が目に入りにくくなってしまいます。

しかしその場合は、その投稿の URL を Twitter で検索すれば問題が解決できます。例えばこのリンクを開いてみてください。
https://twitter.com/Midogonpapa/status/1293373975007920128

この URL を Twitter で検索した結果が以下の通りです。
https://twitter.com/search?q=https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FMidogonpapa%2Fstatus%2F1293373975007920128&src=typed_query
現時点では以下の投稿が表示されるのではないかと思います。
https://twitter.com/shirogb250/status/1293419608699895808?

つまり特定の投稿の URL を検索するとその投稿に関する反応を調べることができるわけですね。

しかしこれは逆にクソリプではないもの「コメントつきクソRT」をされる可能性があるということでもあります。心ないコメントつきRTの知らせがたくさん来てしまったら、初心者は落ち込みますよね。

しかしそれにも解決方法はあります。RTなどの通知を切ってしまえばいいのです。方法はそれほど難しくありません。まず以下のリンクを開いてみてください。
https://twitter.com/settings/notifications/advanced_filters
これは上級者用の通知設定です。初心者のうちはこのチェックを全部入れておくといいと思います。それだけで赤の他人から「コメントつきクソRT」をされるリスクもゼロにできます。

あと気をつけることは、冒険家メソッドの本にも書いてありますが、初心者のうちは知らない人はフォローするのではなくてリストに追加しておくといいでしょう。というのも、フォローした相手がとんでもない奴だったりすることもあるからです。その場合は今回ご紹介したクソリプ防止機能は機能しない場合があります。さらに悪いのは、悪いやつをフォローしてしまうとDMを送りつけることができるようになります。こうすると教師はいくら目を光らせていても、DMのやり取りは外部からでは見えないので、問題が起きるリスクはゼロではなくなります。

以上、本日実装された Twitter のそれと防止機能について第一報をお知らせしました。繰り返しますが、勉強のために Twitter を使い始めた日本語教師や、日本語を勉強するためにTwitter を使い始めたばかりの日本語学習者の皆さんがクソリプをつけられるリスクはもともとほとんどなかったにせよ、今回の新しい機能で、そのリスクをさらにゼロに近づけることができるようになりました。インターネットのリスクについてよくわからない上司や保護者に対して説明するにはとても良い材料になるのではないかと思います。

そして冒険は続く。

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むらログ: 英語の先生のためのツイッターの安全な使い方
http://mongolia.seesaa.net/article/465367077.html
(今回の機能を使えば、こうした工夫は必要ではなくなるかもしれませんね)

むらログ: リスクを取れるようになるための7つのステップ
http://mongolia.seesaa.net/article/458822186.html


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