読書感想 オリガ・モリソヴナの反語法1

今週から先輩と書評を習慣付けようという話になり、その第一回がこの記事です。

稚拙な文と言葉ですが、暇でしたら読んでもいいと思います。

まず今回読んでいるのはこちら

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米原万里さんの「オリガ・モリソヴナの反語法」です。

まず読み始めた理由なのですが、以前に米原万里さんの「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」を読んで、米原万里さんの書く本に興味を持ったのがきっかけです。

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まだ読み始めて70ページというところですが、以下に書評、あるいは感想を書いていきます。

70ページまで読んだ感想

当たり前ですが、米原万里さんが書いた本だなと思いました。

1960年代にチェコスロバキアのプラハ・ソビエト学校で過ごした主人公の回想と、約30年後にロシアに戻った主人公が事実に出会う・・・そんな物語だと思います。

私はまだ「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」しか読み終わっていませんし、「オリガ・モリソヴナの反語法」も読み始めて日が浅いです。けれど、様々な要素において、「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」との共通点があって、しかしユニークすぎる登場人物の影響もあり、別な物語だということを認識させられます。

ユニークな登場人物

まだ序盤にも関わらず、オリガ・モリソヴナという教師は私の心を掴んでしまいました。才能があって、確固たる自分を持っていて、ユニークな言葉遣いをする人物で、とても素晴らしい魅力を彼女から感じました。

あらすじでも「1960年、チェコのプラハ・ソビエト学校に入った志摩は、舞踊教師オリガ・モリソヴナに魅了された。」と書かれており、私も同じく彼女に魅了されました。おそらく多くの人が彼女の魅力を理解できると思います。

約30年ぶりの再会

30年後に主人公がロシアに戻り旧友との再会を望むのですが、私は人と人の距離を感じました。親しいとかそういうことではなく、物理的な距離の方です。故郷が違う二人でかつ便りは何十年も前に途絶えている状況で、再会をするということはとても困難なように感じます。一方、何十年も前に交友が途絶えた友達と会おうということが、私からすればありえないと感じてしまいます。だって会おうと思いませんから。だから主人公は私とは違う感じ方をしているのだろうなと思います。

嘘つきアーニャはノンフィクションですが、同じように主人公のマリは旧友に会いに行きます。

距離の遠さと反比例するように、縁は強く硬くなったりするものなのでしょうか。

終わり

そもそも半分も読み終えていないので、とりあえずはここで今回は切ります。

もし興味がありましたら、是非ともこの本を読んでみてください。

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