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台湾版ZenFone Max (M2)に日本のSIMを刺したら正常に着信しない問題

◆初めに。本件に関してH.I.SモバイルのSIMに何の問題もありませんでしたので、そこらへんは誤解のないようにお願いいたします。

すでにお伝えしていますように、連絡用として音声通話が付いたH.I.SモバイルSIMを購入しました。本来は今月の22日に受け取るはずだったんですが予定が押してしまい、念のために遅い時間に配達時間を指定していたのにそれをオーバーして帰宅。不在表を見て電話連絡して次の日にしてもらいました。ヤマトのかたごめんなさい。そして次の日受け取り。はやる気持ちを抑えながらZenFone Max (M2)にSIMを刺してみたのですが……

着信しません。

さすがに動揺しました。今まで体験したことのないトラブルでしたから。電話をかけることはできるんですが、ほかから電話がかかってきてもうんともすんとも言いません。幸いといっては何ですがSIMも端末も予備が無駄にありますから問題の切り分けは容易です。まずH.I.SモバイルのSIMを別の端末に刺して着信させます。そうすると問題なく着信します。続いて台湾版ZenFone Max (M2)にLufthansaモバイルのSIMを刺して着信させてみます。そうすると不可思議なことに着信するのです。つまり台湾版ZenFone Max (M2)にdocomo系MVNOのSIMを刺すと着信しないということになります。このような挙動で関連があるのは着信拒否機能ですが、そのような操作をしたことはなく設定を見てもブロックした電話番号はありません。ますます混乱してきました。

こうなるとユーザー側でできることはありません。ASUSのサポートに連絡してみます。並行輸入品について日本のASUSはサポートしないことはあらかじめサイトで告知しています。ですから台湾のほうへメールを出したつもりだったのですが、活動する国を日本としてしまったせいかそちらのほうから返事がきました。対処法としては再起動と初期状態に戻すということと、そして端末のシステムアップデートを試すことなどの提案がありました。付け加えて「台湾の端末なので、日本のSIMが使えないということについては台湾のASUSでないとはっきりとしたことが言えない」とのことでした。

結論から言うとアップデートが問題の解決につながったようです。「ようです」というあいまいな表現にしたのはアップデートによる更新がなされた直後は状況が変わらなかったからです。どういうわけか次の日にダメもとで試験してみたところあっさりと着信したのです。

と、ここまで時系列にまとめたのですが、実は台湾版Zenfoneの一部の機種については以前から日本のSIMを使っている場合、それに着信しないというものとVolteが使えないという事象がネットで報告されていました。つまり台湾版ASUSスマートフォン界隈では有名な現象であったわけです。本事案をより踏み込んだ言葉で表現すれば、ASUSが何らかの意図をもって日本のSIMを使えないようにしている(いた)とも言えます。その理由はわかっていません。なにせ一部の国のSIMをあえて使わせないなどということはSIMフリー端末の存在意義を否定するようなものですから口が裂けてもASUS側からはそんな仕組みがあるなどとは言えないでしょう。実際ASUSは上記の現象について何も明らかにしていません。ただ、Zenfone Max pro (M2)においては今年の5月のシステムアップデートから、Zenfone Max (M2)においては8月のアップデートから日本のSIMが使えるようになりました。

このように現時点においてはASUSの一部の端末に見られた問題症状は解消されています。しかしそれが恒久的に解決したのかどうかはわかりません。台湾版のASUS端末を購入する予定があるのなら、上記の件を念頭に置いたほうがよいでしょう。それにしても台湾の旅行者が日本のSIMを刺すということは十分考えられると思うのですが、それは問題にならないのだろうか?

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