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むらログ

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2020年5月の記事一覧

オンラインでは学生の理解度が分からない?

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか? さて、オンラインの授業が長引くにつれ、標記のような相談をよく受けるようになりました。 要するに、オンラインではカメラをつけてくれない学習者もいるし、カメラをつけてくれていても画面が小さくて表情がよくわからず、理解度に合わせた授業の進行ができないというのです。 解決方法をご紹介する前に、まずこのような問題を感じていらっしゃる方には大きな誤解があります。何十人もいる集団で同じ内容を同じスピードで勉強する限り

ニュースレター配信を振り返る

冒険家の皆さん、今日も使い鴉をウェスタロス全土に飛ばしていますか? さて、カナダで行なってきた仕事を個人的に振り返るシリーズの4つ目です。実はこれ、契約が終わったあと2ヶ月以内に提出することになっている「総合報告書」のネタ出しなんですが、ブログの記事にしようと思うとモチベーションが上がるんですよね。終わった仕事の報告書を書くのってホントに苦手なので(^^) 【ニュースレターについて】このニュースレターに関しては、お読みになっていらっしゃる方はご存じかと思いますが、オンライ

オンライン講演会のマニュアルを公開しました

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか? さて、今日は前の職場で行なっていたオンライン講演会についてご紹介したいと思います。 このオンライン講演会というイベントはカナダにお住まいの日本語教育関係者をゲスト講師にお招きして、お話を伺った後にグループディスカッションを行ったり全体での質疑応答などを行うイベントです。 目的はもちろん日本語教育界の知見の共有というのもありますが、お互いに顔の見える状態でカナダの日本語教育関係者が話し合うことによって、

よりどりみどりプロジェクトを振り返る

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか? さて、今日は「よりどりみどりプロジェクト」というコードネームで僕が呼んでいた仕事について書いてみたいと思います。 この仕事はもともと、前任地のハンガリーでCEFRについて学ぶ機会があったことから始まっています。CEFRは複言語主義や行動中心アプローチという概念の上にA1からC2までのレベル分けがされているのですが、日本では単純にそのレベル分けだけが紹介されていることが多く、非常に違和感があったからです。

オンラインEdCampを振り返る

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか? さて、世の中はコロナウイルスの影響で大きな時代の節目を感じさせる状況になっておりますが、実は僕自身も4月28日に3年間の仕事を終えてカナダから日本に帰国し、コロナとは全く別の意味で一つの時代の節目を迎えているところです。 それで今日からカナダでの仕事を振り返るために、何回かに分けて僕のやってきたことを書いてみたいと思います。最初はオンラインEdCampについてです。 【EdCampとは何か】まず最初に