ふるよにが最速で強くなる3つの行動

※この記事は、へくとぱ(@3422project)さん主催の『ふるよに Advent Calender2022』への寄稿記事となります。

はじめに


こんにちは、あどみぬすです。
普段は関東でふるよにをプレイしているミコトです。
とんでもないフカしタイトルをつけてしまい既に震えが止まりません。

この記事では「強くなって勝てるようになりたい人」「どうやったら強くなれるかわからない人」向けに、自分なりのふるよにの上達の方法を書いていこうと思います。
本文の前に二点注意書きがあります。

① 決闘中の話はしません

このメガミが強いよ、こういうプレイングをすれば勝率が上がるよ、という実際のプレイングについての解説は本記事ではほぼ扱っていないです。
記事内に適宜他の方のブログ記事のリンクを掲載させていただきますので、具体的にどういうプレイングがいいのか、についてはそちらを参照していただければと思います。
余談ですが、タイトルを見ていただければわかる通り、この記事は昨年のzicoさんの記事に大きく影響を受けています。
タメになる話がたくさん書いてあるぞ!みんな読もう!

② 桜花決闘外のプレイ方針について言及があります

桜花決闘内の話がない代わりに、桜花決闘より前の段階、メガミ選択を含めたプレイ方針の話が含まれています。
記事内には異論が出そうな内容も含まれていますが、あくまでこういう考え方・遊び方もあるよ、という、一つの意見として読んでいただければ幸いです。



1. 同じ動きを反復する

ふるよにを上達するにあたっての難しさとして、判断するポイントの多さが挙げられます。
一回の対戦を行うに際してメガミ選択・三拾一捨・眼前構築・そして桜花決闘内の各行動と、判断をするポイントが複数あり、そのすべてにプレイングミスの余地があります。そのため、強くなりたい!と思っても「今回は何が悪かったのか」「どこをどうやったら強くなれるか」が把握しづらいです。
この課題を解決するために自分が有効だと感じているのが、自分の動きを固定して、判断するポイントをある程度絞ってプレイすることです。
具体的なやり方を説明します。

1-1. 同じ三柱を使い続ける

色々なメガミを使ってみる、様々な組み合わせを試してみるのはふるよにの醍醐味ですし、上達するために欠かせないことではあるのですが、速く上達するという観点では一つの組み合わせ(メガミ三柱)を決めてそれを使い続けることをおすすめします。
単純に習熟度が上がっていくのももちろんですが、個人的には、同じ組み合わせを使い続けることで、桜花決闘中に同じような状況を繰り返し経験できるのが大きいと考えています。
たとえばリーサル場面などにおいて同じような状況を何度も繰り返すことができれば、リーサルできる/できないの判断などが改善しやすくなりますし、自分が何故その行動をとったのか、判断の解像度が上がっていきます。また、三捨一拾についても、色々な組み合わせを使うのと比較して「この組み合わせとの相性」という観点で判断材料が蓄積していくため、適切な判断が出来るようになりやすいのも良いところです。

実際にどういう組み合わせを選ぶかについては、好きなメガミを選べばいい、と言うのも確かなのですが、ここでは大会で結果を残している、いわゆる「強い」三柱を選ぶことをおすすめします。
強い三柱を使うことで得られるメリットは二点挙げられます。

①メガミ選択の判断をスキップできる

大会で結果を残しているメガミであれば基本的に一定以上の出力は保証されているので、「そもそもメガミ選択が適切でない(メガミ同士の相性が悪い組み合わせを使っているなど)」という判断ミスを避けることができます。

②上達が勝ち星として返ってきやすい

大会で結果を残す組み合わせは概ねデッキパワーが高いので、自分自身の腕前が上がることがそのまま勝ちに繋がり、上達を実感しやすくなります。また、強いデッキは概ねふるよにで汎用的に強い動きを持っていることが多く、習熟してくると「こうすると勝てる」というプレイの仕方が分かってくるので、他の組み合わせを使った際にも応用して考えやすいのもいいところです。

また、1回or2回の連撃で勝負を決める、いわゆるショット型のデッキが使える三柱も、個人的にはおすすめできる組み合わせです。
ショット型のデッキは眼前構築・桜花決闘の流れが特に固定化しやすく、判断するポイントが少なめのため、より効率的にプレイングを磨くことが可能です。また、ショット型のデッキはオーラ受け/ライフ受けについての対戦相手のミスがそのまま勝敗につながりやすく、比較的決まった動きで勝ち星を拾いやすいという点も、モチベーション維持のためには見逃せない利点です。
ショット型のデッキの一例として、銃旗についてのikariさんの記事を載せておきます。(往復ツーショット構築 の項)


1-2. 眼前構築をしない

眼前構築の時間でデッキ構築を考えず、事前に考えておいた最強のデッキをそのまま再現することで、眼前構築時のミスを減らすことができます。
実際には相手に合わせて採用/不採用が大きく変わることが多いですが、これに関しても事前に考えていた判断材料で眼前構築を行うことをオススメします。たとえば「何か採用しなければいけない場合はこのカードを抜く」「ステップ対応持ちのメガミ相手にはこのカードを抜く」「このメガミ相手にはこういうデッキにする」というようなフローチャートを作っておき、それに沿って構築を行うことで、同じ相手と当たった時に同じデッキが作れるようになり、同じ動きを反復しやすくなります。
もちろん対戦を行っていけばより良い判断基準が生まれるでしょうから、それに合わせてフローチャートを更新していくことも重要です。
事前の眼前構築をどうするのかについては、ブログなど他の方が作っている構築をコピーしてみるのが良いでしょう。Xでふるよにが強そうなプレイヤーのアカウントにDMなどで突撃して聞いてみるのもアリだと思います。

1-3. 一巡目の動き(折衝)を決める

桜花決闘はお互いの行動によって毎回大きく展開が異なってくるものですが、その中で比較的同じ動きになりやすいのが序盤です。
マリガンがある都合上3ターン目までの手札はある程度思い通りになりやすいため、いわゆる「折衝」と呼ばれる一ターン目~再構成までの部分はある程度先に決めておくことができます。
具体的な折衝のやり方に関しては幸雪さんが書かれたnoteを読んでいただくのが分かりやすいです。

個人的には、デッキの中のカードを「基本動作で伏せて使うカード」「1or2or3ターン目に使うカード」「再構成時に手札に持っておくカード」に分類しておくと動きを整理しやすいです。
マリガンの基準が分かりやすくなりますし(2~3ターン目に使うカードをそ底に送り、基本動作で使うカード/1ターン目で使いたいカードを残す)、逆算して自分がどの基本動作を何回まで行っていいのか、という判断がしやすくなります。
実際にはもちろん相手のプレイ次第でいくらでも変わる部分ではあるのですが、決闘を繰り返すことで段々序盤の動きを安定して達成することができるようになるはずです。

1-4. リーサルプランを決める

桜花決闘の中で、一巡目の折衝に次いで固定化しやすいのがリーサル場面です。
事前にリーサル局面で必要な手札・切り札・フレアなどを先に決めておくことで、温存する必要がある攻撃札や集中力などが逆算できるようになります。
特にリーサルプランが分かりやすいショット系のデッキは最後にN点を取るために必要な行動が明確なので、何度も使っていると自然と桜花決闘全体をリーサルの局面から逆算してプレイできるようになります。
具体的なリーサルプランの決め方に関しては、結城さんのブログ記事をご覧ください。リンクは以下です。

1-5. 余談

継続的に通常札の攻撃札を振ってライフリードを広げていく、いわゆるビートダウンと呼ばれるようなデッキは、同じ動きを反復しようとする方法とはあまり相性がよくありません。
ビートダウンは相手によって少しずつ動きを変えるため眼前構築によって勝敗が変わることが多いほか、リーサルターンのドロー、中盤でどれだけ攻撃札を振れているかなどによってリーサルが左右されやすいです。判断するポイントが様々な箇所に散るため毎回同じ動きをすることが難しく、結果として「どこが間違っていたのか分からない」ということにになりがちです。
初心者はビートダウンを使わない方がいいということでは全くありませんが(ビートダウンを使うことで上達する部分・得られる知見も確実にあります)、メガミを選択する際に一つの判断軸として持っておくのもアリだと思っています。

2. 反省する

ここまで「同じ動きを反復する」メリットをお話してきましたが、一方で実際にプレイしてみるとそんなに上手くいかないことの方が多いです。
当たり前ですが、ふるよにでは相手のメガミ選択や桜花決闘中の行動によって試合展開はいくらでも変わるため、自分の思うように試合が推移せず負けてしまうこともしばしばです。
この時に大事なのが、どうして上手くいかなかったのか、ミスした部分についてしっかり振り返りをすることです。もし知識不足で負けてしまったのであれば分からなかったところについて、自分のプレイミスが原因で負けたのであればどのようなミスをしたか、しっかり言語化して、同じ間違いをしないように印象づけることが上達する上で重要です。
また、同じ動きを反復することはここでも有利に働きます。同じデッキ・同じ戦法を使い続けていると、以前ミスをした場面に遭遇するため、その改善を行いやすいためです。
前述したようにふるよには判断のポイントが多いゲームではありますが、同じミスをしないように改善を繰り返し行うことで、より効率的に上達ができるようになると思います。

2-1. 反省するポイント

自分の場合、以下の順番で「自分のプレイに間違ったところがなかったか」を探していました。順番の基準はミスの気づきやすさです。

①知識不足

最もミス(と言っていいのか分かりませんが)として分かりやすいのは知識不足で、カードの詳しい効果やそもそも相手のカードの存在を把握していなかった、組み合わせ特有の強力な戦法を把握していなかった、などは、自分が初心者の時でもかなりの頻度で起こっていました。場数を踏んでいけばそのうち埋まっていく箇所ではあるので、分からなかったことはそのままにせず、知識として言語化していくのがいいと思います。自分の場合、Twitterにその日の所感をまとめて呟いていました。

②リーサル、ライフダメージに関するプレイング

この順番で攻撃してたら勝ててた(確定リーサル逃し)/この攻撃をオーラで受けていたら負けてなかった、というリーサルに関するミスは分かりやすいため、今でも毎回確認しています。ライフダメージに関するプレイングミスも同様で、対応のケアを怠った(敢えてケアを切った、ではなく、ケアそのものをしなかった)であったり、相手の攻撃札を踏まえてのオーラ/ライフ受けのミスは、そのまま攻撃の不発や攻撃札のライフ直撃として分かりやすく返ってくるため、反省しやすいポイントです。

③折衝(一巡目)

一巡目の折衝は、特に事前に決めていた場合、上手くいった/上手くいかなかったが分かりやすく出る部分です。どうすれば良かったのか分からないことも多々ある部分ですが、桜花決闘は常に同じ状況から始まるため、毎回細かく見ていくことで着実に上手くなっていく部分だと思います。

④ダメージ以外のプレイング

桜花決闘中で反省が一番難しいポイントだと思います。特に基本動作、纏いを一回余計に行う/行わないの判断などは時として勝敗に直結するものの、結果論になってしまう部分も多いです。
明らかな失着手がなかったかを考えてみる、対戦相手にミスがなかったかを聞いてみることで、少しずつ自分のプレイングミスに関する感度が上がり、より良い反省が出来るようになってくると思います。

⑤眼前構築
⑥三拾一捨

眼前構築・三拾一捨も反省は必要なのですが、この部分に関して正確に問題を認識することはかなり難しいと思います。カードの入れ替えやBANを変えていた場合、試合展開が大きく変わるため、特に最初は判断を変えたらどうなっていたか、良い悪いの判断がしづらいためです。
個人的には、眼前構築・三拾一捨に関しては自分で考えるよりも対戦相手に直接聞いてみることが有効だと感じています。

2-2. 感想戦

どこが負ける要素だったのかについては対戦相手と感想戦を行って深堀りをしてみるのも非常に有効です。先述したように、三拾一捨や眼前構築での判断ミスは自分では気づきにくい部分も多いため、対戦相手に「どのメガミをBANされるのが嫌だったか」「どのカードを採用されるといやだったか」を聞くのは重要だと思います。
具体的な感想戦のやり方についてはzicoさんの記事に詳しいので、リンクを張っておきます。

同じデッキで決闘と反省を繰り返すことで、どういうプレイが良いのか/良くないのか、という判断基準が育ってきます。
この判断基準は別のメガミ組み合わせを使った際にも応用が利くため、結果としてどんなデッキを使ってもある程度上手く使えるようになると思います。

3. いつもと違うプレイを試す

上記二つとはまた違った角度で上達に有効だったのが、自分の知識やプレイングの幅を広げようとすることです。
いつもは行わない行動を試してみたり、いつもとは違うプレイ方針にしてみることで、手なりでやっても勝てないところで勝ちの目を拾えたり、今まで思いつかなかった手を思いつけるようになれることもあります。
個人的におすすめなのは、自分のプレイ方針を意図的に切り替えてプレイしてみることです。自分の場合は「勝ちたがる」「上手ぶる」「知見を得る」の三つのプレイ方針を試していましたので、例を挙げて説明していきます。

3-1. 勝ちたがるプレイ

勝ちたがるプレイでは、多少安定せず運が絡んでも、勝てるかもしれない、というところを重視してプレイします。
具体的には、(ケアしきれないと判断したときに)敢えて対応のケアを切って攻撃札を使えないか、積極的に再構成を行ってドローの上振れを狙えないか、相手がミスしたときに強い行動がないか、という部分に関して考えながら桜花決闘を進めていきます。
一方で「運に任せてプレイする」ではないことは注意が必要です。無理なくケアできるものはケアする、ケアを切って突っ込むときも、それ以外の部分では最善手が取れているかを意識しながらプレイすることが大事です。

3-2. 上手ぶるプレイ

勝ちたがるプレイとは逆に、なるべく安定する、上手なプレイを心がけてみるやり方です。
基本的に相手がミスをせず、必要な対応をすべて持っていると考える、ドローは下振れする前提で動く、というように、運がなるべく絡まないようにプレイしてみます。また、相手の狙いを考えて、相手がやりたいことをやらせないように動いてみるのもいいと思います(実際にはそう上手くはいかないことが多いですが、やろうとしてみるのが大事です)。

3-3. 知見を得るプレイ

上二つとは少し趣が違いますが、自分の知見・立ち回りの知識を得ようとして決闘をしてみることも有効です。
分かりやすいところでいうと対戦して強かった三柱を自分でも選んでみたり、三拾一捨で自分の知らない、あるいは苦手意識のあるメガミを敢えて返して、自分の知識を増やしていこうというプレイは分かりやすく上達に繋がります(自ら勝ちを放棄しない、明らかに不利な判断を行わないなど、対戦相手との勝負へのリスペクトを欠かさない範囲で行うのはもちろんのことです)。
また、いわゆる定石を疑ってみるのも良いと思います。普通3/1の攻撃はライフ受け安定と言われていますが、オーラで受ける理由がないかを考えてみるとか、いつもなら宿しと前進中心で一巡目の折衝を、敢えて後退したらどうなるかを考えてみるなど、いつも判断を固定して(手なりで)プレイしていた部分まで考えてみることで、プレイングの幅は確実に広がっていくと思います。

これらのプレイをするうえで大事なのは、その行動をとることでどう勝負が有利に働くのか、自分の中で理由付けの言語化を行うことです。
言語化を行うことで、あとあと普通にプレイしている際にも「運が絡むがこうすれば勝てるかもしれない」「下振れてもこうすれば耐えられる」という判断基準が活きてきます。

いつもと違うプレイをすればすぐ上達できるかというとそういうわけではありません(上達の即効性、という観点だと同じデッキを使い続けるのが一番有効だと思います)が、意識して方針を変えたプレイをしてみることで、意識していなかった自分のプレイの癖が分かるようになったり、今までできなかったプレイングができるようになったりしてきます。
対戦数をこなせば自然に身に付いてくる部分でもあるのですが、実際の桜花決闘内では相手や戦況によって方針を柔軟に変えることも重要なので、より勝てるようになる、という意味では自分のプレイングの幅を広めることは大事だと思います。

4. あとがき

以上となります。
無茶苦茶長い記事となってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

ふるよにの上達記事は今までに何度もほかの方が書かれているもので、これまでのものと被らないように……と考えていたらものすごく抽象的な記事にになってしまいました(なんとふるよにの記事なのにカード名が一度も出てきません)。
自分の考えをまとめた部分もかなり多いので、分かりにくい部分があったら本当にすみません。

ふるよにはどんな遊び方でも楽しく遊べるゲームです。
勝ちたい、面白いプレイがしたい、好きなメガミを使いたいなど、どんな遊び方をしても応えてくれる奥の深いゲームだと思っています。
今回は、その遊びの中で「上達するためにプレイする」楽しみをより多くの人に味わって欲しいと思い、この記事を書きました。
書いてあること全部をやる必要は全くないと思うので(なんなら自分もこれが全部できているわけではないです)、「これやってみてもいいかも」と思ったことをふるよにライフに活かしていただければ幸いです。

もし気になった点やご意見ありましたら、TwitterアカウントにリプライやDMを頂けるとうれしいです。
それでは。

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