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 生きていたって、人が思っているより簡単に会わなくなるし会えなくなる。会おうと思えば会えるなんて、生ぬるいことを言っていられないくらいに。たくさんの荷物に指輪が混ざった時、私の今の価値が決まった気がした、まあそんなもんなんだろう。脳内で駄々を捏ねても何にもならないんだからわかってあげようね、自分。

仮に、痛みとか怒りに鈍い分悲しみや記憶力に長けていたとして全てがバランスいい事とどちらがマシなのだろう。それぞれに得手不得手があるのだから結局はそこも個人の努力で考え方を変えるか麻痺させるかになるのか。私も地下鉄で悲しみを見失いたい。

私のたった1人の誰かと生きるか、閉じこもって1人で生きるかの二択しかない。極端な性質はこの先も変わらないだろう。たった1人の誰かとおもいあえるとしたら本当にそれに越したことはない。たまに、あなたが特別大事です、と口頭でもなんでも伝えてくれればそれで安心しきってしまうのだ。多肉植物に水をやるようにたまに。あるのかな、そんなことが。そんなに素晴らしいことが、私にもまた来るのか。だめだ、絵を描く。たくさん線を引く。丸を描く。

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