日本海軍主要人事年表(1) 明治前半(-35年)

　日本海軍の主要人事を年表形式でまとめます。

はじめに

　海軍の主要人事を「辞令ふう」に記載しました。必ずしも官報の記述とは一致しません。特に明治初期は事実をもとにした創作になります。辞令が官報に載らなくなった戦時中も同じことがいえます。

採録基準

元帥号の授与。
大将以上の進級。日露戦争までは中将、西南戦争までは少将を含める。
海軍大臣、海軍次官の任免。海軍卿、大輔を含む。
親補職の任免。
海軍軍令部次長、軍令部次長、海軍省外局のうち艦政本部・技術本部、航空本部、教育本部の長の任免。
その他親補職の確立以前の主要職（おおむねのちの親補職同等）の任免。
海軍大将以上の階級にあるものの本職の任免。
海軍勤務に由来すると推定できる爵位の授与および陞爵。
現役予備役後備役退役海軍大将の役務変更、死没その他身分の変更。海軍外の任官は現役を除いて親任官に限る。

明治4(1871)年

5月8日
　海軍中佐 伊東祐麿
補艦隊指揮官

11月3日
　海軍大佐 中牟田倉之助
任海軍少将

明治4年末時
艦隊指揮官 海軍大佐 伊東祐麿

明治5(1872)年

2月28日
海軍省設置

5月10日
　勝安芳
任海軍大輔

5月12日
　海軍大佐 伊東祐麿
補中艦隊指揮官

8月2日
　海軍大佐 伊東祐麿
任海軍少将

10月24日
　海軍大佐 真木長義
任海軍少将

明治5年末時
海軍卿 欠員
海軍大輔 勝安芳
中艦隊指揮官 海軍少将 伊東祐麿

明治6(1873)年

10月25日
　海軍大輔 勝安芳
任海軍卿

明治6年末時
海軍卿 勝安芳
海軍大輔 欠員
中艦隊指揮官 海軍少将 伊東祐麿

明治7(1874)年

1月14日
　榎本武揚
任海軍中将

4月4日
　赤松則良
　肥田浜五郎
任海軍少将

8月5日
　川村純義
任海軍中将
　海軍中将 川村純義
任海軍大輔

11月5日
　伊集院兼寛
任海軍少将

明治7年末時
海軍卿 勝安芳
海軍大輔 海軍中将 川村純義
中艦隊指揮官 海軍少将 伊東祐麿

明治8(1875)年

4月25日
　海軍卿 勝安芳
依願免官

10月28日
　海軍少将 伊東祐麿
補東部指揮官
　海軍少将 中牟田倉之助
補西部指揮官

明治8年末時
海軍卿 欠員
海軍大輔 海軍中将 川村純義
東部指揮官 海軍少将 伊東祐麿
西部指揮官 海軍少将 中牟田倉之助

明治9(1876)年

5月11日
　博経親王
任海軍少将

9月5日
　東部指揮官海軍少将 伊東祐麿
補東海鎮守府司令長官
　西部指揮官海軍少将 中牟田倉之助
免本職

明治9年末時
海軍卿 欠員
海軍大輔 海軍中将 川村純義
東海鎮守府司令長官 海軍少将 伊東祐麿

明治11(1878)年

5月24日
　海軍中将 川村純義
任海軍卿
　海軍大輔 川村純義
依願免官

11月21日
　海軍少将 中牟田倉之助
　海軍少将 伊東祐麿
任海軍中将

明治11年末時
海軍卿 海軍中将 川村純義
海軍大輔 欠員
東海鎮守府司令長官 海軍中将 伊東祐麿

明治13(1880)年

2月28日
　海軍中将 榎本武揚
任海軍卿
　海軍卿 川村純義
依願免官

3月5日
　海軍少将 林清康
補東海鎮守府司令長官
　東海鎮守府司令長官海軍中将 伊東祐麿
免本職

12月4日
　海軍中将 中牟田倉之助
補東海鎮守府司令長官
　東海鎮守府司令長官 海軍少将 林清康
免本職

明治13年末時
海軍卿 海軍中将 榎本武揚
海軍大輔 欠員
東海鎮守府司令長官 海軍中将 中牟田倉之助

明治14(1881)年

4月7日
　海軍中将 川村純義
任海軍卿
　海軍卿 榎本武揚
依願免官

6月16日
　海軍中将 中牟田倉之助
任海軍大輔
　海軍少将 仁礼景範
補東海鎮守府司令長官
　東海鎮守府司令長官海軍中将 中牟田倉之助
免本職

明治14年末時
海軍卿 海軍中将 川村純義
海軍大輔 海軍中将 中牟田倉之助
東海鎮守府司令長官 海軍少将 仁礼景範

明治15(1882)年

7月31日
　東海鎮守府司令長官海軍少将 仁礼景範
兼補中艦隊司令官

10月12日
　海軍大輔 中牟田倉之助
依願免官
　海軍中将 中牟田倉之助
補東海鎮守府司令長官
　海軍少将 仁礼景範
補中艦隊司令官
　東海鎮守府司令長官兼中艦隊司令官海軍少将 仁礼景範
免本職兼職

明治15年末時
海軍卿 海軍中将 川村純義
海軍大輔 欠員
中艦隊司令官 海軍少将 仁礼景範
東海鎮守府司令長官 海軍中将 中牟田倉之助

明治16(1883)年

12月13日
　陸軍少将 樺山資紀
任海軍大輔

明治16年末時
海軍卿 海軍中将 川村純義
海軍大輔 陸軍少将 樺山資紀
中艦隊司令官 海軍少将 仁礼景範
東海鎮守府司令長官 海軍中将 中牟田倉之助

明治17(1884)年

1月21日
　海軍少将 松村淳蔵
補中艦隊司令官
　中艦隊司令官海軍少将 仁礼景範
免本職

2月13日
　海軍少将 仁礼景範
補海軍軍事部長

7月7日
　正四位勲一等 西郷従道
　正四位勲一等 川村純義
依勲功特授伯爵
　従四位勲二等 中牟田倉之助
　従四位勲二等 伊東祐麿
　従四位勲二等 樺山資紀
　正五位勲二等 仁礼景範
依勲功特授子爵

明治17年末時
海軍卿 海軍中将伯爵 川村純義
海軍大輔 海軍少将子爵 樺山資紀
海軍軍事部長 海軍少将子爵 仁礼景範
中艦隊司令官 海軍少将 松村淳蔵
東海鎮守府司令長官 海軍中将子爵 中牟田倉之助

明治18(1885)年

6月29日
　海軍少将正五位勲三等 真木長義
　海軍少将正五位勲二等子爵 仁礼景範
　海軍少将正四位勲二等子爵 樺山資紀
任海軍中将

12月22日
　陸軍中将伯爵 西郷従道
任海軍大臣
　海軍卿 川村純義
依願免官

12月28日
　海軍少将 相浦紀道
補常備小艦隊司令官
　中艦隊司令官海軍少将 松村淳蔵
免本職

明治18年末時
海軍大臣 陸軍中将伯爵 西郷従道
海軍大輔 海軍中将子爵 樺山資紀
海軍軍事部長 海軍中将子爵 仁礼景範
常備小艦隊司令官 海軍少将 相浦紀道
東海鎮守府司令長官 海軍中将子爵 中牟田倉之助

明治19(1886)年

3月16日
　海軍軍事部長海軍中将子爵 仁礼景範
補参謀本部次長

4月1日
　海軍大輔 樺山資紀
任海軍次官

4月26日
　東海鎮守府司令長官海軍中将子爵 中牟田倉之助
補横須賀鎮守府司令長官

6月17日
　海軍少将 伊東祐亨
補常備小艦隊司令官
　常備小艦隊司令官海軍少将 相浦紀道
免本職

明治19年末時
海軍大臣 陸軍中将伯爵 西郷従道
海軍次官 海軍中将子爵 樺山資紀
参謀本部次長 海軍中将子爵 仁礼景範
常備小艦隊司令官 海軍少将 伊東祐亨
横須賀鎮守府司令長官 海軍中将子爵 中牟田倉之助

明治20(1887)年

5月9日
　正四位 勝安芳
依勲功特授伯爵

5月24日
　従二位勲一等 榎本武揚
　従三位勲三等 伊集院兼寛
依勲功特授子爵
　従三位勲二等 真木長義
　従四位勲二等 赤松則良
　従四位勲三等 松村淳蔵
　従四位勲三等 井上良馨
依勲功特授男爵

9月26日
　海軍少将従四位勲二等男爵 赤松則良
任海軍中将

明治20年末時
海軍大臣 陸軍中将伯爵 西郷従道
海軍次官 海軍中将子爵 樺山資紀
参謀本部次長 海軍中将子爵 仁礼景範
常備小艦隊司令官 海軍少将 伊東祐亨
横須賀鎮守府司令長官 海軍中将子爵 中牟田倉之助

明治21(1888)年

5月14日
　参謀本部次長海軍中将子爵 仁礼景範
補海軍参謀本部長

12月25日
　陸軍中将伯爵 西郷従道
予備役被仰付

明治21年末時
海軍大臣 陸軍中将伯爵 西郷従道
海軍次官 海軍中将子爵 樺山資紀
海軍参謀本部長 海軍中将子爵 仁礼景範
常備小艦隊司令官 海軍少将 伊東祐亨
横須賀鎮守府司令長官 海軍中将子爵 中牟田倉之助

明治22(1889)年

3月8日
　海軍中将子爵 中牟田倉之助
補呉鎮守府司令長官
　海軍中将子爵 仁礼景範
補横須賀鎮守府司令長官
　海軍中将男爵 赤松則良
補佐世保鎮守府司令長官
　海軍少将 伊藤雋吉
補海軍参謀部長
　横須賀鎮守府司令長官海軍中将子爵 中牟田倉之助
　海軍参謀本部長海軍中将子爵 仁礼景範
免本職

5月15日
　海軍少将 有地品之允
補海軍参謀部長
　海軍少将男爵 井上良馨
補常備小艦隊司令官
　常備小艦隊司令官海軍少将 伊東祐亨
　海軍参謀部長海軍少将 伊藤雋吉
免本職

7月29日
　常備小艦隊司令官海軍少将男爵 井上良馨
補常備艦隊司令長官

明治22年末時
海軍大臣 陸軍中将伯爵 西郷従道
海軍次官 海軍中将子爵 樺山資紀
海軍参謀部長 海軍少将 有地品之允
常備艦隊司令長官 海軍少将男爵 井上良馨
横須賀鎮守府司令長官 海軍中将子爵 仁礼景範
呉鎮守府司令長官 海軍中将子爵 中牟田倉之助
佐世保鎮守府司令長官 海軍中将男爵 赤松則良

明治23(1890)年

5月17日
　海軍中将子爵 樺山資紀
任海軍大臣
　海軍大臣 西郷従道
　海軍次官 樺山資紀
依願免官

5月21日
　海軍少将 伊藤雋吉
任海軍次官

9月24日
　海軍少将従四位勲二等 林清康
　海軍少将従四位勲三等 伊藤雋吉
任海軍中将

明治23年末時
海軍大臣 海軍中将子爵 樺山資紀
海軍次官 海軍中将 伊藤雋吉
海軍参謀部長 海軍少将 有地品之允
常備艦隊司令長官 海軍少将男爵 井上良馨
横須賀鎮守府司令長官 海軍中将子爵 仁礼景範
呉鎮守府司令長官 海軍中将子爵 中牟田倉之助
佐世保鎮守府司令長官 海軍中将男爵 赤松則良

明治24(1891)年

6月17日
　佐世保鎮守府司令長官海軍中将男爵 赤松則良
補横須賀鎮守府司令長官
　海軍中将 林清康
補佐世保鎮守府司令長官
　海軍参謀部長海軍少将 有地品之允
補常備艦隊司令長官
　常備艦隊司令長官海軍少将男爵 井上良馨
補海軍参謀部長
　横須賀鎮守府司令長官海軍中将子爵 仁礼景範
免本職

7月23日
　海軍少将従四位勲三等男爵 松村淳蔵
任海軍中将

明治24年末時
海軍大臣 海軍中将子爵 樺山資紀
海軍次官 海軍中将 伊藤雋吉
海軍参謀部長 海軍少将男爵 井上良馨
常備艦隊司令長官 海軍少将 有地品之允
横須賀鎮守府司令長官 海軍中将男爵 赤松則良
呉鎮守府司令長官 海軍中将子爵 中牟田倉之助
佐世保鎮守府司令長官 海軍中将 林清康

明治25(1892)年

8月8日
　海軍中将子爵 仁礼景範
任海軍大臣
　海軍大臣 樺山資紀
依願免官
　海軍中将子爵 樺山資紀
予備役被仰付

12月12日
　海軍少将正四位勲三等 有地品之允
　海軍少将正四位勲三等 伊東祐亨
　海軍少将正四位勲三等男爵 井上良馨
任海軍中将
　呉鎮守府司令長官海軍中将子爵 中牟田倉之助
補海軍参謀部長
　海軍中将 伊東祐亨
補横須賀鎮守府司令長官
　常備艦隊司令長官海軍中将 有地品之允
補呉鎮守府司令長官
　海軍参謀部長海軍中将男爵 井上良馨
補佐世保鎮守府司令長官
　海軍少将 相浦紀道
補常備艦隊司令長官
　横須賀鎮守府司令長官海軍中将男爵 赤松則良
　佐世保鎮守府司令長官海軍中将 林清康
免本職

明治25年末時
海軍大臣 海軍中将子爵 仁礼景範
海軍次官 海軍中将 伊藤雋吉
海軍参謀部長 海軍中将子爵 中牟田倉之助
常備艦隊司令長官 海軍少将 相浦紀道
横須賀鎮守府司令長官 海軍中将 伊東祐亨
呉鎮守府司令長官 海軍中将 有地品之允
佐世保鎮守府司令長官 海軍中将男爵 井上良馨

明治26(1893)年

3月11日
　陸軍中将伯爵 西郷従道
任海軍大臣
　海軍大臣 仁礼景範
依願免官

5月20日
海軍軍令部長を親補とす
　海軍中将子爵 中牟田倉之助
補海軍軍令部長
　横須賀鎮守府司令長官海軍中将 伊東祐亨
補常備艦隊司令長官
　佐世保鎮守府司令長官海軍中将男爵 井上良馨
補横須賀鎮守府司令長官
　常備艦隊司令長官海軍少将 相浦紀道
補佐世保鎮守府司令長官
　海軍参謀部長海軍中将子爵 中牟田倉之助
免本職

明治26年末時
海軍大臣 陸軍中将伯爵 西郷従道
海軍次官 海軍中将 伊藤雋吉
海軍軍令部長 海軍中将子爵 中牟田倉之助
常備艦隊司令長官 海軍中将 伊東祐亨
横須賀鎮守府司令長官 海軍中将男爵 井上良馨
呉鎮守府司令長官 海軍中将 有地品之允
佐世保鎮守府司令長官 海軍少将 相浦紀道

明治27(1894)年

7月13日
　海軍少将 相浦紀道
補警備艦隊司令長官
　海軍大佐 柴山矢八
佐世保鎮守府司令長官心得被仰付
　佐世保鎮守府司令長官海軍少将 相浦紀道
免本職

7月18日
　予備役海軍中将子爵 樺山資紀
依特旨現役復帰被仰付
　海軍中将子爵 樺山資紀
補海軍軍令部長
　常備艦隊司令長官海軍中将 伊東祐亨
兼補聯合艦隊司令長官
　海軍軍令部長海軍中将子爵 中牟田倉之助
免本職

7月19日
　警備艦隊司令長官海軍少将 相浦紀道
補西海艦隊司令長官

7月30日
　海軍少将 柴山矢八
補佐世保鎮守府司令長官
　海軍少将 柴山矢八
佐世保鎮守府司令長官心得被免

10月3日
　陸軍中将従二位勲一等伯爵 西郷従道
任海軍大将

明治27年末時
海軍大臣 海軍大将伯爵 西郷従道
海軍次官 海軍中将 伊藤雋吉
海軍軍令部長 海軍中将子爵 樺山資紀
聯合艦隊司令長官 海軍中将 伊東祐亨（兼）
常備艦隊司令長官 海軍中将 伊東祐亨
西海艦隊司令長官 海軍少将 相浦紀道
横須賀鎮守府司令長官 海軍中将男爵 井上良馨
呉鎮守府司令長官 海軍中将 有地品之允
佐世保鎮守府司令長官 海軍少将 柴山矢八
⭐︎海軍大将
西郷従道（海軍大臣）

明治28(1895)年

2月16日
　海軍少将正四位勲二等 相浦紀道
任海軍中将
　西海艦隊司令長官海軍中将 相浦紀道
補横須賀鎮守府司令長官
　横須賀鎮守府司令長官海軍中将男爵 井上良馨
補西海艦隊司令長官

5月10日
　海軍中将従二位勲一等子爵 樺山資紀
任海軍大将
　海軍大将子爵 樺山資紀
任台湾総督

5月11日
　海軍中将 伊東祐亨
補海軍軍令部長
　呉鎮守府司令長官海軍中将 有地品之允
補常備艦隊司令長官兼聯合艦隊司令長官
　常備艦隊司令長官兼聯合艦隊司令長官海軍中将 伊東祐亨
免本職兼職

5月12日
　海軍中将 林清康
補呉鎮守府司令長官

8月5日
　従二位勲一等伯爵 西郷従道
依勲功特陞授侯爵
　従二位勲一等子爵 樺山資紀
依勲功特陞授伯爵
　正四位勲二等 伊東祐亨
依勲功特授子爵

8月20日
　従三位勲二等 伊藤雋吉
　正四位勲二等 相浦紀道
　従四位勲三等 坪井航三
　正五位勲三等 川口武定
依勲功特授男爵

11月16日
　西海艦隊司令長官海軍中将男爵 井上良馨
補常備艦隊司令長官
　常備艦隊司令長官兼聯合艦隊司令長官海軍中将 有地品之允
免本職兼職

明治28年末時
海軍大臣 海軍大将侯爵 西郷従道
海軍次官 海軍中将男爵 伊藤雋吉
海軍軍令部長 海軍中将子爵 伊東祐亨
常備艦隊司令長官 海軍中将男爵 井上良馨
横須賀鎮守府司令長官 海軍中将男爵 相浦紀道
呉鎮守府司令長官 海軍中将 林清康
佐世保鎮守府司令長官 海軍少将 柴山矢八
⭐︎海軍大将
西郷従道（海軍大臣）
樺山資紀（台湾総督）

明治29(1896)年

2月26日
　海軍少将従四位勲三等功三級男爵 坪井航三
任海軍中将
　海軍中将男爵 坪井航三
補常備艦隊司令長官
　常備艦隊司令長官海軍中将男爵 井上良馨
補呉鎮守府司令長官
　呉鎮守府司令長官海軍中将 林清康
免本職

6月2日
　海軍大将伯爵 樺山資紀
任枢密顧問官
　台湾総督 樺山資紀
依願免官

6月5日
　従三位勲三等 林清康
　正四位勲二等 有地品之允
依勲功特授男爵

9月20日
　海軍大将伯爵 樺山資紀
任内務大臣
　枢密顧問官 樺山資紀
依願免官

明治29年末時
海軍大臣 海軍大将侯爵 西郷従道
海軍次官 海軍中将男爵 伊藤雋吉
海軍軍令部長 海軍中将子爵 伊東祐亨
常備艦隊司令長官 海軍中将男爵 坪井航三
横須賀鎮守府司令長官 海軍中将男爵 相浦紀道
呉鎮守府司令長官 海軍中将男爵 井上良馨
佐世保鎮守府司令長官 海軍少将 柴山矢八
⭐︎海軍大将
西郷従道（海軍大臣）
樺山資紀（内務大臣）

明治30(1897)年

4月9日
　横須賀鎮守府司令長官海軍中将男爵 相浦紀道
補常備艦隊司令長官
　常備艦隊司令長官海軍中将男爵 坪井航三
補横須賀鎮守府司令長官

10月8日
　海軍少将従四位勲三等功三級 柴山矢八
　海軍少将正五位勲三等功三級 鮫島員規
任海軍中将
　佐世保鎮守府司令長官海軍中将 柴山矢八
補常備艦隊司令長官
　常備艦隊司令長官海軍中将男爵 相浦紀道
補佐世保鎮守府司令長官

12月27日
　海軍少将 諸岡頼之
補海軍軍令部次長

明治30年末時
海軍大臣 海軍大将侯爵 西郷従道
海軍次官 海軍中将男爵 伊藤雋吉
海軍軍令部長 海軍中将子爵 伊東祐亨
海軍軍令部次長 海軍少将 諸岡頼之
常備艦隊司令長官 海軍中将 柴山矢八
横須賀鎮守府司令長官 海軍中将男爵 坪井航三
呉鎮守府司令長官 海軍中将男爵 井上良馨
佐世保鎮守府司令長官 海軍中将男爵 相浦紀道
⭐︎海軍大将
西郷従道（海軍大臣）
樺山資紀（内務大臣）

明治31(1898)年

1月12日
　内務大臣 樺山資紀
依願免官

1月20日
元帥府条例を定める
　海軍大将正二位勲一等功二級侯爵 西郷従道
元帥府に列せられ特に元帥の称号を賜ふ

2月1日
横須賀鎮守府司令長官海軍中将男爵坪井航三は薨去せり(54)
　海軍中将 鮫島員規
補横須賀鎮守府司令長官

5月14日
　海軍少将正五位勲四等功四級 東郷平八郎
　海軍少将正五位勲四等功四級 山本権兵衛
任海軍中将

9月28日
　海軍中将従三位勲一等功二級子爵 伊東祐亨
任海軍大将

11月8日
　海軍中将 山本権兵衛
任海軍大臣
　元帥海軍大将侯爵 西郷従道
任内務大臣
　海軍大将伯爵 樺山資紀
任文部大臣
　海軍大臣 西郷従道
　海軍次官 伊藤雋吉
依願免官

11月10日
　海軍大佐 斎藤実
任海軍次官
　海軍軍令部次長海軍少将 諸岡頼之
免本職
　海軍大佐 伊集院五郎
海軍軍令部次長心得被仰付

明治31年末時
海軍大臣 海軍中将 山本権兵衛
海軍次官 海軍大佐 斎藤実
海軍軍令部長 海軍大将子爵 伊東祐亨
海軍軍令部次長心得 海軍大佐 伊集院五郎
常備艦隊司令長官 海軍中将 柴山矢八
横須賀鎮守府司令長官 海軍中将 鮫島員規
呉鎮守府司令長官 海軍中将男爵 井上良馨
佐世保鎮守府司令長官 海軍中将男爵 相浦紀道
元帥 海軍大将侯爵 西郷従道
⭐︎海軍大将
西郷従道（元帥、内務大臣）
樺山資紀（文部大臣）
伊東祐亨（海軍軍令部長）

明治32(1899)年

1月19日
　横須賀鎮守府司令長官海軍中将 鮫島員規
補常備艦隊司令長官
　佐世保鎮守府司令長官海軍中将男爵 相浦紀道
補横須賀鎮守府司令長官
　海軍中将 東郷平八郎
補佐世保鎮守府司令長官
　常備艦隊司令長官海軍中将 柴山矢八
免本職

4月1日
海軍大将の現役定限年齢を68年と定める

9月26日
　海軍少将大勲位功四級 威仁親王
任海軍中将
　海軍少将 伊集院五郎
海軍軍令部次長心得被免補海軍軍令部次長

明治32年末時
海軍大臣 海軍中将 山本権兵衛
海軍次官 海軍大佐 斎藤実
海軍軍令部長 海軍大将子爵 伊東祐亨
海軍軍令部次長 海軍少将 伊集院五郎
常備艦隊司令長官 海軍中将 鮫島員規
横須賀鎮守府司令長官 海軍中将男爵 相浦紀道
呉鎮守府司令長官 海軍中将男爵 井上良馨
佐世保鎮守府司令長官 海軍中将 東郷平八郎
元帥 海軍大将侯爵 西郷従道
⭐︎海軍大将
西郷従道（元帥、内務大臣）
樺山資紀（文部大臣）
伊東祐亨（海軍軍令部長）

明治33(1900)年

5月9日
　従四位勲二等医学博士 実吉安純
依勲功特授男爵

5月20日
艦隊司令長官を親補とす
鎮守府司令長官を親補とす
　海軍少将 角田秀松
　海軍少将 日高壮之丞
任海軍中将
　海軍次官 斎藤実
任海軍総務長官
　海軍中将 東郷平八郎
補常備艦隊司令長官
　海軍中将男爵 井上良馨
補横須賀鎮守府司令長官
　海軍中将 柴山矢八
補呉鎮守府司令長官
　海軍中将 鮫島員規
補佐世保鎮守府司令長官
　海軍中将 角田秀松
補海軍艦政本部長
　海軍少将 諸岡頼之
補海軍教育本部長
　常備艦隊司令長官海軍中将 鮫島員規
　横須賀鎮守府司令長官海軍中将男爵 相浦紀道
　呉鎮守府司令長官海軍中将男爵 井上良馨
　佐世保鎮守府司令長官海軍中将 東郷平八郎
免本職

10月19日
　内務大臣 西郷従道
　文部大臣 樺山資紀
依願免官

明治33年末時
海軍大臣 海軍中将 山本権兵衛
海軍総務長官 海軍少将 斎藤実
海軍教育本部長 海軍少将 諸岡頼之
海軍艦政本部長 海軍中将 角田秀松
海軍軍令部長 海軍大将子爵 伊東祐亨
海軍軍令部次長 海軍少将 伊集院五郎
常備艦隊司令長官 海軍中将 東郷平八郎
横須賀鎮守府司令長官 海軍中将男爵 井上良馨
呉鎮守府司令長官 海軍中将 柴山矢八
佐世保鎮守府司令長官 海軍中将 鮫島員規
元帥 海軍大将侯爵 西郷従道
⭐︎海軍大将
西郷従道（元帥）
樺山資紀
伊東祐亨（海軍軍令部長）

明治34(1901)年

7月3日
　海軍少将 松永雄樹
補海軍教育本部長
　海軍少将 有馬新一
補海軍艦政本部長
　海軍艦政本部長海軍中将 角田秀松
　海軍教育本部長海軍少将 諸岡頼之
免本職

10月1日
　海軍中将 角田秀松
補常備艦隊司令長官
　海軍中将 東郷平八郎
補舞鶴鎮守府司令長官
　常備艦隊司令長官海軍中将 東郷平八郎
免本職

12月24日
　海軍中将従三位勲一等男爵 井上良馨
任海軍大将

明治34年末時
海軍大臣 海軍中将 山本権兵衛
海軍総務長官 海軍少将 斎藤実
海軍教育本部長 海軍少将 松永雄樹
海軍艦政本部長 海軍少将 有馬新一
海軍軍令部長 海軍大将子爵 伊東祐亨
海軍軍令部次長 海軍少将 伊集院五郎
常備艦隊司令長官 海軍中将 角田秀松
横須賀鎮守府司令長官 海軍大将男爵 井上良馨
呉鎮守府司令長官 海軍中将 柴山矢八
佐世保鎮守府司令長官 海軍中将 鮫島員規
舞鶴鎮守府司令長官 海軍中将 東郷平八郎
元帥 海軍大将侯爵 西郷従道
⭐︎海軍大将
西郷従道（元帥）
樺山資紀
伊東祐亨（海軍軍令部長）
井上良馨（横須賀鎮守府司令長官）

明治35(1902)年

2月27日
　正三位勲一等功四級 山本権兵衛
依勲功特授男爵

3月17日
　海軍少将 上村彦之丞
補海軍軍令部次長
　海軍軍令部次長海軍少将 伊集院五郎
免本職

5月24日
　海軍少将従四位勲二等功四級 有馬新一
　海軍少将従四位勲三等功四級 師岡頼之
任海軍中将

7月18日
元帥海軍大将侯爵西郷従道は薨去せり(59)

7月26日
　海軍中将 日高壮之丞
補常備艦隊司令長官
　常備艦隊司令長官海軍中将 角田秀松
免本職

10月29日
　海軍少将 出羽重遠
補海軍軍令部次長
　海軍軍令部次長海軍少将 上村彦之丞
免本職

明治35年末時
海軍大臣 海軍中将男爵 山本権兵衛
海軍総務長官 海軍少将 斎藤実
海軍教育本部長 海軍少将 松永雄樹
海軍艦政本部長 海軍中将 有馬新一
海軍軍令部長 海軍大将子爵 伊東祐亨
海軍軍令部次長 海軍少将 出羽重遠
常備艦隊司令長官 海軍中将 日高壮之丞
横須賀鎮守府司令長官 海軍大将男爵 井上良馨
呉鎮守府司令長官 海軍中将 柴山矢八
佐世保鎮守府司令長官 海軍中将 鮫島員規
舞鶴鎮守府司令長官 海軍中将 東郷平八郎
⭐︎海軍大将
樺山資紀
伊東祐亨（海軍軍令部長）
井上良馨（横須賀鎮守府司令長官）

おわりに

　中身は見ての通りで特にコメントはありません。自分以外に需要がない気が激しくします。

　次回は明治の残り、日露戦争を含みます。ではまた次回お会いしましょう。

（カバー画像は就役直後の装甲艦扶桑）