味わい深い小説4選
こんにちは、大人の課題図書です。
本日は読めば読むほど面白い小説を4つご紹介します。小説って一度読んでも、次もう一回読んでみると感想が変わってたりすることありますよね。今回は読むたびに味を変えて深くしてくれる小説を4つご紹介します。
【タイトル】落日
著書:湊かなえ
15年前に判定が確定した事件をテーマに映画を創ろう。
わたしがまだ時折、自殺願望に取り付かれていた頃、サラちゃんは殺された──新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。十五年前、引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた『笹塚町一家殺害事件』。笹塚町は千尋の生まれ故郷でもあった。香はこの事件を何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。そこには隠された驚愕の「真実」があった……令和最高の衝撃&感動の長篇ミステリー。
"真実"と"事実"の違いがあまりにも深く味わいになります。
【タイトル】ナタラージュ
著書:島本理生
恋愛小説に分類されますが、一種の成長物語だと思います。主人公、泉の苦しさと焦がれる心情が、絶望や別れの悲恋だけではなく、読了後心地よくなれる感覚を持てました。
【タイトル】ミシンと金魚
著書:永井みみ
壮絶な人生を生きた認知症の一人の女性を描いたストーリー。
重くなりがちなテーマを淡々とした口調で語られていく。崩れゆく思考のなかで自分を取り巻く人々を上手く表現されていました。テーマは、女性、結婚、教育、家族、人権、老化、生、過去、今、、と考えされるテーマが多数描かれています。
【タイトル】コンビニ人間
著書:村田沙耶香
「普通に生きていく」ことの難しさを改めて知ることができる。周りと異なる価値観を持つ人間は普通であることを周りから強要させられてしまうわけだが、ダイバーシティという言葉だけが先走ってしまっている現代にはぴったりな一冊。