【ポケモンSVシングルランクバトル】Aggro Calyrex【シーズン20最終81位/レート2067】
シーズン20お疲れ様でした。
前回の構築記事から10シーズンつまり10ヶ月も経っていますが、ようやく一段落付ける納得の行く結果が出たので、構築記事を公開することにしました。
構築経緯
前々期シーズン19の上位構築記事を読み込んだ結果、一般的に5強と呼ばれる黒バドレックス、コライドン、ミライドン、ザシアン、テラパゴスの、テラパゴス以外に対してスカーフ黒バドレックスのアストラルビットを通す動きが強いと考えました。そこでダメージ計算してみた結果、控え目C特化(実数値238)黒バドレックスのテラ霊アストラルビットでASコライドンが確定1発撃破が可能であり、臆病黒バドレックスの眼鏡アストラルビットに近い火力指数が出ることが分かりました。そして、CSイーユイもテラ霊アストラルビットで2発確定撃破が可能で、よくいるコライドン、ハバタクカミ、イーユイの並びを1匹で解決できそうなことに気付きました。その結果、シーズン20の中盤まではシーズン19最終1位のうわっきーさんの構築のレンタルをカモる形で常に上位帯で戦うことができ、その後も安定してコライドン軸の構築にイージーウィンを確保できたことから、この構築を最終日に持ち込もうと決心しました。
スカーフ黒バドレックスの次に構築に入ってきたのは、相手がテラノーマルやテラ悪を使ってきた時に、鉢巻カイリューの神速を通すのが強そうなことと、両種ガチグマへの安定した後出しとけたぐりによる1発処理が可能なことから、テラノーマル鉢巻カイリューを採用しました。そしてカイリューの神速が通らないハバタクカミや黒バドレックスなどの対霊タイプへの受け出し遂行兼ステロ撒きとして負けん気意地HDオボンドドゲザンを採用しました。これを軸として、残りパオジアンや水ウーラオス、ザシアン、白バドレックス、ミライドンなどへ汎用的に対応するために、後述のBD鉄壁充電テツノカイナ、腕白HDチョッキイダイナキバを採用し、こちらの物理の崩し枠として意地AS珠テラ電パオジアンを入れて構築が完成しました。
構築詳細
黒バドレックス
特性:神馬一体
持ち物:拘りスカーフ
テラスタイプ:霊
ステータス:189-x-101-216-121-207
技:アストラルビット/サイコキネシス/草結び/鬼火
・テラ霊アストラルビットでASコライドンを50%1発撃破
・C205ミライドンのEFイナズマドライブを75%1発耐え
・A200水ウーラオスのテラ水水流連打を74%1発耐え
・最速BEテツノツツミ抜き
先述の経緯で構築の最初に入ってきた解禁伝説枠。当初はシーズン19のうわっきー配分のハバタクカミ(S180)が多く、最速以外はS190あればコライドンもハバタクカミもミライドンも問題なく抜けていたことから、控え目C特化で使用していました。しかしながら、シーズン20終盤になってから、控え目CSでも黒バドレックスが抜かれる事態が発生し、皆S補正最速にシフトしてきているのだと痛感したことから、ASコライドンの1発撃破を乱数甘えて臆病で採用するに至ります。技構成は、アストラルビットとサイコキネシスは確定で、途中まで残りトリックと鬼火で使用していましたが、トリックよりも草結びを打ちたい場面が多く、鬼火はパオジアンなどのへの偶発対面での解決に使えるため、残すことで今の構成に落ち着きました。コライドン軸には基本的に黒バドレックスを先発に置き、テラ霊アストラルビットを打ち込む前提で選出を組んでいました。
カイリュー
特性:マルチスケイル
持ち物:拘り鉢巻
テラスタイプ:ノーマル
ステータス:166-204-116-x-120-132 意地AS
技:神速/逆鱗/地震/けたぐり
・テラノーマルを切った時に、A205コライドンの晴れいかさまダイススケイルショットを81%1発耐え
先述の通り、黒バドレックスのためにテラノーマルやテラ悪を切るとカイリューの神速が通るというロジックと、マルチスケイルを盾にした両種ガチグマへの強引な後出しからのけたぐり処理などを目的として採用しました。
ミライドン入りには先発によく出していましたし、とにかく相手を削って黒バドレックスのアストラルビットの圏内に入れることを目標に立ち回ります。今回の構築はクッション枠がドドゲザン、テツノカイナ、イダイナキバの3枠もあるため、各クッションを中継して柔軟に打ち分けることができます。
ドドゲザン
特性:負けん気
持ち物:オボンの実
テラスタイプ:炎
ステータス:207-170-140-x-137-71 意地HD
技:アイアンヘッド/不意打ち/ハサミギロチン/ステルスロック
・オボン込みC187ハバタクカミの眼鏡ムーンフォースを98%2発耐え
鉢巻カイリューを使う上で障害となるハバタクカミや黒バドレックスなどの霊タイプに受け出しや遂行、ステロ撒きなどが安定するドドゲザンを採用しました。黒バドレックスを使う上でも、ハバタクカミが襷濃厚だったりテラノーマルをケアするプレイの時はこのドドゲザンに引くと、あわよくば負けん気が発動して大きなアドバンテージを稼ぐことができたりします。火力指数がインフレしているレギュGでは襷やマルチスケイル、頑丈などの採用が多いためこのステルスロックが非常に重要で、クッション兼先制持ち遂行アタッカーもできるステロ撒きとしては間違いなく唯一無二の性能を持っています。ハサミギロチンはヘイラッシャまでを考えた汎用的な崩し技として採用しています。
テツノカイナ
特性:クオークチャージ
持ち物:食べ残し
テラスタイプ:水
ステータス:241-163-176-x-106-71
技:サンダーダイブ/ボディプレス/鉄壁/充電
・充電状態でC217黒バドレックスの眼鏡アストラルビット確定耐え
・充電後のサンダーダイブで191-101黒バドレックスが75%1発撃破
黒バドレックス構築で重くなりがちなパオジアン(テラ電も含む)や、ドドゲザンやパオジアンを採用する上で重くなりがちな水ウーラオスの両方に対応可能なクッション兼遂行アタッカーとして採用しました。鉄壁を見たら相手は特殊アタッカーに引くのですが、そこに充電を合わせることで特殊アタッカーの技を耐えて返しのサンダーダイブで落とすことができます。また鉄壁ボディプレスの積み合い状況での数値効率の良さと強さを僕はとても評価しています。そのため、このテツノカイナで白バドレックスやザシアンなどの剣の舞との積み合いでも一方的に勝つことができました。
イダイナキバ
特性:古代活性
持ち物:突撃チョッキ
テラスタイプ:鋼
ステータス:221-151-169-x-104-107 腕白HD
技:地震/ボディプレス/じゃれつく/はたき落とす
・C205ミライドンのEF眼鏡流星群を81%1発耐え
・A205コライドンの晴れ鉢巻テラ炎フレアドライブを87%1発耐え
ミライドンに出す駒は物理地面の方が良いことはもちろんなのですが、コライドンにまで対応できて、かつ両種ガチグマやディンルーにも遂行できる地面枠はこのチョッキイダイナキバ唯一でしょう。テラスタイプは対ザシアンやミライドンのマジカルシャインや流星群、パオジアンの氷柱落としまで考慮して鋼にしています。ミライドン軸にはこれを先発から出すことで圧倒的なBD数値を活かして相手を黒バドレックスやカイリューの打点圏内に入れるような動きが実現できています。
パオジアン
特性:災いの剣
持ち物:命の珠
テラスタイプ:電
ステータス:155-189-101-x-85-187 意地AS
技:氷柱落とし/不意打ち/テラバースト/剣の舞
・HB特化以外の水ウーラオスをテラバーストで1発撃破
ここまでの構成でテツノカイナとカイリューに水ウーラオスの相手をさせるのは重たすぎると思い、パオジアンで誘って倒す方針でテラ電で採用しています。また珠テラ電テラバーストは剣の舞からだと氷柱落としと合わせて非常に多くの範囲を1発撃破できるため、先述の黒バドレックスの鬼火からの展開と崩しを担う構築の最後のピースとなりました。実際、このポケモンはレギュGの一般枠の中でもトップクラスの性能を誇り、これを採用しない構築は選出段階で同じ土俵立てていないと感じました。
最終結果
最終結果 81位 レート2067
前々日の段階でレート2050まで上げられていたので、とても楽でした。
謝辞
このシーズンに色々相談に乗って頂いた、破滅さん、ぴえみさん、Cygnusさん、めろさん、くりぷとんさん、ひゅーずさん、momoさん、麻婆豆腐さん、ありがとうございました。