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海外到着日、わたしは疲れていた

飛行機から降りた後についてはあまり覚えていません。気が付けばいつの間にバスに乗せられ空港内を移動しています。

停止したバスから降りたわたしは、ほかの乗客についていきました。するとトランクが流れるターンテーブルがある場所にたどり着きました。JTBだからかどうかはわからないのですが、すでに何者かによってそこから降ろされ、自分のスーツケースは堅い床の上に置かれていました。

自分のスーツケースと言いましたが、レンタルで結構汚いものです。そしてそれをひきづりながら、またほかの人の後ろについて移動し始めます。

ここで最大の難関、入国審査の場所に到着します。

どうやら到着したすべての人はキオスクとよばれる自動審査機で必要な情報を入力する必要があるようです。パスポートをスキャンして、写真を撮影します。

その画像が一度表示されるのですが、疲れのためかものすごい顔が写っています。半目を開けて死にそうになっています。

幸いなことにこれはやり直すことができますので迷わずもう一度撮影します。目を見開いて健康そうな顔をします。

そう言えばもともとひどい顔だった。

これが終わると、レシートが出てきます。そこには大きくバツ印があります。こうなった人は有人の審査を受けることになります。

そちらの人向けの列に並びます。4っつぐらいのカウンターがあったように記憶しています。そのうちの一番左の人がわたしを呼びました。

英語で何か聞かれるのか、とぼんやりした頭で予想します。疲れすぎてもともと鈍い頭がさらに回転しません。

わたしの担当は頭が剥げて鼻の下に白いひげを生やした男性です。イメージで言えばアメリカの映画で出てくる初老の警備員のような感じです。かっこいい活躍をするのではなく、悪役に足を撃たれて「ちきしょう、撃ちやがった!」などと叫びながらのたうち回るという人です。

それはともかく、男性は「指4本」と言ってきます。

ははあ、指紋の採取だな。目の前にある不思議に光るプレートにまずは右手の人差し指から小指まで押し付けます。

「親指」

その言葉の通り、右手親指を押し付けます。つづいて左手も同じようにします。

「キャメラ」

発音がよすぎて最初なんて言っているかわかりませんでした。ぼんやりとしていたわたしに気づいた男性は指でウェブカメラのようなものを指しました。どうやらこれがカメラのようです。そこを少し見つめると終了しました。

なんといわれたかわかりませんが、次に進むよう促されます。おそらく税関になったと思うのですが、やはりよく覚えていません。

これも終わり、団体客出口に歩いていきます。ここを抜けるとそこにJTBの人がいて、まずは左手に移動するように言われます。そこに移動式の小型のカウンターがあり、免許センターで受け取るような小冊子のファイルを受け取ります。ここにバス乗り放題のパスが入っています。今度は2階に行くように言われます。

細い階段を抜けると、同じような広い場所に出ます。どうやらここでバスを待つようです。

ここでスマートフォンのカメラで写真を撮ります。空が青いです。

Google FiのSIMはもう電波をつかんでいます。

右上のアイコンはGoogleのVPNでの接続に成功していることを示しています。Googleいわく「安全な回線内での接続」だそうである。

ぐったりしながらベンチに座っていたらバスが来たようです。

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