【#日本沈没】改ざん・隠蔽のメカニズム

 本記事は、テレビドラマ「日本沈没」を参考にするものである。
 はじめにザックリと概要を記述する。
 大きく登場人物は、政府関係者A(集団)、政府関係者B(個人)、政府関係学者、独立した学者、の4つである。政府関係者Aと政府関係学者が説Aを唱えるのに対し、独立した学者が説Bを唱える。当然、双方はエビデンスを提示して主張を行う訳だが、主張は一致しない。そして、政府関係者Bは真実を知るために動き出すが、政府関係者Aおよび政府関係学者による結果ありきの調査や報告に違和感を覚える。

作中の描写 

 テレビドラマの作品では、改ざん・隠蔽、は厳密には行われていないが、相当する印象を受けるものである点に留意されたい。
 経緯は、独立した学者の唱える説Bが政府にとって都合が悪いため、説Aの正当性によって説Bを間違いであるとする。
 そのための方法として、独立した学者の監視下で調査を行い、その調査結果を以って説Aの正当性を唱えるという。
 ただ、その調査結果が問題であった。独立した学者が調査中に視認した内容や独自に進めた調査結果と乖離したものであった。また、政府関係者Bは説Bに相当する事象に直面した経験より、結果ありき、の調査に違和感を覚える。

改ざん・隠蔽に関する考察

 一般的に上の立場の人間が求める「結果」というのは、どこにでも存在する。
 今回のテレビドラマでいえば、政府上層部の通したい主張を通すためのデータが必要となる。そのために、官僚はデータを調査によって入手するのではなく、都合の良い部分だけを切り取るなどして作り上げたと考えることができる。
 これは、子供にも当てはまる。親に「この点数は何だ」と幾度となく詰められれば、子供はきっとカンニングなどを用いて、点数を上げるだろう(改ざん)。
 このように、上の人間は求める結果を強制するだけ強制し、その方法については指導しないのだから、結果、結果だけを取り繕うようになり、改ざんや隠蔽が行われるのではないか。
 私の友人の言葉で「失敗を許さない組織が、失敗の報告されない組織を作る」ということを言っていた。究極的にはこういうことなのだと思う。

最後に、テレビドラマの描写より考察したものであることを付言しておきます。
いつか、推敲しようと思います。

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