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これを見れば大会もバッチリ◎ 複雑な遊戯王のルールを解説!

※全文無料です※ 
こんにちは、adonisと申します。
今回は「カードの効果分類、各フェイズの進行、チェーンブロック、優先権」等の、遊戯王の基本的なルールについてまとめてみました。基本ではありますが、これが結構複雑で、1回ルールブックに目を通しただけでは理解できない部分がたくさんあります。周りで最近遊戯王を始めた人は揃ってルールが複雑と言っていました。正直、遊戯王のルールは難解です。 
 そこで正しいルールをより多くの人に知って欲しいと思ってこの記事を書きました。古参故にルールへの理解は多少あると自負しています笑。これを見れば初心者の方は対戦におけるゲームの一連の流れが分かり、経験者の方もより一層ルールを理解できると思います。良かったら見てみて下さい!
 (ルールブックを見ても初見では理解できないような内容に焦点を当てているため、公式ルールブックに載っているような簡単なもの:モンスターの種類やステータスの見方は省略しています。)

 今回は試しで一番下に投げ銭のコーナーを作ってみました。お役に立てましたらボタンをポチって頂けると嬉しいですm( _ _)m
もちろんポチらなくても記事は最後まで読むことができます!強制ではありません!お金が欲しい訳ではありません!記事作成にけっこう時間をかけたので試しに置いてみるか~という軽い気持ちです m( _ _)m

A.カードの効果分類


1.モンスター効果


 ①起動効果

自分ターンのメインフェイズに、効果の発動を宣言して使用します。
(例:ローンファイア・ブロッサム


 ②永続効果

 効果の発動を宣言しなくても、そのモンスターがフィールドに表側表示で存在する限り継続して適用される効果です。
(例:混沌幻魔アーミタイルの①と②の効果)

 そのモンスターがフィールド上に表側表示で存在した瞬間に効果が適用されます。反対に裏側守備表示になったり、戦闘での破壊が確定したりした時点で効果が適用されなくなります。
(例:人造人間ーサイコ・ショッカーが召喚・反転・特殊召喚に成功した場合「お互いにフィールドの罠カードの効果を発動できず、フィールドの罠カードの効果は無効化される。」が適用され、相手プレイヤーはその召喚成功時に激流葬を発動できません。)


 ③誘発効果

「~した時発動できる。~した場合発動できる。~した時発動する。」等と記載された効果です。カードごとにその効果を発動できるタイミングが決められています。
(例:E・HERO エアーマン  /  フルール・ド・バロネスの③の効果)

※2014年3月までは「リバース効果」という効果が存在していましたが、現在はこれも誘発効果の一つとして扱われています。(昔のテキストで「リバース:~する」と記載があるものが該当します。)


 ④誘発即時効果

 特定の条件下で、相手ターンでも任意に発動できる効果です。「この効果は相手ターンでも使用できる。」「自分・相手ターンのメインフェイズ(バトルフェイズ)に~できる。」と記載があるものが多いです。
(例:白の聖女エクレシアの②の効果 / D.D.クロウ

 また、カードの発動や効果を無効にする効果は「相手ターンでも発動できる」という記載はありませんが、基本的に誘発即時効果に分類されます。
(例:フルール・ド・バロネスの②の効果)


 ⑤上記4つに分類されない効果

4つの効果分類に当てはまらない、ルールのような効果です。
(例:サイバー・ドラゴン

 公式では「起動効果・誘発効果・誘発即時効果・永続効果のいずれにも分類されない効果です。(この効果で特殊召喚する際に、チェーンブロックは作られません。)」という記載をされています。説明が長いのでプレイヤー間ではよく「ルール効果」というような表現をします。


2.魔法


 ①通常魔法

 基本的に自分ターンのメインフェイズでのみ発動可能です。発動後はカードに特別な記載が無い限り墓地へ送ります。また、効果解決時に自身がフィールド上に存在しなくても効果は適用されます。
(例:ヒーローアライブ


 ②儀式魔法

 基本的に自分ターンのメインフェイズでのみ発動可能です。発動後はカードに特別な記載が無い限り墓地へ送ります。また、効果解決時に自身がフィールド上に存在しなくても効果は適用されます。
(例:宣告者の予言


 ③永続魔法

 基本的に自分ターンのメインフェイズでのみ発動可能です。発動後はそのまま表側表示でフィールド上に残り続けます。発動の効果解決時に自身がフィールド上に存在しないと効果が適用されません。また、効果解決後にフィールドから離れた場合も効果は適用されなくなります。
(例:炎舞-「天璣」


 ④装備魔法

 基本的に自分ターンのメインフェイズでのみ発動可能です。表側表示のモンスター1体を対象として発動するものが多く、発動後はそのまま表側表示でフィールド上に残り続けます。効果解決時に自身がフィールド上に存在しないと効果が適用されません。また、効果解決後にフィールドから離れた場合も効果は適用されなくなります。
(例:団結の力


 ⑤フィールド魔法

 基本的に自分ターンのメインフェイズでのみ発動可能です。発動後はそのまま表側表示でフィールド上に残り続けます。発動の効果解決時に自身がフィールド上に存在しないと効果が適用されません。また、効果解決後にフィールドから離れた場合も効果は適用されなくなります。
(例:チキンレース


 ⑥速攻魔法

 上記5種類の魔法と異なり、自分・相手ターンの全てのフェイズで発動することが可能です。発動後はカードに特別な記載が無い限り墓地へ送ります。また、効果解決時に自身がフィールド上に存在しない場合でも効果は適用されます。
※魔法カードは通常はセットしたターンに発動可能ですが、速攻魔法はセットしたターンには発動できません。
(例:サイクロン


2.罠


 ①通常罠

 基本的には自分・相手ターンの全てのフェイズで発動が可能ですが、カードによっては発動できるフェイズが決められているものがあります。発動後はカードに特別な記載が無い限り墓地へ送ります。また、効果解決時に自身がフィールド上に存在しなくても効果は適用されます。
(例:強制脱出装置 / 聖なるバリアミラーフォース


 ②永続罠

 基本的には自分・相手ターンの全てのフェイズで発動が可能ですが、カードによっては発動できるフェイズが決められているものがあります。発動後はそのまま表側表示でフィールド上に残り続けます。効果解決時に自身がフィールド上に存在しないと効果が適用されません。また、効果解決後にフィールドから離れた場合も効果は適用されなくなります。
(例:スキルドレイン / 影依の偽典


 ③カウンター罠

 基本的には自分・相手ターンの全てのフェイズで発動が可能ですが、カードによっては発動できるフェイズが決められているものがあります。発動後はカードに特別な記載が無い限り墓地へ送ります。また、効果解決時に自身がフィールド上に存在しない場合でも効果は適用されます。
(例:神の宣告 / トラップジャマ―


※発動が確定した通常魔法と通常罠の処理ついて※

通常魔法と通常罠は発動した時点で墓地に送られることが確定しています。
そのため、以下のようなことはできません。

①自分の強欲な瓶の発動に対して、セイクリッド・プレアデスの効果を発動し、その強欲な瓶を手札に戻す。(墓地に送られることが確定しているため、手札に戻すことができません。)

セイクリッド・プレアデスの効果の対象にされた強欲な瓶を発動し、そのまま強欲な瓶を手札に戻す。(墓地に送られることが確定しているため、セイクリッドプレアデスの効果は適用されません。手札に戻さず墓地に送ります。)


B.スペルスピードとチェーンブロック

 遊戯王では、対戦中カードの効果を処理するにあたり、複数枚のカードの効果を連続して発動することが多々あります。(これが遊戯王のゲームとしての奥深さを助長しており、面白い部分ですね!!)
 以下で関連する用語を説明します。

1.チェーン

 カードの効果を解決する際、それに対して複数のカードの効果を連続して発動する行為です。「チェーンブロックを組む、作る」と言います。
例えば自分が成金ゴブリンを発動し、それに対して相手プレイヤーが灰流うららの効果を発動した場合は「成金ゴブリンの発動にチェーンして灰流うららを発動した」と表現します。
 同一のチェーン上で複数のカードが発動した場合、効果解決は最後に発動したカードから優先して処理を行います。

※時々モンスターの召喚成功時に「チェーンして○○を発動」と発言しているプレイヤーがいらっしゃいますが、召喚という行為自体はチェーンブロックを組みません。そのため厳密に言うと上記シチュエーションでの「○○の発動」はチェーンとは表現しません。

 チェーンの組み方には、発動の順番にルールがあります。
 先に用語を紹介します。

強制効果…誘発効果のうち、条件下で必ず発動しなければならない効果

任意効果…誘発効果のうち、条件下で発動の有無を選択できる効果

公開情報…
・フィールドや墓地に表側表示で存在するカード
・表側表示で除外されているカード
・表側表示でエクストラデッキに存在するカード

非公開情報…
・手札の内容
・デッキやエクストラデッキの内容
・裏側表示で除外されているカード


~チェーンブロックを組む際の順番~
        ⇩
優先度①
ターンプレイヤーの誘発効果と魔法罠の効果(強制効果)

優先度②
相手プレイヤーの誘発効果と魔法罠の効果(強制効果)

優先度③
ターンプレイヤーの誘発効果と魔法罠の効果(任意効果&公開情報)

優先度④
相手プレイヤーの誘発効果と魔法罠の効果(任意効果&公開情報)

優先度⑤
・ターンプレイヤーの誘発効果(任意効果&非公開情報)
・ターンプレイヤーのその他カード(誘発即時効果や速攻魔法、罠)

優先度⑥
・相手プレイヤーの誘発効果(任意効果&非公開情報)
・相手プレイヤーのその他カード(誘発即時効果や速攻魔法、罠)

⑦ 以降⑤と⑥の確認を繰り返す

※1つのチェーンブロック上で同じ優先度のカードが複数枚ある場合、それらを好きな順番で発動できます。

この順番でチェーンの有無を確認します。文字にすると難しいと思うので、例で紹介します。

例:自分は手札にE・HEROシャドー・ミストがあります。相手はフィールド上に黒き森のウィッチ激流葬墓穴の指名者がセットされており、手札にはオルターガイスト・マルチフェイカーが存在する状況です。自分がシャドーミストを通常召喚したところ、その召喚成功時に相手プレイヤーが激流葬を発動しました。激流葬の効果でシャドーミスト黒き森のウィッチが破壊された後の処理を説明します。

①黒き森のウィッチの効果(誘発&公開情報&強制効果)が発動
=チェーン1
②シャドーミストの②効果(誘発&公開情報&任意効果)を発動
=チェーン2
③マルチフェイカーの①効果(誘発&非公開情報&任意効果)を発動
=チェーン3
④墓穴の指名者(発動タイミングが指定されていないカード)を発動
=チェーン4

※マルチフェイカーと墓穴の指名者は任意の順番で発動可能

という順番でチェーンブロックを組み、効果解決時は最後に発動した順番(上記で言うとチェーン4の墓穴の指名者)から先に効果を適用します。


2.スペルスピード

  カード毎に決められた、チェーンして発動できる優先度を意味します。スペルスピードは1~3まであり、直前に発動されたカードのスペルスピードより小さい数字を持つ場合はチェーンして発動することができません。

例:スペルスピード2のカードの効果発動に対して、スペルスピード2と3のカードは発動可能ですが、スペルスピード1のカードは発動できません。 

スペルスピード1のカード
・モンスター効果(起動効果 / 誘発効果)
・通常魔法
・儀式魔法
・永続魔法
・装備魔法
・フィールド魔法

スペルスピード2のカード
モンスター効果(誘発即時効果)
・速攻魔法
・通常罠
・永続罠

スペルスピード3のカード
・カウンター罠

 例えば上記の例で黒き森のウィッチの効果(スペルスピード1)の発動に対して自分が神の通告(スペルスピード3)発動しました。まだE・HEROシャドー・ミスト(スペルスピード1)、オルターガイスト・マルチフェイカー(スペルスピード1)、墓穴の指名者(スペルスピード2)は発動していませんが、神の通告よりスペルスピードの数字が小さいため、このチェーン上ではこれらを発動することができなくなります。

 同一チェーン上で複数のモンスター効果が発動する場合、状況によっては全てのモンスター効果を発動できないためこのスペルスピードを理解しておくことはとても重要です。例えば相手の墓地に賜炎の咎姫が存在する状況で自分がE・HERO エアーマンを特殊召喚、HEROモンスターを手札に加える効果を発動しました。相手はそれにチェーンして灰流うららを発動したとします。この後相手は更に墓地に存在する賜炎の咎姫の効果で自身を特殊召喚したいようですが、残念ながらそれはできません。一見召喚成功時というタイミングは逃していないように見えますが、灰流うらら(誘発即時効果:スペルスピード2)を使用しているため、その後同一チェーン上でスペルスピード1である賜炎の咎姫の誘発効果を発動できないのです。


3.クイックエフェクト

 スペルスピード2以上のカードの総称です。その中でも発動するタイミングを選ばないカードのことを非公式用語ですが「フリーチェーン」と表現します。(例:月の書D.D.クロウのように好きなタイミングで発動できるもの)


※発動したカードを墓地に送るタイミング※

 通常魔法、儀式魔法、速攻魔法、通常罠、カウンター罠は、原則として同一のチェーンブロックのすべてのカードの効果解決後に墓地へ送られます。

①自分がゴブリンのやりくり上手を発動。
(墓地にはゴブリンのやりくり上手が存在しない)
=チェーン1
②自分がもう1枚別のゴブリンのやりくり上手を発動。
=チェーン2

 この解決を行う場合、まずチェーン2のゴブリンのやりくり上手の効果で1枚ドローしてから1枚デッキに戻します。その後チェーン1のゴブリンのやりくり上手の効果で1枚ドローしてから1枚デッキに戻します。最後にこれら2枚を墓地に送ります。従って「墓地に存在するゴブリンのやりくり上手の分だけドロー」という部分は適用されません。
 しかし時々チェーンブロックの途中であるにもかかわらず、効果を解決したカードから先に墓地へ送る人がいます。上記の状況で言うと、チェーン2のゴブリンのやりくり上手を効果解決後に墓地へ送っているのでチェーン1の効果解決時に+1ドローが適用されてしまいます。

ゴブリンのやりくり上手は例ですが、大会の動画卓配信でこれに近いことをしている人が意外とたくさんいます。気を付けましょう!


C.各フェイズの進行


1.ドローフェイズ

 ターンの最初に行うフェイズです。ターンプレイヤーはデッキから1枚ドローします。また、お互いのプレイヤーは以下を行うことができます。
・「ドローフェイズに~する」という記載のあるカードの処理を行う
(例:はたき落とし

・スペルスピード2以上の効果の発動

※先攻1ターン目はドローできないですが、ドローフェイズは存在します。


2.スタンバイフェイズ

 お互いのプレイヤーは以下を行うことができます。
・「スタンバイフェイズに~する」という記載のあるカードの処理を行う
(例:D-HEROドグマガイ

・スペルスピード2以上の効果の発動


3.メインフェイズ1

 モンスターの召喚その効果、及び魔法・罠カードの発動が可能です。

カードに特別な記載が無い限り、以下はメインフェイズでのみ可能です。
・モンスターの通常召喚や反転召喚
・チェーンブロックを組まないモンスターの特殊召喚
・モンスターの起動効果の発動
・モンスターの表示形式の変更
・通常魔法、儀式魔法、永続魔法、装備魔法、フィールド魔法の発動
・通常魔法、儀式魔法、永続魔法、装備魔法、フィールド魔法の効果の発動


4.バトルフェイズ

 モンスターが戦闘を行うフェイズです。以下の前提があります。

・先攻1ターン目ではバトルフェイズに入ることができません。
・フィールド上にモンスターが存在しなくてもバトルフェイズは可能です。

このフェイズは4つのステップに分かれています。
非常に複雑なので、フェイズごとに進行を説明します。


 ①スタートステップ

 バトルフェイズに入ることを宣言するステップです。バトルフェイズ開始時と同意義です。お互いのプレイヤーは以下を行うことができます。

・クイックエフェクトの発動

・「バトルフェイズ開始時に発動可能」と記載があるカードの発動
(例:封魔の矢


 ②バトルステップ

 攻撃を行う自分のモンスター1体と攻撃対象(相手のモンスター1体か相手プレイヤー)を対象に選択し、攻撃宣言を行うステップです。

・「○○が戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時まで~~できない」と記載のあるカード効果はこの時点から適用されます。
(例:SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニングの①効果)

・お互いのプレイヤーはクイックエフェクトの発動ができます。

~バトルステップの流れ~

①自分がモンスターで攻撃宣言します。
攻撃宣言するためのコストが発生する場合はここで支払います。
(例:ダーク・エルフ

同時に「~の攻撃宣言時に発動できる」と記載のある効果を発動できます。(例:教導の騎士フルルドリスの②効果)

~バトルステップの流れ~

②相手プレイヤーは「モンスターの攻撃宣言時に発動できる」と記載のある効果を発動することができます。

(例:次元幽閉

※攻撃宣言時の発動タイミングはお互い一度しか発生しません。

例1:自分の教導の騎士フルルドリスが攻撃宣言をし、③効果を放棄しました。その後相手プレイヤーが次元幽閉を発動したため、改めて教導の騎士フルルドリスの効果を発動するということはできません。

例2:自分のモンスターの攻撃宣言時に相手プレイヤーが次元幽閉を発動しました。それに対して自分が神の宣告を発動。次元幽閉を無効にした場合、攻撃宣言のタイミングは終了しているため、その後別の次元幽閉を発動することはできません。


③お互いにクイックエフェクトの有無を確認します。その後モンスターの表示形式や数が変更された場合、以下のように進行します。

・攻撃宣言したモンスターが守備表示になった場合
→攻撃は終了します。

・攻撃宣言したモンスターがフィールドを離れた場合
→攻撃は終了します。

・相手フィールド上のモンスターの数が変動した場合
→攻撃対象を選択し直します。その後自分は再度攻撃対象を選択するか、攻撃事態を止めるか決めます。攻撃を止めた場合、そのモンスターはそのバトルフェイズ中に再度攻撃できません。
※この時の「攻撃対象の選択」は攻撃宣言ではないため、上記①②のタイミングで発動する効果は発動できません。


④お互いに発動するカードがない場合はダメージステップに移行します。


 ③ダメージステップ

 攻撃力・守備力を参照し、ダメージの計算を行うステップです。
原則としてお互いのプレイヤーは以下以外のカード効果を発動できません。

・強制で発動するモンスター効果

・自身が場所を移動したことで発動する効果
 (例:破壊された、墓地へ送れた、除外された、手札に加わった時~)

・自身が特殊召喚に成功したことで発動するモンスター効果

・「攻撃力・守備力を変動させる効果」を持つ誘発即時効果・魔法・罠

・「カードと効果の発動を無効にする効果」を持つ効果

・カウンター罠

・「ダメージステップに~する」と記載のある効果


またこのステップで戦闘行うモンスターの片方がフィールドを離れた場合、戦闘は行われず、巻き戻し(攻撃対象の再選択)も発生しません。

~ダメージステップの流れ~

①ダメージステップ開始時
・「ダメージステップに発動」「ダメージステップ開始時に発動」「ダメージ計算を行わずに~する」と記載のある効果を発動できます。
(例:A・O・J カタストル

攻撃対象に選択されたモンスターが裏側守備表示の場合、この時点ではまだ裏側のままです。そのため、A・O・J カタストルの効果は属性不明な裏側表示のモンスターに対しては発動しません。

~ダメージステップの流れ~

ダメージ計算前
・「ダメージステップに発動」「ダメージ計算前に発動」と記載のある効果を発動できます。

・攻撃対象に選択されたモンスターが裏側守備表示の場合、このタイミングで表側表示にします。また表側表示になった後、そのモンスターに対してカードの効果を適用することが可能です。
(例:裏側守備表示のシャドール・ヘッジホッグに攻撃宣言。ダメージ計算前に表側表示になったため自分は禁じられた一滴を発動し、シャドール・ヘッジホッグの効果を無効にした。)

・攻撃力・守備力を増減させるカードを発動できる最後のタイミングです。
(例:オネスト

~ダメージステップの流れ~

③ダメージ計算時
・「ダメージ計算時に発動」と記載のあるカードを発動できます。
(例:クリボー

※チェーンブロックは一度しか組むことができません。
例:自分のクリボーの効果発動に対して相手プレイヤーが神の通告を発動。一度チェーンブロックが組まれているため、その後2枚目のクリボーが手札にあっても発動できません。

・戦闘ダメージの計算を行います。また戦闘で負けたモンスターの破壊が確定します。(この時点ではまだ墓地へは送りません。)

~ダメージステップの流れ~

④ダメージ計算後
・「ダメージ計算後に発動」「戦闘ダメージを与えた(受けた)時に発動」
「~が戦闘を行った場合」と記載のあるカードを発動できます。
(例:閃刀姫-ハヤテ

・「このカードがリバースした時(場合)」と記載のある誘発効果もこのタイミングで発動します。この時「戦闘で負けて破壊されることが確定しているモンスター」の効果の発動に対して、対象をとったり選択したりしなければならない効果は適用できません。

例:サイバードラゴンとリバースしたペンギン・ソルジャーが戦闘を行いました。ダメージ計算後にペンギン・ソルジャーの効果は発動しますが、ペンギン・ソルジャー自身は戦闘での破壊が確定しているため、手札に戻す対象として選択することができません。


⑤ダメージステップ終了時
・「ダメージステップ終了時に発動」と記載のあるカードを発動できます。

・戦闘で破壊されることが確定したモンスターは墓地へ送られます。「このカードが破壊された場合」「このカードが墓地へ送られた時(場合)「このカードが除外された時(場合)」と記載のある誘発効果もこのタイミングで発動します。
(例:黒き森のウィッチ


 ④バトルステップ(2回目)

 戦闘が終了すると再度バトルステップ(②のステップ)に移行します。追加で攻撃するモンスターが存在する場合は②③と同様の流れを繰り返し、攻撃するモンスターがいない場合は次のステップに移行します。

※モンスター数体を前に突き出して「全員で攻撃。合計で~ダメージで全部通れば終わりです。」というプレイヤーがいますが、ルールに反しているので止めましょう。遊戯王には攻撃宣言やダメージをトリガーとして発動する効果を持つカードもあるので、知り合い同士ならまだ良いですが、初対面の人にこの態度は失礼です。。。


 ⑤エンドステップ

 バトルフェイズの終了を宣言するステップです。
・「バトルフェイズ終了時に発動」と記載のあるカードを発動できます。
(例:拮抗勝負
⇒複数存在する場合は、チェーンブロックを組まずにターンプレイヤーから1枚ずつ効果を解決します。

例:ドラゴンメイド・ルフトがお互いのフィールド上に表側表示で存在する場合、まずターンプレイヤーのドラゴンメイド・ルフトが効果を発動。その効果処理が終わった後に新しく相手プレイヤーのドラゴンメイド・ルフトが効果を発動します。

・お互いのプレイヤーはクイックエフェクトの発動ができます。

※バトルフェイズを終了する効果が適用された場合、このステップまで移行します。従って上記のようなカードを発動することは可能です。

※このステップでモンスターが新しく召喚・特殊召喚されても、そのモンスターは攻撃宣言できません。


5.メインフェイズ2

 メインフェイズ1と同様のフェイズです。
実施可能な行為はメインフェイズ1と同じですが、以下が異なります。

・バトルフェイズを行った場合に必ず発生します。逆にメインフェイズ1の終了後にそのままエンドフェイズへ移行した場合は発生しません。

・モンスターを通常召喚できるのはメインフェイズ1とメインフェイズ2のうち1回だけです。


6.エンドフェイズ

 ターンの終了を宣言するフェイズです。ターンプレイヤーは自身の手札が7枚以上の場合、6枚になるよう枚数調整を行います。
 
 また、お互いのプレイヤーは以下を行うことができます。
・「エンドフェイズに~する」という記載のある誘発効果の処理を行う
(例:灰燼竜バスタードの③の効果)
※エンドフェイズにこれらの誘発効果が複数ある場合、チェーンブロックを組まずに1枚ずつ効果を解決します。(ターンプレイヤーから順に1枚ずつ、任意の順番で処理します。)

・スペルスピード2以上の効果の発動


7.ターン終了

「ターン終了時まで~する」という記載があるカードを発動していた場合、その効果の適用が終了します。
(例:無限泡影


D.ターンプレイヤーの優先権

 「優先権」とは先にカードをプレイする権利のことです。原則、優先権はターンプレイヤーにあります。そのため相手がターンプレイヤーであり、例え自分が相手プレイヤーより先に発動したいカードがあったとしても、相手プレイヤ―が優先権を放棄しない限り自分はそのカードを発動することができません。

1.優先権がターンプレイヤーにある場面

 ターンプレイヤーが優先権を得る場面には以下のようなものがあります。

1.各フェイズ、ステップの開始時
 ドローフェイズのドロー後とスタンバイフェイズ、バトルフェイズの各ステップ、エンドフェイズの開始時にはクイックエフェクトの発動を優先して行うことができます。メインフェイズの開始時にはスペルスピード1と2のカードの発動や、チェーンブロックを組まない行為(召喚やセット)を優先して行うことができます。

2.チェーンブロックを作らないモンスターの召喚成功時
3.モンスターの表示形式変更時
4.カードをセットした時
 
5.バトルフェイズの攻撃宣言時
6.カードの効果処理が終わった時
 
これら5つのタイミングではクイックエフェクトの発動を優先して行うことができます。特に6つ目は「処理後」という表現で多用されています。
大会に出ていると、こちらのターンでカードの効果処理が終わった後に「処理後(なにか発動するか)考えます」という発言を度々聞きますが、本来優先権はこちらにあるので、相手プレイヤーはクイックエフェクトの有無を確認してから「考えます」と言うのが正解です。

2.優先権が相手プレイヤーにある場面

反対に、ターンプレイヤーが優先権を放棄する場面には以下のようなものがあります。


1.各フェイズ、ステップの移行を宣言した時
 
フェイズの移行を宣言した時点で、直前のフェイズを終了する意思を示したことになります。相手プレイヤーがクイックエフェクトを発動するか否かでその後の処理が異なります。

①相手プレイヤーが何も発動しなかった場合
→お互いのプレイヤーが優先権を破棄したため、そのまま次のフェイズへ移行します。そのため以下のようなことはできません。大会でも時々見かけるので要注意ですね。

例:自分がこのターン5体のモンスターを特殊召喚しています。影依の偽典を発動して更にモンスターを特殊召喚したいですが、相手プレイヤーが原始生命状態ニビルを持っているか分かりません。そこでメインフェイズ終了を宣言したところ相手プレイヤーが了承し、原始生命状態ニビルが無いことを確認できたため、そのまま自分はメインフェイズ終了前に影依の偽典を発動しました。


②相手プレイヤーが何かカードをプレイした場合
→現在のフェイズをそのまま継続します。またそのカードの処理後に優先権は自分へと戻ります。自分はそのフェイズ内で継続してカードをプレイすることができ、何もない場合は再度フェイズの移行を宣言します。

例:上記例の状況で自分がメインフェイズ終了を宣言したところ、相手プレイヤーが原始生命状態ニビルの効果を発動。メインフェイズが継続されているため、ニビルの効果処理後に自分は影依の偽典を発動してモンスターを特殊召喚できます。



2.何かしらのカードがプレイされた後に、続けて以下の行為を行いたい時
①チェーンブロックを組まないモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚
②スペルスピード1でのモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚
③カードのセット
④スペルスピード1の魔法カードの発動
⑤モンスターの起動効果の発動

 これら5つを行うためにターンプレイヤーは一度自身の優先権を放棄し、相手プレイヤーにクイックエフェクトの有無を確認しなければいけません。

例:自分のターンに超重荒神スサノ-Oの②の効果で墓地の通常魔法をセット。例えそのカードを発動したいとしても、自分は優先権を放棄する必要があります=優先権は相手プレイヤーに移ります。そのため相手プレイヤーはサイクロン等で、通常魔法が裏側表示であるうちに破壊することが可能です。)

※2012年まではモンスターの召喚成功時にその起動効果を発動できました。(例えば「レスキュー・キャットの召喚成功時にそのまま自身をリリースすることでエフェクト・ヴェーラーを回避する」ということができました。)しかし現在はルール改定によりできなくなっています。最近復帰された方は注意です!


E.対象を取る・取らない


1.対象を取る

 カードの発動時に「効果を適用する目標」を選択することです。カードのテキストに「~を対象として発動する」と記載があります。目標としたカードが効果解決時に該当の場所に存在しない場合、効果は適用されなくなります。

例:トロイメアユニコーンの効果で裏側表示の幻影騎士団シェード・ブリガンダインを対象に取りました。その発動にチェーンしてシェードブリガンダインを発動した場合、トロイメアユニコーンの効果は不発になります。
(魔法・罠カード扱いのシェードブリガンダインを対象として発動していますが、効果解決時にシェードブリガンダインはモンスターカード扱いになっているため、対象が不在という扱いになります。)


2.対象を取らない

 反対に発動時に目標を選択せず、効果解決時になってから目標を選択するものは「対象を取らない」と表現します。カードのテキストに「選んで~する」と記載があります。
 こちらは効果解決時に該当の場所に存在しないものは目標に選択できませんが、発動時に存在しなかった目標が解決時に増えている場合はそれを選択することができます。

例:相手フィールド上に閃刀姫-レイ閃刀姫-ロゼが表側表示で存在します。自分が氷剣竜ミラジェイドの①効果を発動し、その発動にチェーンして相手プレイヤーが閃刀姫-レイの効果を発動し、閃刀姫-カイナを特殊召喚
しました。氷剣竜ミラジェイドの効果発動時と解決時にフィールド上に存在するモンスターが異なっていますが、除外するモンスターはこの3体(ロゼ、カイナ、ミラジェイド)から選択することができます。


F.「時と場合」「するとできる」


1.「時」と「場合」

「~した時」
発動の条件が満たされた直後にのみ発動できます。

「~した場合」
発動の条件が満たされていれば、直前に別のチェーンブロックが組まれていても発動できます。

2.「する」と「できる」

「する」…自身の意思に関わらず、必ず効果を発動します。

「できる」…効果を発動するか否かプレイヤーが選択できます。

3.上記の組み合わせについて

全部で4つに分類されます。

「~時できる」
条件となるプレイが行われた直後にのみ発動できます。直前に別の効果処理が行われていると発動できません。

「~時する」
条件となるプレイが行われた直後に必ず発動します。直前に別の効果処理が行われていても発動します。

「~場合できる」
発動の条件が満たされていれば、直前に別のチェーンブロックが組まれていても発動できます。

「~場合する」
発動の条件が満たされていると、直前に別のチェーンブロックが組まれていても必ず発動します。


例:自分フィールド上にE・HERO The シャイニング(墓地へ送られた時の任意効果)が存在している状況。自分が魔導戦士ブレイカーを通常召喚して誘発効果を発動したところ、それにチェーンして相手プレイヤーが激流葬を発動。激流葬The シャイニングが破壊された後に魔導戦士ブレイカーの効果処理が発生するため、The シャイニングの効果は発動できません。 
※これを「タイミングを逃す」と表現します。 
 もし破壊されたのがThe シャイニングではなくE・HERO シャドー・ミスト(墓地へ送られた場合の任意効果)やクリッター(墓地へ送られた時の強制効果)であれば、魔導戦士ブレイカーの効果処理後に新しくチェーンブロックを作って効果を発動できます。


G.「カードの発動」と「効果の発動」


1.発動の分類

1.カードの発動&効果の発動
以下のものが該当します。
①通常魔法、儀式魔法、速攻魔法、永続魔法、装備魔法、フィールド魔法、通常罠、永続罠、カウンター罠を手札から表側表示でフィールド上に発動する。
②通常魔法、儀式魔法、速攻魔法、永続魔法、装備魔法、フィールド魔法、通常罠、永続罠、カウンター罠をフィールド上にセットされた状態から、表側表示にして発動する。


2.効果の発動のみ(カードの発動は含まない)
以下のものが該当します。
①モンスター効果(起動、誘発、誘発即時)の発動。
②既にフィールド上に表側表示で存在する永続魔法、装備魔法、フィールド魔法、永続罠の効果の発動。
③フィールド以外の場所に存在する魔法・罠の効果の発動。

2.「召喚を無効」と「発動無効」と「効果無効」

「無効にする」と記載されたテキストには以下の種類があります。

1.「召喚を無効にし~する」
モンスターの通常召喚を無効することができます。


2.「反転召喚を無効にし~する」
モンスターの反転召喚を無効することができます。


3.「特殊召喚を無効にし~する」
チェーンブロックを組まないモンスターの特殊召喚を無効にすることができます。反対にチェーンブロックを作る特殊召喚(=効果による特殊召喚)は無効にすることができません。

例:神の宣告ダイノレスラー・パンクラトプス自身の特殊召喚を無効にすることはできますが、A・ジェネクス・バードマンの効果による自身の特殊召喚を無効にすることはできません。


4.「発動を無効にする」
上記発動分類の1と3を無効にすることができます。2は無効にできません。また無効にした場合、その無効にされたカードを発動したという事実は残りません。

例:運命の旅路を手札から発動した時に魔宮の賄賂で無効にすることはできますが、既にフィールド上に表側表示で存在する運命の旅路の効果の発動に対して魔宮の賄賂を発動することはできません。


5.「効果を無効にする」
上記発動分類の1~3をすべて無効にすることができます。また無効にした場合も、その無効にされたカードを発動したという事実は残ります。


H.「発動できない」と「使用できない」

「~は1ターンに1枚しか発動できない」「~は1ターンに1枚しか使用できない」というテキストには大きな違いがあります。

1.「発動できない」
神の宣告等によって1枚目の発動自体を無効にされた場合、同じターンにもう1枚発動できます。(1枚目は無効にされ、発動したという事実が残っていないため2枚目を発動できます。

2.「使用できない」
神の宣告等によって1枚目の発動自体を無効にされた場合、例え2枚目以降のカードがあっても同じターンではその効果を発動できません。(1枚目は無効にされ発動したという事実が残っていませんが、使用したという事実は残っているためです。)


I.発動を無効にされた後の影響

発動を無効にされた場合、それがモンスター効果か魔法・罠カードかによって、そのターンの影響が異なります。


1.モンスターの場合…
カードの発動は無効になっているためそのカードの効果は適用されず「発動した」扱いにはなりません。しかし「発動しようとした」という事実は残るようです。

例:相手フィールド上にインスペクトボーダー能力吸収石が表側表示で存在する状況で、自分がモンスターの効果を発動した。それにチェーンして相手プレイヤーが神の通告を発動し、その効果発動は無効になった。
発動が無効になっているため、この後能力吸収石にはカウンターが置かれないが、このターン自分はモンスター効果をもう1度発動することができない。


2.魔法・罠の場合…
カードの発動は無効になっているためそのカードの効果は適用されず「発動した」扱いにはなりません。また「発動しようとした」という事実も残りません。

例:相手フィールド上にナチュルローズウィップが表側表示で存在する状況で、自分が魔法・罠カードを発動した。それにチェーンして相手プレイヤーが神の通告を発動し、その発動は無効になった。発動が無効になっているためこのターン自分はもう1枚だけ魔法・罠カードを発動できる。

J.「コストと効果」
「墓地に送る、捨てると破壊する」

カードの処理方法には以下の種類があります。

1.「コスト」と「効果」

1.コスト…
カードを発動するために支払う条件です。テキストに「~して発動できる。」というような記載があります。この条件を満たしていないと発動自体できません。また、発動や効果が無効になった場合でもコストは戻ってきません。

例:ライトニング・ボルテックスで手札を捨てるのはコストです。効果で捨てた扱いにはなりません。

2.効果…
カードの効果解決時になってから処理をします。発動や効果が無効になった場合は処理を行いません。

例:暗黒界の雷で手札を捨てるのは効果です。


2.「墓地に送る」と「捨てる」と「破壊する」

1.破壊する…
フィールドと手札共に墓地に送られた扱いになります。手札のカードを破壊した場合も捨てられた扱いになりません。


2.墓地に送る…

フィールドと手札共に捨てられた、破壊された扱いにはなりません。

例1:(フィールド上で)
ダークエンド・ドラゴンの効果でエルシャドール・ミドラーシュを対象に取ることはできます。

例2:(手札で)
闇の誘惑の効果で手札を墓地に送った場合、暗黒界の武神ゴルドの効果は発動できません。


3.捨てる…
手札から墓地に送られた扱いになります。破壊された扱いにはなりません。


3.「コストで墓地に送る」と「効果で墓地に送る」

1.「コストで墓地に送る」…
カードを墓地に送る」ことがコストに含まれているカードは、墓地に送ることができない状況(コストにしようとしているカードが除外されたりデッキに戻ったりしてしまう状況)ではそのカードの発動自体ができません。

例:マクロコスモス適用中に禁じられた一滴は発動できません。


2.「効果で墓地に送る」…
墓地に送ることができない状況であっても効果を適用できます。

例:マクロコスモス適用中でも影依融合でデッキのモンスターを素材にすることができます。(素材にしたモンスターは除外されます)


K.効果を処理する順番

カードの効果の解決は、基本的にはテキストに記載されている順番で行います。効果の途中で処理ができなくなった場合はその時点まで効果を適用し、残りの処理は行いません。

例:自分が電脳堺媛-瑞々の効果を発動。それにチェーンして相手プレイヤーがマクロコスモスを発動しました。結果、電脳堺媛-瑞々の効果解決時にはマクロコスモスが適用されているため、デッキから墓地へ送られる電脳堺
カードは除外されます。すると墓地に送ることができていないため、電脳堺媛-瑞々自身を特殊召喚することも電脳堺カードを手札に加えることもできません。
 しかし、効果の発動自体は行っているため、「このターン、自分はレベルまたはランクが3以上のモンスターしか特殊召喚できない。」という制約は適用されます。


L.大会へ出る方へお願い

 これから大会に出始める方も、既に出られている方も、ぜひ以下の点を意識頂けると嬉しいです。(実力云々ではなく、人として最低限の部分だと思っています。)

・トイレに行ったら手を洗う
⇒不衛生です。

・対戦前後に挨拶をする
⇒対人ゲームなのだから最低限コミュニケーションして欲しいです。

・負けた後聞いていないのに言い訳やタラレバの話を始めない
⇒(「~したら俺が勝ってた」という自慢を聞いて楽しい人はいないです)

・相手のデッキをカットでは無くシャッフルする時は「~シャッフルしても大丈夫ですか?」と声をかけてから行う
⇒「大会出る以上シャッフルされるのが当然。文句言うな。」という意見も見かけますが、相手の資産を一時的に借りる以上無言で行うのは疑問を感じます。特にガサツで下手な横入れをする人は気を付けてください。私は何度かスリーブを破かれました。)

・テキスト確認時は一声かけて相手のカードに触る。返却時も優しく渡す。
⇒シャッフルと同じ旨です。

まとめ

 思いつく限りでルールを記載してみました。お役に立てたら嬉しいです。
基本は上記のルールに則りますが、遊戯王は「カードによって裁定が違う」ということが度々あるため、「このカードをこの状況で使用したらどうなる?」と疑問を感じた時はOCG事務局への問い合わせをお薦めします!!

⇩事務局の電話番号

それでは、お互いルールとマナーを守り、相手を尊重して対戦しましょう!

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