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むらログ

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2019年9月の記事一覧

Googleの秘書に口頭で思いつきを伝える3つの方法

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか? さて、最近 Twitter で、「机を離れるといいアイデアが生まれる」というような意見を目にしました。僕も実際にその通りだと思います。散歩中とか、トイレとか、 料理中とか色々な時に急にアイデアが降ってくることが多いですよね。 数年前まで僕は常に IC レコーダーをポケットに入れていて、そういう時にはすぐに IC レコーダーに吹き込んでいました。しかしこれには「入力は楽なものの後で確認するのが面倒くさい」

勉強する理由を客観的な根拠で主張しよう

冒険家の皆さん、今日もオールドタウンのビルの屋上にロボリレーを設置してウィルスに感染したロボットを無効化していますか? さて、最近、特に文系の科目に対する風当たりが強いようですが、それに対する反論があまりにも説得力がないので、今日はその点について書いてみたいと思います。 勉強する意義を説明しない日本の教育カナダに来てから日本とは違うなと思ったことはいくつもありますが、その中の一つに、どのような学校にも、何らかの科目を勉強する意味が説明されているポスターが必ずあるという点が

Googleスライドの日本語のフォントの使い方 Add Star

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか? 昨日の「日本語教育とソーシャルメディア」のビデオで、僕がシェアしていた Google スライドのプレゼンについて、「Google スライドなのにどうしてあんな可愛いフォントが使えるのか」と聞かれたので答えておきます。 Google スライドは確かに、 PowerPoint や Keynote などに比べて、日本語のフォントの数は限られています。 その上、やり方を知らないとどれが日本語のフォントなのかわか

Zoomで効率よくグループディスカッションする方法

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか? さて、先ほど職場の「日本語教育とソーシャルメディア」というオンラインセミナーをホストして戻ってきたところです。今回はズームでグループディスカッションする際に、今まで問題となっていたことを解決する手がかりが見えてきたのでご紹介したいと思います。 ズームを使ってオンラインEdCampなどを実施するときに問題だったのは、それぞれテーマの異なるグループディスカッションで、参加者を希望どおりに割り振ることでした。

行動中心アプローチは攻略本

冒険家の皆さん、今日もエージェント34として、ウィルスに感染したロボットをリコールしていますか? さて、文型シラバスに慣れた先生方から、「行動中心アプローチの概念がよくわからない」という声を時々聞きます。僕もそういう質問をセミナーなどで受けることが多いです。そういうときにどういう例えをすればいいかと言うことをよく考えていて、書籍版の『冒険家メソッド』では、特定の行動ができることを目標とする行動中心アプローチを、寄り道をしない「航海者」とし、一方で、言語知識中心のアプローチを

ICT化は国民の生死に関わる

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか? 僕は政治には口出ししたくないんですが、これはいくつもの、もしかしたら年間何千もの命がかかっていて、 でもそれに対する危機感があまりにもないような状況なので、例外的に口を出します。 今月12日の記者会見で、竹本直一IT担当相は行政手続きのデジタル化と書面に押印する「はんこ文化」の両立を目指す考えを示したそうです。 「印鑑との両立目指す=竹本IT相:時事ドットコム」 竹本氏は「日本の印章制度・文化を守る議

異世界転送の用意はいいか 語学教師のためのVR入門

はじめにこの本を手に取っていただき、ありがとうございます。ただ、もしあなたがこの「はじめに」を読んでいるのが、東京オリンピックより後だったりすると、もしかしたらこの本の内容はもう時代遅れになっているかもしれません。僕がこの本を書いているのは2019年の夏です。 仮想現実技術(以降「VR」と表記します) の世界は非常に進歩が早いので、1年も経っていればおそらく状況は大きく変わっていることでしょう。もしこの本以外にも、 VR と教育に関するもっと新しい本があれば、そちらを購入す

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VRの勉強をして海外ルーツの子どもたちの日本語教育を支援しよう!

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか? 引用させていただいた方などにはもうすでにお知らせしておりますが、このブログで7月と8月に固めて書いた VR 技術と教育の関係についての十本の記事を、まとめて Kindle の本にしました。 この本の収益の全額(定価の70%)を、いつものように「海外にルーツを持つ子どもと若者のための日本語教育・学習支援事業」を実施しているNPO法人YSCグローバル・スクール(青少年自立援助センター) に寄付いたします。