よく分からない国に行った時の話②

日曜日ぶりの投稿です。危うく三日はおろか、一日で終わるところでした。

という訳で前回に引き続き、モロッコに二度と行かないと決めた理由についてのお話です。早速行きましょう。

その3 自称ガイドの若者

僕とその友人からカツアゲしてお金を取っていった人たちのこと。僕の体験談だったり感想については後に回すので、どんな人についてなのかをまず書きます。

簡単に説明するとガイドと称して勝手についてきて目的地に着くとお金を要求してくる輩の事です。道案内だけじゃなくて絨毯を無理やり買わせるといった別パターンもありますが、大体お金を無理やり要求してくるという点では大差ありません。観光客が来る大きな街には大体います。では、僕の体験談について書きます。

僕と友人がこんな人に会ったのはマラケシュの旧市街のスークと呼ばれる場所。マラケシュというのはモロッコでも有数の観光都市であり、デザイナーのイヴサンローランが邸宅を構えていたことで有名です。街は大きく分けて近代的な新市街と昔ながらの旧市街に別れていて、観光地は大体旧市街にあります。旧市街の観光スポットのうち有名なものが、スークと呼ばれる場所です。スークとは、アラビア語で商業地区のことを指す言葉であり、マラケシュのスークはお店が密集してて迷路みたいになっているのが特徴です。

僕らもそんなスークを散策しつつ次の目的地を目指す中で、モロッコ人の若い青年(こいつが自称ガイド)に英語で親しげに話しかけられました。

自称ガイド「君たち日本人?どこ行こうとしてるの?道案内しようか?」

少し怪しいなとは思いましたが、本当に善意で話しかけてくる可能性も否定することもできなかったので、友人がこう返しました。

友人「そうだよ。××ってとこに行きたいんだ」

行先を告げただけで道案内は全く頼んでもいないのですがどうでしょう、彼はあれよあれよという間に僕らを先導するではありませんか。僕はこれはクロじゃないかという感じで訝しい表情をしたのですが、自称ガイドの彼が「お金取らないよ(嘘)無料だよ(大嘘)」って言うのと、友人が大丈夫でしょって言うので渋々ついていくことにしました。

確かにただちにお金を取る気はないようで、片言ながらもお互い英語でにこやかに会話しつつスークの中を案内されていました。案内されてる最中、あらぬ方向にガイドされてないか確かめるためにグーグルマップも確認していたのですが、一応目的地にはちゃんと向かっていたため、とりあえずついていくことにしました。

でまぁ、目的地近くには着いたのですが、なんとそこには自称ガイドの仲間がいるではありませんか。察しが悪い人なら、たまたま友達がいたんだなとでも思うんでしょうけど、勿論そんな訳はありません。仲間と合流すると自称ガイドの彼の態度は、先ほどまでのフレンドリーさが嘘のように豹変しまし、それに続けて仲間の男は僕らにお金を渡すように要求してきました。友人は、それはおかしい、無料って言ったじゃないかと言って抵抗したのですが、僕はその場を逃げ出したい一心でお金を差し出しました。僕がお金を差し出したことにより、友人の抵抗も虚しく、僕らはお金を二人で合わせて8000円ほどスラれるという結果に終わりました。

一応何とかその場は逃げれたんですけど、正直あんな感じで悪い人に絡まれるのは初めてだったのでマジで怖かった・・・。言い過ぎかもしれないけど命の危機を感じましたし。この一件で、僕も友人も心に結構なダメージを負いまして、旅の半ばにしてその後の旅のスケジュールの大幅な変更をするに至ってしまいました。特に僕のダメージはすさまじく、翌日の朝に帰国便のチケットの値段を調べていたほどでした。結果的には、スケジュール変更のおかげで心の傷を癒すことができ、予定してた日程で旅を完遂することができました。その話はまた後ほど話します。

その1、その2に比べるとダメージが深いため長々と書いていますが、これが二度と行かないと思うに至った決定的な要素であることには間違いないです。ただし程度の違いはあれど、タクシーの運転手と一緒で自称ガイドの彼らも僕らを金づるとしか見てないっていうところが根っこにあるのかなと思います。正直、善いモロッコ人も沢山いるっていうのは分かってはいるんですが、こういう悪い人らに会ってしまうとその国のイメージは一気に悪くなりますね。結局そのイメージが旅の最後までで改善する事はなく、今でも正直少しその印象を引きずってるといった感じです。まぁ引きずってなきゃ、また行ってもいいかなって思うからね。

チラッと触れた善いモロッコ人の方についてですが、これも後ほどよかった話の中で話そうと思います。

その4 二週間という長期の旅行期間

これはマジで自業自得案件ですね。二週間行った中で観光地と呼ばれる場所を全部回ることはできなかったんですけど、国の雰囲気を満喫するには二週間という期間は十分すぎるようにも思います。しかもその中で、経済の中心地、大きい観光都市、田舎の町、首都と回っていれば大体国の雰囲気は掴めるのではないでしょうか?

正直これはその3みたいに行きたくないと思うようなものではなく、この先、長期で旅行行く機会が限られるのに、雰囲気をそれなりに掴んだ、よく分からない訳ではない国に行こうとするのはどうなのってところが大きいです。なので、次はまた別のよく分からない国に行こうと思います。


ここまでに挙げた4つのものが、この国にもう二度と行く気はないと思うに至った理由です。ただ、勿論ですが旅行して良かったとか楽しかったと思ったことが沢山あったのも事実です。なので次回以降はモロッコ旅行でよかった点に関して書いていこうと思います。それではまた次回以降に。なるべく早く更新しようと思います。


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