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2022年7月環境CS入賞のHERO 

1.はじめに

 こんにちは。adonisと申します。4月環境では突如現れた最強脳死デッキの一種スプライトにボコボコにされていましたが、相変わらずHEROを使い続けています。先月は遊戯王では餅カエルに屈していたので、現実でたくさん餅を食べて引き分けに持ち込んでいました。4~6月は正月よりも餅を食べたかもしれないです。⇩イラストはかわいいので好きなんですけどね。

 しかし餅カエルも7月適用の制限改訂で禁止カードになり、かつての天敵カエルスプライトが事実上消滅したため、新制限適用後1発目のCSに出てきました。結果ベスト4(同率3位)になることができました。優勝していないので微妙なところですが、何人かのHERO使用者に要望を頂いたためこのnoteを書きました。(従って今回の記事はHEROの基本事項を分かっている前提で書きます。「展開方法を知りたい、効果が分からない。」という方は別の方が出されている記事を見て頂いた方が良いかもしれないです。)


2.構築

 新制限発表後1回目、且つ引っ越して間もなく知らない土地のCSということで、以下の対面を想定して構築しました。
多い:イシズティアラメンツ・スプライト・エクソシスター
数名いる:ふわんだりぃず・エルドリッチ・相剣・斬機
少数だがいる:魔術師:エンディミオン・竜儀巧・烙印デスピア・神碑

 結果当日の対面はティアラメンツ2回、スプライト2回、エクソシスター2回、斬機1回、エルドリッチ1回、相剣1回と想定通りの相手だったため、結果的に運よくマッチングが噛み合いました。

3.採用の理由

メインデッキ


E・HERO オネスティネオス×1
E・HERO リキッドマン×1
D-HERO ディアボリックガイ×2
D-HERO ディナイアルガイ×1
ヒーローアライブ×3
フュージョンデステニー×1
ミラクルフュージョン×1
墓穴の指名者×2
抹殺の指名者×1

この辺りの枚数は皆さん同じだと思うので割愛します。
 
E・HERO スピリットオブネオス×1
 以前から個人的に「ダイナマイトガイの上位互換がE・HEROで出れば…」と思っていました。このカードはまさしくそれに該当します。現在のHEROは高い展開力とワンキル性能、唯一無二の制圧モンスター2種(ダークロウとデストロイフェニックスガイ)を有していますが、ギミック性質上の欠点として、先攻でライフを減らすことが多々あります。そのためこのカードの登場前は先攻で初動がアライブしか無い場合、以下の事象が発生していました。
・灰流うららをケアできないためあえて何もせずターン終了
・運否天賦でアライブを発動して灰流うららを受け次の相手ターンに負け
・アライブは通ったが妨害を受け展開が伸びず盤面はサンライザーのみ
 しかしこのカードの登場により、最低限の展開を行ったうえで相手ターンの防御札を用意することができます。またメイン戦で増殖するGを無視してワンキルを狙ってきた相手の意表を突くこと、加えて2戦目以降はこのカードの存在を知っているが故に「サーチされることを嫌い敢えて攻撃をしない」という選択を迫ることもできます。ギガンティックスプライトの影響で登場から3か月は実質戦力外通告を受けていましたが、今期は非常に強力な盾になってくれます。実際に新環境発表後の対戦では今回のCSを含めて4回もワンキルを阻止してくれました。

E・HERO エアーマン×2
 採用枚数が1枚と2枚で別れると思いますが、個人的にはずっと2枚採用です。理由は複数ありますが、今期に焦点を当てると以下のような内容です
 
①烈風の結界像への回答
スプライトの規制とティアラメンツの台頭によりふわんだりぃずの増加が想定されたため、状況次第では負けに繋がる烈風の結界像への対策をメインデッキから考える必要がありました。
 
②名称ターン1が無い上自身で2枚目をサーチ可能
アライブでエアーマンを特殊召喚してエアーマンをサーチ。2枚目のエアーマンでオネスティネオスをサーチすれば1800+4300の攻撃力を用意できます。また特殊召喚1回以内でミドラーシュを戦闘破壊した上、メインフェイズ2にエアーマン2体でバグースカを用意するができます。
これは上述の結界像にも言えることで、結界像+えんぺんの場合アライブで特殊召喚するエアーマンは守備表示で出す必要があるため、効果でサーチしたHEROを通常召喚して結界像を破壊しなければいけません。その場合シャドーミストとヴァイオンでは結界像と相打ち、リキッドマンとディナイアルガイでは召喚権が勿体ないですが、2枚目のエアーマンであれば結界像を戦闘破壊できる上、自身の効果で後続をサーチしつつバグースカをエクシーズ召喚することができます。
 
③単純な召喚権だけで攻撃力4300を用意できる。
ハリファイバ―禁止や斬機サーキュラーの登場により、一部デッキの終着点がファイナルシグマやアストラムに変わっていました。他には既存の@イグニスタ―から出てくるジアライバルサイバースも同じような存在です。これらのモンスターに対する回答として必須なオネスティネオスをサーチできます。

E・HERO シャドーミスト×2
 
このカードも採用枚数が1枚と2枚で別れると思いますが、個人的には今期2枚しかあり得ないです。理由は以下です。

①素引きしていてもwake up破壊時のリクルート先をデッキから選択できる

②DDクロウの流行によりファリスのコストにしたシャドーミストが効果を発動できない可能性がある

③先攻でマスクチェンジと併せて引いたら強いカードNo1である

④ティアラメンツの増加により相手の先攻でも発動できる可能性がある

上記②は実際に5回線のスプライト戦(動画卓)で発生しており、初動のファリス効果コストシャドーミストに対してDDクロウを発動されました。結果デストロイフェニックスガイ+wake upまで向かい2枚目のシャドーミストをデッキから特殊召喚して事なきを得ていますが、1枚採用だったら負けていたと思います。

V・HERO ファリス×1 
V・HERO インクリース×1

 この2種の採用枚数は個人の好みとプレイスタイルの問題なので自由です。1枚の構築が気になる方、詳しくは関東の狼さんに聞いてみて下さい。私の遊戯王の師匠です。

V・HERO ヴァイオン×2
 
イシズティアラメンツの増加によりデッキから2枚が墓地に送られてしまう問題があるため3枚の採用も考えました。しかしそもそも2/35枚が相手の先攻展開で墓地に送られるとすれば、確率云々ではなく運の話であることを考えて割り切りました。逆に今期は放っておいても墓地肥やしをしてくれること、相対的にメインからディメンションアトラクターを採用するデッキのシェア増加が見込まれたこと、その結果採用を3枚にしていて複数枚を引いた時の弱さが目立つことを危惧して2枚にしました。(例えばケルベクやアギドの効果でこちらのデッキのディアボリックガイやディナイアルガイ、シャドーミスト、融合が墓地に送られたとします。ヴァイオンの目的はHEROの初動となる墓地肥やしと融合サーチであるため、ディアボリック、ディナイアルガイ、融合が墓地にある時点で召喚の優先度は一気に下がります。またシャドーミストが墓地に送られて融合がまだデッキに残っているのであれば、その時点でヴァイオンをサーチできるため問題は解決します。)

灰流うらら×3
うらら3枚採用が稀なのは私含めて少数なので、この部分は読み飛ばして頂いて良いかもしれないです。皆さんきっと3枚常時採用だと思うので。
 私は2021年4月から先月までずっとうららを2枚にしていました。理由は効果が通っても相手の展開が止まるほどの妨害性能が無く、他のカードと違って「墓穴の指名者と増殖するG、灰流うらら合わせ引き問題」が発生する可能性が上がるからです。(こちらがうららと墓穴の指名者を持っている場合、強い手札に見えますが、上手いプレイヤーはうららを先に発動してくるため、こちらが墓穴の指名者でうららを除外した処理後に相手から増殖するGを発動されるとケアできない。というやつです。)勿論汎用性が高く強いことは分かっておりますが、何も考えずに3枚採用というほどのパワーカードでは無いという印象です。
 しかし今回3枚採用にした理由は、「39枚が決まって残り1枚の採用枠を考えていた時、候補の中で最も今期環境に適した妨害札に見えた。」からです。一般的に見たら「汎用なんだからそりゃ適してるでしょ」で終わる話です。笑

増殖するG×3
 
ふわんだりぃずの増加のみ懸念点でしたが、他デッキに対しては通ったら実質ターンスキップorアドバンテージ確定のため3枚採用しました。

屋敷わらし×2
 
ムドラとケルドウのデッキ戻し効果を止めること、次いでティアラメンツの墓地効果発動を無効、おまけでエルドリッチと斬機、神碑への対策をメインデッキからできるということで採用しました。イシズティアラメンツは勝手に墓地肥やしをしている分には大した脅威ではないですが、ムドラとケルドウのデッキ戻し効果はフリーチェーンのため、ペルレイノ発動下では実質2妨害に化けます。こちらの墓地リソースを減らしながら任意のタイミングで1枚破壊をされるのは非常に厄介なため、シェアが多いと明白なこのテーマをメインデッキからメタることにしました。気持ちとしては3枚入れたかったですが、他テーマと当たって全く機能しない危険性もあるため2枚に抑えました。

三戦の才×1
 既存の手札誘発に加えてティアラメンツやイシズ関連モンスター、朱光の宣告者といったカードの採用が目立つため、先攻後攻共に発動できない可能性は低いと予想して採用しました。複数枚採用も有りですが、個人的にこのカードの強みは「最初に発動した何かに対して妨害を受ける→相手の手札を見る or モンスターのコントロールを得ることで状況アドバンテージを得る→追加の攻め手を通して勝つ」という点にあります。従ってこのカード+展開札2枚前後と合わせ引く前提でありダブりが弱いため、1枚のみ採用です。

増援×1
 
エマージェンシーコールと比較されるカードですが、サーチ候補にディナイアルガイとヴァイオンを含めることができるためこちらを採用しました。特にD-HEROであるディナイアルガイは、デッキからサーチできるか否かでデストロイフェニックスガイ融合召喚の可能性が大きく変わります。
 余談ですが何故ディナイアルガイはノーマルなのでしょうか。KONAMIの方、もしこの記事を読まれていたら日本のディナイアガイも再録等で光らせて頂けると嬉しいです。例えプロモ収録でも、5000円前後の相場なら受け入れます。m( . . )m

ハーピィの羽根帚×1
 今期の想定対面はほとんどがメインギミックから魔法罠を2-3枚置いてきます。後攻で初手に持っていて損は無く、むしろ発動したら2-3妨害を破壊して勝ちに近づくためメインデッキに採用しました。先攻で引いたら機能しないですが、そもそも今期は先攻を取っている時点でこちらが有利なので気になりませんでした。

融合×1
 このカードも最近は採用が1-2枚で別れていますね。今回はヴァイオンに加えてスピリットオブネオスでもサーチできること、イシズ関連モンスターによって墓地へ送られてもワンダードライバーで回収できること、仮にワンダードライバー効果にチェーンしてムドラやケルドウで融合をデッキに戻された場合は逆にヴァイオンでサーチできるようになることを考えて1枚にしました。ただ今期以前から融合素引きは強いので、2枚でも問題ないと思います。39枚が決まった時点で、残り1枚の候補として融合2枚目も考えていました。

マスクチェンジ×3
 このカードは環境に関わらず大半の人が無意識の3枚採用だと思いますが、少し意見があるので話を脱線させますね。私は2021年7月以降の約1年間ずっと採用を2枚に抑えていました。ふわんだりぃず、相剣、デスピア、勇者といった「ダークロウを出しても勝ちが濃厚にならないテーマ」が増えてきたからです。これに対して「ダークロウが効く相手への勝率が下がるからマスクチェンジは3枚必須」という意見も時々受けましたが、私はそうは思いませんでした。毎期HERO使用者の会話内で「HEROの有利不利はダークロウが効くか効かないか(=出したら楽に勝てるかどうか)」という話をよく耳にします。しかし遊戯王の初手には以下の8パターンが存在します。

①自分が先攻で有利盤面を作成でき、相手の手札が上振れていない。
②自分が先攻で有利盤面を作成できそうだが、相手の手札も上振れている。
③自分が先攻で有利盤面を作成できそうにないが、相手の手札も上振れていない。
④自分が先攻で有利盤面を作成できそうにないうえ、相手の手札が上振れている。
 
 上記4つに対して自分が後攻のパターンもあるので計8パターンです。この8パターンの中で「ダークロウが効く(出したら勝ち)」と言い切ることができるのは①と相手次第の②だけのため、1/8~2/8でのみ「ダークロウを出したら勝ち」理論が成立します。勝ちを意識するのであれば、有利な1/8~2/8の濃度を上げるよりも、寧ろ残りの6/8のパターンでどう有利に立ち回るかを考えなければいけません。
 とはいえ今期のトップシェアであるティアラメンツに対しては、壱世壊に軋む音とスタぺリアへのサクリファイスエスケープに使用できること、こちらが後攻でダークロウを出しても相手のギミックのほとんどを機能停止させることができることから、実質先攻妨害&捲り札として機能したため流石に3枚に戻しました。結果エクソシスター対面以外では強かったです。

禁じられた一滴×2
 6月までの約1年3ヶ月、ずっとメインデッキに3枚入れていていました。マスクチェンジ同様にティアラメンツに対して壱世壊に軋む音とスタぺリアへのサクリファイスエスケープに使用できること、今期も一定数のシェアが見込まれる様々なデッキに対し後攻の捲り札として機能するため、採用継続に変わりはありませんでした。後述するトリニティとの相性が抜群に良い点も評価が高いです。しかしディメンションアトラクターの流行を考えて2枚に抑えました。

月の書×1
 個人的にお気に入りのカードです。実際にお会いしたことがある方はご存知だと思いますが、私は以前から「HEROで考え無しの無限泡影複数採用は弱い」と言っていました。理由は内緒です。。。そして無限泡影で手が届かない部分を全て解決してくれるカードがこの月の書です。2回のYCSJでも月の書を2枚採用し、トライアルでは予選全勝1位通過(その後失速しベスト8で終了)、横浜ではオポ落ちでしたが予選で6-1できました。大半のHEROのレシピには月の書が採用されていないはずなので本当は解説をしたく無いのですが、レシピを載せている以上隠せないため情報のみ公開です。笑


エクストラデッキ


E・HERO サンライザー×1
E・HERO アブソルートZero×1
M・HERO ダークロウ×2
D-HERO デストロイフェニックスガイ×1

この辺りも固定枠だと思うので割愛します。

Wake Up Your E・HERO×1
 
先攻デストロイフェニックスガイ+ダークロウに必須のため1枚採用です。展開後の次ターン用にもう1枚欲しい時もありますが、「フェニックスガイ+ダークロウが成立すればほぼ勝っている」 or 「突破されるということはこちらの盤面が更地でミラクルフュージョンも場に残っていない可能性がある」という想定から1枚のみ採用しました。後攻ではニビルを打たれた後のワンキル補助として重宝します。

E・HERO エスクリダオ×1
 相変わらず効果が乏しい点だけ気になりますが、以下の場面で必須のため継続して採用しています。

①フュージョンデステニー初動の後展開が通り、結果ワンキルを狙う時。

②ヴァイオン初動で場のヴァイオンと手札のリキッドマンを素材に融合して2枚ドロー+ミラクルフュージョンサーチをした結果マスクチェンジをドローし、是が非でもダークロウの素材となる闇HEROを場に出したい時。

M・HERO ブラスト×1
 
エアーマンへの誘発をマスクチェンジで回避できるため採用です。特に対ティアラメンツにおいて有効です。例えば相手の場にミドラーシュとスタペリアとペルレイノが存在するとします。エアーマン通常召喚&サーチ効果に対してしてスタペリア効果を発動され、それにチェーンしてマスクチェンジを発動した場合どうなるでしょうか?まず逆順処理でブラストを特殊召喚し、スタペリアの効果不発によってHEROをサーチできます。続いてブラスト特殊召喚時の効果でミドラーシュの攻撃力を半分にし、戦闘破壊を可能にします。この一連の処理のどこかで相手がムドラかケルドウの効果を使用していたとしても、ペルレイノの破壊効果発動時にはブラストが存在しているため、その効果も500ライフポイントと引き換えで不発にできます。つまりブラストを採用しているだけで実質1-3交換の動きができるのです。

M・HERO アシッド×1
 
リキッドマンに対して対象を取る効果無効系のカードを発動された場合、このカードを採用しているかいないかで勝敗が分かれます。おまけで羽根帚もできるので高評価です。最近のHEROの構築からは抜けているようなので非HERO使用者にもアシッドは無いと勝手に認識されることがあり、水属性HEROを対象にマスクチェンジを発動すると「え、入ってるの?」と言われることが多い印象です。またブラストと共通して言えることですが、エクストラデッキのM・HEROがダークロウしかいないとマスクチェンジの長所であるバトルフェイズ中の連続攻撃を完全に活かすことができません。個人的に「マスクチェンジを3枚採用しておいてブラストとアシッドを抜いた結果、マスクチェンジを発動できず負けた。」はHERO引退レベルの悲しみなので、マスクチェンジが制限にでもならない限り採用予定です。

V・HERO トリニティー×1
 
HEROを使う理由の一つであるといっても過言ではない強カードです。相手が先攻制圧盤面を築いたとしても、HEROは一滴+トリニティーができることで捲り&ワンキルが容易になっていると考えています。一般的には構築から抜け始めているようなので、最近レシピを公開すると時々「トリニティー今いらないんじゃないのか」「入ってて草」といった声を耳にします。構築は個人の自由なので何も意見は無いですが、私は全対戦で先攻展開をできる自信は無く、後攻の時に毎回相手が先攻制圧しないことをお祈りするのも嫌です。また今回もトナメ初戦ではトリニティーによる逆転勝ちをしているため、今後も抜くことは無いです。

X・HERO ワンダードライバー×1
 HERO使用者であれば強さはご存じだと思うので細かい使用方法は割愛しますが、今回も毎試合たくさん活躍してくれました。2枚採用も考えましたが、今回は環境的に後述するバグースカを優先したため1枚に抑えました。余談ですが実はこのカードの効果もデザインもかなりお気に入りなので、もし海外でワンダードライバーのプレイマットが出たら渡米してでも買うと思います。中央にYugioh Campionship等文字が入っていたら最高。それまでは頂いたシャイニングネオスのプレイマットを重宝します。
※もしワンダードライバーの何が強いかわからないって方はネットに誰かしらが投稿しているHERO展開動画を見てみて下さい!

X・HERO クロスガイ×2
 先攻でのサーチ用に1枚は必須です。他にもデストロイフェニックスガイが壊獣等で除去され蘇生できなかった時や、三戦の才でコントロールを得たバロネスやエクソシスターエクシーズを除去する時に必要なことがあり、1枚採用だと出しどころに迷ってしまうので2枚採用しました。

X・HERO ドレッドバスター×1
 私はこのカードを昨年の冬から半年ほど不採用にしていました。理由はデストロイフェニックスガイが出て戦闘面で有利になったこと、当時の環境が勇者デスピアと天威勇者でそもそもドレッドバスターを出すところまで辿り着かない可能性があることでした。実際ドレッドバスターが無くて負けたというシーンは公認大会の1度しか無かったため、その枠を超融合用のモンスター(スターヴヴェノムやGreatTORNADE)にしていました。しかし現環境は超融合が強くなく、久々に空いた枠で代わりに使ったら想像以上に強かったの改めて採用しました。

No.41泥睡魔獣バグースカ×1
 ふわんだりぃずとエクソシスターの流行が想定されたため採用しました。アライブに対する増殖するGや、スタンバイフェイズでのディメンションアトラクター発動に対して、例えばアライブ→エアーマン特殊召喚&エアーマンサーチ→エアーマン通常召喚&後続サーチ→バグースカをエクシーズ召喚と動くことで、墓地リソースへのダメージを受けずに相手ターンの強力な妨害を用意できます。(アトラクターを発動された時点で相手のデッキが絞られ、それらのテーマは基本効果モンスター主体でデッキを回すため守備表示のバグースカで展開が止まります。)


サイドデッキ

原始生命態ニビル×2
 ティアラメンツとスプライトの台頭により今期は先期同様にニビルが弱いと予想されていましたが、それを逆手に取った展開系(5回以上召喚・特殊召喚を行うテーマ)が絶対にいると思ったので採用しました。またシェアが見込まれたエクソシスターも、ニビルが弱いという周囲のイメージから展開の途中で止まらず1ターンでマニフィカのエクシーズ召喚まで向かう気がしていたので噛み合っていました。(ちなみに今回のCSでは1度も引きませんでした笑)

幽鬼うさぎ×2
 想定対面であるスプライト、エクソシスター、ふわんだりぃず、相剣、斬機、ティアラメンツ一部カード、その他Pテーマに有効なため採用しました。直前までメインデッキの屋敷わらしと採用場所が逆でしたが、どの対面相手でも手札誘発との重ね引きで墓穴の指名者をケアできる屋敷わらしをメインデッキに、こちらをサイドデッキに変えました。

DDクロウ×2
 ティアラメンツ、エルドリッチ、竜儀巧に対する回答として採用しました。特に対ティアラメンツにおいては、複数チェーンを組むことで屋敷わらしの発動をケアされる可能性があるため、好きなタイミングで発動できるこのカードは重宝しました。また屋敷わらしはムドラとケルドウに対して温存したいことが多いため、ティアラメンツの融合効果を妨害する時はDDクロウの方が優先度が高かったです。しかし上述のテーマ以外にはメイン戦であまり機能しないため、メインデッキは屋敷わらしを優先しこちらをサイドデッキに入れました。

ドロール&ロックバード×1
 
LL、竜儀巧、SPYRAL、メガリスといった「先攻でソリティア展開され、こちらが一滴を引いていなかったら負け。」というテーマへの対策として採用しました。一滴の採用数がいつもより1枚減っていたこともあり本当は2枚採用したかったのですが、枠の都合上他のカードを優先し、最低限の1枚だけ入れました。

ライトニングストーム×2
 
魔封じの芳香流行時は抜いていましたが、今期はそのような印象がなく、羽根帚でも記載したように魔法罠を2-3枚置いてくるデッキが多いため採用しました。純粋な罠型デッキへの対策になる点も高評価でした。

ツインツイスター×2
 クイックエフェクトである点が強く、エルドリッチ、ふわんだりぃず、ダイノルフィア、各種罠型テーマ、こちらが先攻時のPテーマへの対策として採用しました。コストもHEROであればそれほど気にならないため使用感に問題は無いです。強いて言えばコストをシャドーミストにした時チェーンでDDクロウを発動されないようお祈りです。

コズミックサイクロン×1
 ドロール&ロックバード2枚目と迷った結果、確実にいる紫毒の魔術師と墓守の罠対策で採用しました。またエルドリッチやふわんだりぃず、神碑のような一定数のシェアが見込まれるテーマはもちろん、表現は悪いですが真竜や海のような「シェアは少ないが固定使用者自体は1名くらいいそうなデッキ」にも効くため、「〇〇は想定してなかった。コズミック入れておけば…」とならないためのお守り的な存在でもありました。笑

次元障壁×3
 個人的に今期の先攻妨害はこのカードしか信用できないです。地域差はありそうですが、先期終盤からライトニングストームやサンダーボルトの流行を感じていました。結果サイドチェンジ後のモンスターや永続罠による妨害は相手の引きに左右されることになるので、フリーチェーンで発動できターン中の行動を制限できるこのカードが最も適していると判断しました。加えて今回のCSは「37分経過後のEDは先攻後攻決め直し」というルールでした。自分が選択権を獲得できるのか、そして相手が選択権を得た時に先攻後攻どちらを選ぶのかは、EDの性質上全く予想できません。そのような場面でもこのカードは以下の役割を果たしてくれます。

〇自分が先攻の場合
→純粋な相手ターンの妨害

〇自分が後攻の場合
→①抹殺の指名者の宣言対象
   ②こちらのターンでワンキルできなくても相手の盤面を返しこのカードを伏せることで、次の相手ターンを制限でき実質的な勝ちに繋がる。

 HERO自体融合テーマなのに融合を宣言したら相性が悪いと感じる人が多いようですが、そもそもこちらがダークロウやデストロイフェニックスガイを展開をできなかった時は融合を宣言し、それらがいる場合はシンクロかエクシーズを宣言することで今環境デッキのほとんど展開は止まります。


4.不採用の理由

 候補をあげるときりが無いのでよく採用候補の話題にあがるものだけ記載します。「〜の不採用はなぜ?」等ありましたらTwitterで聞いてください〜

E・HERO ネオス
E・HERO フレイムウィングマン
E・HERO シャイニングネオスウィングマン
インスタントコンタクト
フェイバリットコンタクト

 イシズティアラメンツの流行によりそもそもフェイバリットコンタクトの効果を通させてもらえない可能性が高いこと、このカードで出す理想の妨害であるシャイニングネオスウィングマンがティアラメンツに対して有効ではないことからまずフェイバリットコンタクトの採用を見送りました。その結果インスタントコンタクトで特殊召喚して嬉しいHEROはサンライザーのみになり、5枠使ってまで行うことではないので他のカードの採用も同様に見送りました。シャイニングネオスウィングマンは格好良いし使いたい気持ちはあるのですが、CSを「決まったら楽しい」だけで勝てるほど自分は強くないので…笑

N アクアドルフィン
 今回の構築的に先攻での素引き以外は機能しないこと、ENシャッフルとエンゲージネオスペース不採用から他カードとの噛み合いも少ないことから採用を見送りました。この枠に3枚目の灰流うららを入れました。

N マリンドルフィン
E・HERO マリンネオス
 
インスタントコンタクト不採用のため特殊召喚する手段が無く、仮に特殊召喚したとしても相手がティアラメンツか分からない状況で効果を使用するのは危険なため、見送りました。

※ネオス愛好家に勘違いされないように補足です。先期の公認大会ではネオスを使って遊んでいたのでモンスター自体は好きですが、CSはそれ以上に環境を考えないといけないということです。

E・HERO ソリッドマン
 エマージェンシーコール不採用のため素引き前提であり、貴重な通常召喚権を使用して効果を発動しても他のHEROとバグースカを出す以外にティアラメンツ、エクソシスター、ふわんだりぃずへの回答にならないため採用を見送りました。(ティアラメンツ…スタぺリアで無効にされる or ミドラーシュでその後の特殊召喚ができない。エクソシスター…マニフィカで除外されバグースカにたどり着けない。ふわんだりぃず…地図効果発動のきっかけになってしまう。)

D-HERO Bloo-D
Dフォース

 ライトニングストームの流行、ムドラとケルドウで攻撃力を下げられる、運次第ではティアラメンツのハゥフニスとシェイレーンの効果で貫通される、エクソシスターリタニアで簡単に突破される等、今期は「出したら勝ち」と断言することができないため見送りました。

クロスキーパー

 このカードはすごく強いのですが、イシズティアラメンツとディメンションアトラクター、DDクロウが流行っている以上発動の機会はほぼ無いため見送りました。

ENシャッフル
 発売日に複数積みで試し、使用感はすごく良かったです。しかしこのカードを採用する目的であった「先攻で1度誘発を受けた後に他のHEROへ入れ替えて貫通する」という部分が薄れていることに気づき、採用を見送りました。(先期と異なりエフェクトヴェーラーや無限泡影等モンスターの効果を無効にするカードを採用するデッキが限られており、その上トップシェアのティアラメンツがどちらも採用していないという意味です。)

EN-エンゲージネオスペース
 
リンクHEROとバグースカを召喚できなくなること、ネオスとインスタントコンタクトを不採用のためこのカードからスタートしてもデストロイフェニックスガイ+ダークロウに辿りつかないことから見送りました。

E-エマージェンシーコール
 
イシズティアラメンツにデッキを破壊され「勝つためにデッキ内に○○が残っているかどうか」という状況で、後から引いても発動できない可能性がある名称指定のサーチを入れるのは危険なため見送りました。毎回初手にあって且つ自分が先攻なら入れてもよいと思います。

エフェクトヴェーラー

 ディメンションアトラクター適用下では機能しないこと、わざわざ光属性を墓地に送り相手にライナの蘇生対象をプレゼントしたくないことから不採用でした。

スカルマイスター
 
ステータス以外はフリーチェーンであるDDクロウの方が小回りが利いて優秀なため、不採用にしました。

アーティファクトロンギヌス
 
調整段階では入れていましたが、想定される対面でこのカードが無いと厳しい相手がふわんだりぃずのみだったため、代わりにコズミックサイクロンとツインツイスターを入れて不採用にしました。ちなみにこのカードを抜いた結果、ディナイアルガイを除く69/70枚が光ったので心の中でニヤニヤしていました。

接触するG
 エクソシスターに対して抜群のメタ性能がありますが、枠の都合上他のテーマにも有効な幽鬼うさぎとニビルを優先しました。

月女神の鏃
 調整段階(というか前日)まで入れていました。しかしイビルツインギミックや旧神ヌトスを入れていないため、純粋に融合モンスター、エクシーズ、リンクモンスターとの1:1交換になること、想定される対面でこのカードが無いと絶対に勝てないテーマがいないことを考慮し、枠の都合上採用を見送りました。発動すればティアラメンツとエクソシスターに対して有利に戦うことができるため、サイドデッキの枠が空いていれば非常におすすめです。

金満で謙虚な壺
 発動した時点で最大の妨害である増殖するG、ディメンションアトラクターのケアになっていないので不採用にしました。またこのカードのメリットある「デッキの上から6枚を確認しサーチできる」がHEROでは実現しないのも微妙です。(6枚もエクストラデッキから飛ばすカードが無いため、発動してもだいたい3枚しか除外しないのでは…)安定性重視の方、サイドチェンジ後の先攻にマスクチェンジや妨害札を意地でも引き込みたい方は入れても良いと思います。

心変わり
 海外での制限緩和を見て3枚買いましたが、日本では禁止カードのままでした。

サンダーボルト
 ティアラメンツに対しては効果発動の機会をプレゼントしてしまい、スプライトに対してはキャロットで無効化されてしまいます。またふわんだりぃずとエクソシスターに対してはライトニングストームとうさぎを採用していたため、枠の都合上不採用にしました。流行る対面によっては3枚採用したいカードです。

冥王結界波
 先期のスプライトのように複数モンスターの効果を無効化しないと絶対に勝てない対面がいないこと、Bloo-D不採用によりこのカードを発動した後に盤面を捲って且つ次の相手ターンでこちらが有利になる展開を想像できなかったことから不採用でした。

超融合
 想定される対面で素材にできそうなモンスターが少ないため、不採用にしました。(エクソシスターは光属性、ティアラメンツは素材にしても効果で発動の機会をプレゼントするだけ、ふわんだりぃずは風属性、スプライトの妨害効果持ちは炎属性。)

拮抗勝負
 状況によってはとてつもないアドバンテージをもたらしてくれますが、反対に状況によっては解決にならない可能性があるため不採用にしました。(例えばエクソシスターやティアラメンツに対しては魔法罠を発動できてもマニフィカやスタぺリアが残ってしまい、結局バトルフェイズを終えた上で貫通手段を考えなければならないという意味です。)

無限泡影
 月の書の部分で記載した通り、個人的にHEROの無限泡影を強いと思っていません…

群雄割拠・御前試合
 
次元障壁で記載した通り永続罠への信用がなかったため不採用にしました。現在のHEROにはライトニングストームが決定打にならないので本来はサイドチェンジ後に永続罠を強く使うことができるはずなのですが、相手がHERO使用者でもない限り恐らくそのことを知らないので、前環境でも「後攻時にとりあえず投入してくるライトニングストーム」で思わぬ打撃を受けてしまうことが多々ありました。こういったカードを入れるならいっそ対策されにくいメインデッキだと思います。

レッドリブート
 罠対面に対して非常に有効ですが、初手に無いと意味が無いこと(永続罠の効果を適用されてから引いても解決にならない)、ほかに魔法罠を除去するカードを5枚採用していたことから不採用にしました。

神の宣告
 想定していたトップシェア(ティアラメンツとスプライト)は手数で押してくるので、1枚止めてもこちらのライフが4000になった結果追加のモンスターでライフを削られてしまうということが想定され不採用にしました。また効果発動での特殊召喚が多いティアラメンツに対してはそもそも発動機会が少ないです。ダークロウ+神の宣告とか文字だけ見たらすごく強いんですけどね!

5.対戦レポート

予選 5-1

1回戦 相剣 🎲先攻 〇✕〇

1戦目 
ヴァイオン通常召喚に泡影を発動されてストップ。今期メインデッキに泡影が入っていることからティアラメンツ、エルドリッチではないと認識してこちらのターンを終了。相手ターンで莫邪召喚され相剣と判明。増殖するGを発動したところ通ったため、相手は赤霄をシンクロ召喚しヴァイオンを戦闘破壊+相剣暗転セットでターン終了。返しに月の書で赤霄を裏側守備表示にし、サンライザー+HEROを展開して勝ち。

2戦目
相手赤霄+バロネス+セット2枚でターン終了。こちらのターンでアライブからワンキルを狙うも手数が足りず、赤霄とバロネスの効果発動を誘導した後で三戦の才を発動。バロネスのコントロールを奪い起動効果でセット1枚(わが身を盾に)を、戦闘で赤霄を破壊。メインフェイズ2にバロネスとエアーマンを素材にクロスガイを特殊召喚して相手のトップが初動でないことをお祈りするが、見事にトップで龍相剣現を引かれて負け。ナイストップ。

3戦目 
ダークロウが効かないためデストロイフェニックスガイ(墓地にHEROは6枚)を守備表示で融合召喚してターン終了。相手ターンで赤霄+承影(除外は1枚)シンクロ召喚。こちらのターンでバトルフェイズに入りフェニックスガイで赤霄を攻撃。攻撃宣言時の赤霄効果発動にチェーンしてフェニックスガイの効果を発動し、自身と赤霄を破壊。こちらのフィールドに他のカードが無かったため承影効果は発動できず、そのままターン終了。相手ターンで泰阿通常召喚時にフェニックスガイの効果を発動し自身と泰阿を破壊。(確かこのあたりでET開始)バトルフェイズで承影の攻撃宣言に対してスピリットオブネオスを特殊召喚。返しのターンにフェニックスガイとスピリットでダメージを与え、手札にうさぎとうららを構えて勝ち。承影ではなくバロネスをシンクロ召喚されていたらスピリットを出せなかったかもしれないので、初戦からひやひやでした。笑

2回戦 エルドリッチ 🎲後攻 〇〇

1戦目
相手強欲で金満な壺スタートに対してうららを発動したところ、アンデットワールド+3伏せでターン終了。この時点でエルドリッチと判明。こちらのターンでエアーマン通常召喚&サーチ効果発動に対してワッケーロ&澱神アポピスを発動。それにチェーンして月の書を発動しエアーマンを裏側守備表示に変更。アポピスの効果を回避してサーチしたファリスを特殊召喚&設置したインクリースの効果発動に対して2枚目の澱神アポピスを発動される。相手の盤面が全て公開情報になったところでフュージョンデステニーを発動しデストロイフェニックスガイ+を特殊召喚。アポピスを1体破壊してターン終了。相手メインフェイズにインクリースとヴァイオンを特殊召喚し、エンドフェイズにフェニックスガイ効果発動を宣言したところで相手サレンダー。

2戦目
相手強欲で金満な壺スタートで2枚ドロー。アンデットワールド+セット3枚でターン終了。こちらのターンでアライブからシャドーミスト特殊召喚&マスクチェンジサーチ。バトルフェイズのシャドーミスト攻撃宣言に対してコンキスタドールを発動されたため。チェーンしてツインツイスター(対象はセット1枚とコンキスタドール)、それにチェーンしてマスクチェンジを発動。メインフェイズ2にツインツイスターをもう1枚セットしてターン終了。相手ターンで2枚目の強欲で金満な壺を発動され2枚ドロー。ダークロウ効果で手札から神の宣告を除外し、相手の3枚セット後エンドフェイズ宣言に対してツインツイスターを発動しセットを2枚破壊。こちらのターンでヴァイオンを通常召喚したところで相手サレンダー。

3回戦 エクソシスター 🎲後攻 ✕〇〇

1戦目
アトラクター+マニフィカ+リタニアを構えられ絶望的。盤面処理だけでも考えて除外されることを覚悟で色々した後フュージョンデステニーからデストロイフェニックスガイを融合召喚。フェニックスガイ効果を発動したところマニフィカから入れ替わったミカエリス効果を発動されたためチェーンしてマスクチェンジを発動。処理時にこちらの盤面が2枚になるためリタニアでフェニックスガイを除外されてもミカエリスを除去できる算段だったが、ミカエリスのエクシーズ召喚によりリタニア追加効果で除外できることを忘れていた…逆順処理の結果フェニックスガイの効果が不発になり、エクシーズ素材を残したミカエリスが残ってしまう。三戦の才で2枚ドローかハンデスを迷った結果、何を引いてもアトラクター下では動くことができないためハンデスを選択。(ミカエリスはコントロールを得ても処理できないことが確定していたため放置)手札を確認したがアトラクターとDDクロウで解決には至らず。相手ターンでリソース差が開いて負け。

2戦目
ヴァイオン+サンライザー守備表示(ライトニングストームで魔法罠を宣言させるため)+2枚ドロー+次元障壁をセットしてターン終了。相手ターンでライトニングストーム(宣言魔法罠)に対して次元障壁を発動しエクシーズ宣言。マルファ効果+ソフィア通常召喚。マルファでサンライザーを破壊され、セット追加でターン終了。こちらのターンでミラクルフュージョンを発動しアブソルートゼロを融合召喚。リキッドマンの2枚ドロー効果に対してエクソシスター3体がミカエリス、アソフィール、ジブリーヌに変わる。このターンアブソルートゼロの墓地効果は使用できないため、「融合素材で墓地に送っていたインクリースを魔法罠ゾーンに置き、相手メインフェイズにアブソルートゼロをリリースしよう。」と考え、バトルフェイズにアブソルートゼロでジブリーヌに攻撃。(反射で300ダメージを受ける)インクリース効果発動を宣言するが、アソフィールの効果が適用されていることを忘れていてただ300ダメージ受けただけになる。アブソルートゼロの墓地送りはケアしたのにインクリースを発動できないのは忘れていて…笑。ミカエリスの除外効果が残っていたため、ブラフである墓穴の指名者を除外してもらえるように演技しながら、2枚目の次元障壁と一緒にセットしせエンドフェイズを宣言。エンドフェイズにミカエリス効果で墓穴を除外されセーフ。こちらの思考を読まれてもう片方を除外されていたら負けていたのでヒヤヒヤしました。相手ターンのスタンバイフェイズで次元障壁を発動しエクシーズを宣言。相手は闇の護封剣でアブソルートゼロを裏側表示にしてターン終了。こちらのターンでアブソルートゼロをリリースしてファリスをアドバンス召喚。アブソルートゼロ効果発動に対して墓穴の指名者を発動されるが、その後デストロイフェニックスガイを融合召喚し、盤面を減らしていったところで相手がサレンダー。(大会のルール上、マッチ開始55分経過すると時限警告で次回戦のマッチ1戦目がシングルロスになるため、予防で3戦目に移行したのだと思われます。)

3戦目
EDのため先攻後攻決め直し。ダイスに勝てる確証が無かったため、サイドチェンジは後先どちらでも機能する障壁、一滴、うさぎ、ニビルを投入。結果ダイスは相手が勝ち、相手の先攻でスタート。金満で謙虚な壺スタートで6枚めくった後に事故が発生。どうやら壺にチェーンしてアトラクターを発動し忘れたようです。処理でデッキをめくってしまっているため巻き戻せず、結果的にアトラクター回避。(ここで発動されていたら恐らく負けていました…)マニフィカ+リタニアでターン終了。こちらのターンで羽根帚を発動しリタニアを除去。展開途中のマニフィカ効果に対して一滴を発動し、サンライザー展開を始めたところで相手がサレンダー。

4回戦 斬機 🎲後攻 〇〇

1戦目
相手ヒートソウルリンク召喚+セット2枚でターン終了。こちらのターンで展開中にうららとわらしと墓穴と泡影で妨害を受けたが、ワンダードライバーをリンク召喚してミラクルフュージョンを使いまわし、サンライザー+ワンダードライバー+エスクリダオを展開。相手ライフが6000になっていたため勝ち。

2戦目
サイバネットマイニング(コストはドットスケーパー)で斬機サーキュラーをサーチ。ドットスケーパーの特殊召喚に対して増殖するGを発動したところ展開ストップしセット1枚でターン終了。こちらターンのスタンバイフェイズで増殖するGを発動されたため墓穴の指名者を発動。メインフェイズでフュージョンデステニーの発動に対して相手が異次元グランドを発動。素材をデッキのディアボリックガイ2枚にしてフェニックスガイを特殊召喚。シャドーミストを通常召喚しフェニックスガイでドットスケーパーを戦闘破壊しターン終了。(しかしドットスケーパーは異次元グランド適用中で除外されたため結果フィールドに特殊召喚)相手ターンでサーキュラー特殊召喚。(コストは斬機シグマ)墓地のシグマ効果に対してDDクロウを発動。その後相手がは斬機サブトラを手札から特殊召喚。相手の手札が残り2枚だったため、もう1枚くらい見てからフェニックスガイ効果を使おうを考えていたらサーキュラーの誘発効果とダランベルシアンのエクシーズ召喚を通してしまい、斬機方程式と斬機ダイアをサーチされる。フェニックスガイを貫通されるため「完全に間違えたやばい」と焦っていたが、相手が先に方程式を発動してくれたため処理後にフェニックスガイ効果でシャドーミストとダイアを破壊。シャドーミスト効果でスピリットオブネオスをサーチしたところワンキルができなくなったようで、トランスコードトーカー+ヒートソウルを展開してターン終了。返しのターンでエアーマン通常召喚&オネスティネオスをサーチ。メインフェイズにオネスティ効果をエアーマン対象で発動。素引きしたミラクルフュージョンを発動し、チェーンしてフェニックスガイの効果でトランスコードトーカーとミラクルフュージョンを破壊。処理でサンライザーを融合召喚し攻撃して勝ち。

5回戦 カエルスプライト 🎲先攻 〇✕〇 動画卓

1回戦
シャドーミストをコストにファリス効果を発動したところ、チェーンしてシャドーミストを対象にDDクロウを発動される。盤面がデストロイフェニックスガイのみになりそうで怪しかったため、無理やりWake up→シャドーミスト特殊召喚の動きに向かう。手札に誘発(確かうららか増殖するG)を構えてターン終了。相手ターンでスプライト展開をフェニックスガイとうららで妨害したところで相手サレンダー。

2回戦
増殖するGが通り相手セット1枚+鬼ガエル+レッドスプライトでターン終了。こちらのターンでアライブを発動してシャドーミストを特殊召喚し効果破棄。バトルフェイズでシャドーミストと鬼ガエルを相打ちにしてレッドを無力化し、シャドーミスト効果でファリスをサーチ。メインフェイズ2でファリス展開からデストロイフェニックスガイを狙うが神の警告でインクリース効果を阻止される。返しの相手ターンで2枚目の増殖するGが通ったものの、ライフ4000のためスプライト特殊召喚から攻撃されて負け。

3回戦
初手指名者2種、うらら、増殖するG、オネスティネオスで「負けそう~」と思いながら2枚セットしてターン終了。相手ターンで素早いビーバーの特殊召喚効果に対してお祈り増殖するGを発動したところ通り、相手の展開ストップ。こちらのターンにG+ドローフェイズで引いたアライブ+ファリスで展開。途中までニビルを打たれた後にWake upでワンキルする方向で展開していたが、リキッドマンの2ドローで三戦の才を引いたため手札を見てニビルが無いことを確認。雑にドレッドバスターとHERO2体を並べて勝ち。相手の初手に獣王アルファと増殖するGがあったようなので、こちらの事故が結果的に嚙み合った。

6回戦 イシズティアラメンツ 🎲後攻 ✕〇✕ 

1回戦
ムドラ+ミドラーシュ+ペルレイノ+墓守の罠+墓地にムドラでターン終了。こちらの手札がミラクルフュージョン、マスクチェンジ、フュージョンデステニー、ヴァイオン、屋敷わらし、何かで強いはずが動けない手札になる。ヴァイオン通常召喚&効果発動に対して相手が朱光の宣告者発動。(コストはアギド)チェーン2でヴァイオンを対象にマスクチェンジを発動するが、チェーン3で相手が墓守の罠の効果を発動。さらにチェーン4で墓地のティアラメンツを対象にムドラの効果を発動。ここで屋敷わらしを発動しなければいけなかったのですが、ボケーっとしていてペルレイノが盤面にあることを忘れていました。結果逆順処理で墓地のティアラメンツがデッキに戻る→墓守の罠でケルベクをサーチ→ダークロウ特殊召喚→朱光適用→ヴァイオン効果無効となり、その処理後にチェーン1アギドの5枚墓地送り、チェーン2でペルレイノの破壊効果を発動されてしまいダークロウが何もせず破壊。ミドラーシュが残っているためフュージョンデステニーは発動できずターン終了。相手のリソースが豊富に残っており次のターンでライフを削られて負け。

2回戦
ヴァイオン+サンライザーを展開したところでケルベク効果によりサンライザーがバウンスされる。三戦の才で手札を確認したところ、愚かな埋葬、ケルドウ、巫女、メイルゥだったため、ランク4エクシーズを阻止するためケルドウをデッキに戻す。マスクチェンジをセットしてターン終了。相手ターンのドローがレイノハートのようで通常召喚&効果発動。チェーンしてマスクチェンジを発動し、ティアラメンツ墓地送りは阻止。レベル4が2体並んだためあるカードが出るとまずいと思ったが、入っていなかったようで守備表示のバグースカをエクシーズ召喚しターン終了。こちらのターンにミラクルフュージョンでアブソルートゼロを融合召喚。リキッドマン効果で手札のディアボリックガイを捨て、その後効果でデッキからリクルート。アブソルートゼロとディアボリックガイでリンク召喚してバグースカを破壊し、後続のHEROで攻撃して勝ち。

3回戦
相手の先攻でキトカロス+伏せでターン終了。こちらのターンでエアーマンを通常召喚&どうせモンスターは墓地に送られるだろうということでリキッドマンをサーチ。相手ターンで展開中に増殖するGが通りドローできるが毎度相手の展開に一手間に合わない誘発を引き続け、最終盤面にはミドラーシュ、スタぺリア、レイノハート、壱世壊に軋む爪音という強盤面が成立。展開が完了したタイミングで手札の誘発はうさぎ、クロウ2枚が残る。もう1枚早くDDクロウを引いていたらミドラーシュ成立を阻止できたので、ミドラーシュ特殊召喚時のドローでDDクロウを引いたときは苦笑。こちらのターンに墓地のムドラを対象にDDクロウを発動。(リキッドマンの効果使用前に墓地のムドラ効果を使ってもらうため)リキッドマンでシャドーミスト蘇生を考えていたがまだデッキに残っていたため、止むを得ずエアーマンを蘇生対象に選択。リキッドマン効果に対して発動されたスタぺリアはうさぎによって破壊し、蘇生したエアーマンでオネスティネオスをサーチ。爪音ケアのためリンク召喚したかったがミドラーシュのせいで特殊召喚できず、そのままバトルフェイズに入るが壱世壊に軋む爪音でエアーマンを裏側守備表示にされる。墓地に送られたティアラメンツに対してDDクロウを発動し、リキッドマン+オネスティネオスでミドラーシュを破壊。エアーマンが裏側のためメイン2でリンクもエクシーズもできずターン終了。続く相手ターンで2枚目の増殖するGが通りスピリットオブネオスをドロー。加えてデッキに融合が残っていたため「返しでワンキルできるかも…!」と考えるが、イシズモンスターのデッキ10枚墓地送り+G適用中の連続特殊召喚でデッキが無くなり負け。面白かった。

決勝トーナメント

1回戦 エクソシスター 🎲先攻 〇〇

1戦目
初手が融合、ミラクルフュージョン、リキッドマン、インクリースと動けない手札だったため、アブソルートゼロを融合召喚。リキッドマンの効果でアライブとシャドーミストをドローしたためシャドーミストを捨て、スピリットオブネオスをサーチしてターン終了。相手ターンでまさかのメインサンダーボルトを受けアブソルートゼロが機能せず破壊される。その後マニフィカがエクシーズ召喚されるがスピリットの特殊召喚時サーチ効果を警戒してか攻撃せず、セット2枚でターン終了。マニフィカへの回答が無くピンチだったが、トップで禁じられた一滴をドロー。アライブでエアーマンを特殊召喚してシャドーミスト2枚目をサーチ。(一滴のコスト確保のため。バディスが発動されることを考えるとコストが3枚必要だった。)ミラクルフュージョンの発動にチェーンして相手がエクソシスターバディスを発動。効果処理でエクソシスターが2体特殊召喚された後にWake upを融合召喚。その後リキッドマンのドロー効果に対して発動された下級エクソシスター2枚の効果にチェーンして一滴を発動。(コストはシャドーミストを含む手札のHERO3枚)しかし相手の残るセットが墓穴の指名者で、一滴にチェーンして墓穴(対象はシャドーミスト)を、それにチェーンしてマニフィカの除外効果を発動される。結果下級2体のエクシーズ効果は防いだがwake upが除外され、場はエアーマンのみ。リキッドマンの2ドローで何か引け〜と思いながら見るとヴァイオンとディアボリックガイ。ディアボリックガイを捨ててヴァイオンを通常召喚&ディナイアルガイを墓地送り。融合が既に墓地にあったため、ワンダードライバーをリンク召喚して融合を回収し、トリニティを融合召喚。5000の3回攻撃で勝ち。

2戦目
相手の先攻でマルファ+エリス+セット3枚+手札1枚でターン終了。(確かマルファ効果に増殖するGで止まってくれたような記憶)こちらのターンでライトニングストーム(宣言魔法罠)を発動したところリタニア、バディス、増殖するGをチェーンされる。結果リタニアで墓地の増殖するGが除外&追加処理によってバディスで出てきたソフィアとイレーヌを素材にアソフィールがエクシーズ召喚される。その後チェーン1アソフール、チェーン2マルファで発動されたためチェーン3で幽鬼うさぎを発動してマルファを破壊。その後アライブを発動してエアーマンを特殊召喚&2枚目のエアーマンをサーチ。三戦の才で手札をデッキに戻した後エアーマンを通常召喚してオネスティネオスをサーチ。バトルフェイズでエリスとアソフィールを戦闘破壊してターン終了。相手ターンで1枚魔法罠を伏せターン終了。この時点で相手ライフが4200、場に3600分の攻撃力が用意されていたため、「相手の伏せ次第では600以上のモンスターに繋がるカードを引けば勝ち!」という状況でドローしたのがインクリース笑。ただ攻撃力が600を超えていたのでそのまま通常召喚して勝ち。今まで素引きインクリースはストレスの元でしたが、この件で少しインクリースが好きになりました。

準決勝 スプライト 🎲後攻 ✕✕

1戦目 
ユニオンキャリアー+ギガンティックスプライト(バスターブレード装備)+4伏せという恐怖の盤面。手札がリキッドマン、ディアボリックガイ、オネスティネオス、マスクチェンジ、ミラクルフュージョンという何とも言えない手札で一瞬サレンダーを考えたが、冷静になったら噛み合っていることに気づき続行。リキッドマンを通常召喚してバトルフェイズ。スタートステップにスプライトスターターを発動されたため、レッド特殊召喚をケアするためにチェーンしてオネスティネオスを発動。ジェットを特殊召喚されたがバトルを続行し、リキッドマンでギガンティックスプライトを戦闘破壊。その後バトルフェイズ中にアシッドを特殊召喚して羽根帚を狙うが中央に伏せられていた無限泡影で無効化される。止むを得ずキャリアーを戦闘破壊し、メインフェイズ2に満を持してミラクルフュージョンを発動。「アブソルートゼロを出しつつ2ドローして手札のディアボリックガイを墓地に送る。ワンちゃんの夢を見ることができるぞ。場にアシッドがいるからチェーン泡影をケアして、真ん中か右端で発動だな。やっぱりHERO=主人公なら真ん中でしょう!」と心の中でニヤニヤしながらミラクルフュージョンを置いた場所は中央列。手札が噛み合ったことに夢中すぎてバトルフェイズに泡影を発動されていたことを完全に忘れていました。ミラクルフュージョンの効果は不発に終わりました。もちろん負けました。

2戦目
先攻で手札がディアボリックガイ、ディナイアルガイ、マスクチェンジ、ヴァイオン、幽鬼うさぎ。スタンバイフェイズに相手がディメンションアトラクター発動。ご想像通り負けました。ティアラメンツ戦ならかなり良い手札だったのでちょっと悔しかったです。

3決 イシズティアラメンツ ー

会場店舗の時間都合により引き分けて同率3位

5.総括

 以上が今回の結果です。各対面へのサイドチェンジや戦い方は採用しているカードとプレイスタイル、思考によって大きく変わるため、今回は割愛します。(例えば個人的に今回はヴァイオン2、融合1、クロウとわらし複数採用ですが、一般的にはファリス3、ヴァイオン3,インクリース2、融合2、クロウとわらしは必須では無い、泡影は2-3積みという考え方の方が多い印象です。) 従って、極論自分が使いやすい構築にするのが一番ストレスなく遊戯王を楽しむことができます。むしろ「○○が~~強いって言っていたから入れてみよう。逆にーーは弱いらしいから減らそう。」は止めた方が良いです。調整段階で自分自身でも試し「結果どういう理由でそのカードが必要だったか、もしくは不要だったか。」を全てのカードに対して説明できる状態で大会に出ることをお勧めします!そうでないと負けた時誰かのせいにしちゃいますからね~(とはいえTwitterで質問頂いた際はきちんとお返事します🙂)
 今回の記事が参考になるかわかりませんが、最後まで読んで頂きありがとうございました。HERO愛用者の皆さん、これからも楽しんでHERO使いましょう!