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樹高図を眺めて①

樹木の高さについて、空間的にはどのような特徴があるのでしょうか?

大地形のスケールでみたときに、高標高地域では低木林が発達することは知っていました。一方で、渓流の内部の小さいスケールではどうなのか、よく知りませんでした。

そこで栃木県のDCHMを眺めてみます。

栃木県DCHM (0.5 mグリッド)より作成:青色ほど高く、茶色ほど低い

上図のように、なんらかの規則的な模様が見えてきます。これは尾根と谷の分布に関連がありそうに見えます。栃木県より同じく提供されているDEMより陰影起伏図を作成し、比較してみます。

陰影起伏図:栃木県DEM (0.5 mグリッド)より作成

陰影起伏図を作成しました。樹高図と重ねてみます。

樹高図と地形陰影起伏図の重畳

この図をみると、谷部では樹高が高く、尾根部では樹高が低い傾向が明瞭です。オレンジ色で見えているところは10~15m程度、緑色は30m程度でありますので、渓流内でもかなり樹高に差異があることがわかります。
さらに斜面方向について観察すると、特に尾根付近では南向き斜面に対して、北向き斜面では樹高が低い傾向に見えます。

高精度・高分解能のデータセットであるからこそ見えてくるデータと思います。これから少し調べていきたいと思います。

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